騎士団への道2
俺は翌日すぐに荷物をまとめた
腰の剣帯には親父の遺してくれた剣。ポーチには白金金貨
そして、家を出た。行き先はもちろんーーー
「騎士団だ」
騎士団があるのは王城の一角。
「でっけ・・・」
騎士団の扉は大きく、そしてある意味壁だった。あの一番頂上にノエルと親父がいるのか・・・。
絶対に俺はあそこまで登りきってやる
たとえ、恋人として、ノエルの側にいれなくても、彼女を守りたい
「おう、今年の入団試験者か?さっさと入れ。その前にこの記入用紙に名前と出身地。とか書いてけ
」
俺より2,3年のいってそうな人が履歴書を渡してきた。
赤い騎士団服。それで騎士団の人間だとわかった
紙を見終わって周囲を見渡すと、少し心配になってきた
自分よりも年上に可囲まれて、自分よりも身長のあるやつらと一緒に試験を受けるのかと思うと
いや、でもこんなことを思っているとノエルの側にいけない
あぁ、でも・・
そんな混沌とした思考に陥り、悪循環になるーーそのときだった
「アオイ!」
聞きなれた声。振り向くとそこには目にも鮮やかな夕焼け色の髪をなびかせたエーデルの姿があった
格好はショートパンツにT-シャツ。その上にジャケットを着て腰には剣帯が下がっていた。さらにその横にはポーチ。
「・・・・。エーデル?」
彼女の髪はロングであったはずだ。でも今、目の前に立っているエーデルの髪は肩に少しつくぐらいの長さに変っていた
「アオイ。あたしも騎士団に入る」
「なんで・・・っ」
「これアオイを追いかけているわけじゃない。あたしだって・・・ノエルの仲間なんだよ。ノエルを一人にできない」
「・・・。そっか」
「アオイよりも弱いかもしれないけど、あたしにはコレがある」
指で剣帯をつついた
エーデルが示したのは、ベルトだった。そこには銃が何丁も付けられていた。
「そうだったな。心配は無用?なのかもしれないな」
余談だが、エーデルはこの国の大きな大会で入賞したこともある。その大会は基本、騎士団の人間だったり、狩猟団の人間だったりしないと入賞なんて無理な大会だ。そしてなんなく入賞してしまったエーデルは期待の新人として有名だった
彼女の着ているジャケットの内側には弾装が嫌というほどぎっしり詰まっている。ついでにポーチには弾が入っていたはずだ。(ジャケットと銃、ポーチを合わせるとかなりの重さになる)
「おい!そこの入団希望者!用紙は書けたか?今から入団テストを始める!」
そうして俺の戦いの第一歩が始まった
エーデルは主でリボルバータイプの銃を使います。気分でショットガンやマシンガン、自動拳銃など・・・。
でも一番好きなのはスナイパーライフルだそうです。
そして、彼女はハイスペックな能力してます。
遠距離だけじゃないんだよ!!