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プロローグ
〜プロローグ〜
「バンドを組みたい!」
昼休み、いきなり立ち上がり友達の夏佳に言った。
「いきなりなに言うかと思ったら…」
「お願い!なっちゃんベース弾けたでしょ」
「あんたねぇ、楽器弾けんの?」
「うっ…弾けない」
肩を落とし鈴音は椅子に座った。
鈴音は埼玉の高校に通う2年。ふんわりとしたオーラといきなり突拍子もないことを言う天然少女。そして、友達夏佳は鈴音と昔からの中で彼女の友達兼保護者のしっかりものだ。
「で、なんでまたそんなそんなこと言ったのよ。」
ケータイをいじりながら夏佳は聞いた。
「実は、…」