表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅の姫と蒼の騎士  作者: 和菓子屋 蜜柑
始まりの色は赤に染まる
9/32

騎士団への道3

用紙をだして、俺とエーデルは騎士団の扉を潜った。

大きな大きな門だが、それに反して高い戦闘能力を持つものではないと入れないという、狭き門なのだ


「・・・。でっけぇ」


「ちょっと想像してたよりも大きかったなぁ」


エーデルもこの扉には驚いていた。こんな扉、王城の開閉門と同じくらいに大きい。

それくらいこの騎士団というものは大きい存在なのだと言うことがわかる


「・・・いこう。アオイ」


「・・・。おう」


親父が残してくれた剣の柄をぎゅっと握りしめて中にどんどん入っていく

そして、試験会場でもある騎士団の修練場にきた

どうやら試験管が名前を事前に試験者に配布した番号をよんで一対一の勝負できまるらしい。

この勝負は勝ち負けを争うものでもあるが、その試験者の動きをみるものでもあるため、負けてしまった場合でも受かる可能性は十分にある。

そして俺の番号は12番だ。ついでにエーデルは俺の次の13番。

だんだんと試験は進んでいく。俺も試験者の試合を見ているが、どうも生ぬるく思えてしょうがない。


「アオイ。あんた今、この試合つまんねーって思ってるでしょ?」


「・・・。そうは思っていない・・・よ?」


実際につまらないなんては思っていない。正直言うと、生ぬるい・・・。というだけだ


「嘘。でもそれに近い事を思ってる。絶対に。あんたがそれを思うのは毎日スティさんと一緒に稽古してきたからでしょ?手加減してても、あの人の強さになれているからそう思うだけ。でも、アオイ。あんたは忘れちゃいけない。自分よりも強い人なんていっぱいいることを」


「・・・・。そうだったな。親父を含めてまだまだ俺はひよっこだった。ありがとう、エーデル」


「お礼は早いんじゃないの?でも、あんた剣の腕は確かだと思うよ?」


「そうかなぁ・・・・・。結局親父には一太刀も浴びせれないまま負けちまったし」


「・・・・。あの人は本当に規格外な人だから・・・。騎士団始まって以来の逸材って有名らしいよ?」


あの親父そんなにすごかったのか・・・。


そうやってエーデルと話していると俺の番がやってきた


「12番と45番。前へ」


「いってくるよ。エーデル」


「負けたら承知しないから」


「りょーかい」



「構え。始め!」


相手は大剣使いだった。

大剣のリーチを生かしてうまく攻め込んでくるが、とりあえず俺は様子を見て、抜刀をしない

相手は大きく大剣を振りかぶり、そしてそのまま振り下げた。サイドステップでまず、振り下げを対処。

触れ下げられた後を見ると、陥没していた・・・あんなの食らうと一発アウトっぽい

大剣使いはそのまま身体を軸にして横に大きく薙いだ。でも、俺は動じない。このスピードなら・・・見切れる!!

そのままその場でしゃがみこみ、そのまま前へ飛び出した。そしてこの試合で初めて抜刀した。

そして、訳のわからないという顔で大剣使いがこっちを向こうとした瞬間に倒れた


「勝者12番」


俺がやったことは実に単純。

大剣使いはその圧倒的な破壊力に長けている。リーチも長い分だけ遠くから攻撃は出来る。そして最悪の場合はその大剣でガードも可能という武器である

しかし、重量のある武器のためどうしても遅くなってしまう傾向がある

そして今回の相手は筋力がまだ伴ってもないのか、まだまだ剣を振るスピードが遅く、さらに剣捌きもsこまでよくなかったので一歩前に踏み込み相手の間合いに入り防御が間に合わないスピードで俺が居合切りをした・・・というわけだ

ベテランになってくると大剣ってこんなに軽々と振りまわせるものだっけ?と思うくらいのスピードがでることもあるので注意ないといけない


「ただいま、エーデル」


「さすがだね、アオイ。」


「13番、59番前へ」


「おっと・・・。あたしの番だね、いってくるよ」


「おう、負けたら・・・・承知しないかんな」


「あはは、言われちゃったよ」


エーデルを試合前に言われたことをそのまま返してちゃかしてやった。


「構え・・・。始め」


エーデルの相手はどうやら双剣のようだ。


普通、銃は遠距離からパシパシ撃つイメージがあるが、エーデルはそのような常識は通用しない。

愛用している銃をさっと剣帯から取り出し、相手に向かって撃つ。

しかし、相手は軌道を読んでいたのか、軽く姿勢をかがめて、弾を避けた

さらに双剣使いは間合いを縮め一気に終わらせようと加速した。エーデルの首筋と脇腹に鋭くその剣をたたきこんんだ

普通はそこで終わるものだった。そう、普通の銃使いであれば・・・・

キィーンと金属音が鳴り響く

そこにはいつの間にか近距離用の銃身が厚くなったハンドガン《二丁拳銃》に持ち替えて双剣を受け止めてていたエーデルの姿。

そこで、彼女はニヤリと笑い


「残念でした」


と言い容赦なくその引き金を引き、模擬弾を双剣使いに放った

エーデルは遠距離でも、近距離でもいけるかなり珍しい銃使いでもあるらしい

本人いわく、「守られてばかりは嫌だ。後衛でも戦えるんだよ?」・・・だそうだ


エーデルの試合が最後だったようで、結果が発表されるのを俺たちは待った

エーデルがなんかかっこいい・・・。近距離の銃撃戦ってかっこよくないですか?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ