異空間
4話 異空間
俺達は今、変な場所にいる風景と呼ぶ物が・・・・こう、紫やら黄色やらが中途半端に混ざりかけてるのが歪んで動いてるのを見ながらその場に佇んでいる
「何処に、飛ばされた?」
『わ、私に聞かれても』
しかたない、何処かにそのうち着くだろうと高をくくり、俺はその場に座り腰に付けていたサイドパックからハーモニカを取り出し暇を潰すことにした、さすがにここで寝ようとは思わないし
『いいのですか、このままで?』
「構わないさ、どうせこっちで動いても変わらないし」
『はぁ』
エリスのため息を聞き流し演奏を始める、その音色は、時に激しく、時に清らかにいろんな音色をこの不思議空間に響かせた
演奏を終わらせ、一息つく
「どうだった?」
『相変わらず、いい腕前ですね』
「そりゃあ5000年近は音楽をしてるんだから、そう簡単に錆付かせないさ」
『ええ知ってます、ずっと貴方の音を聞いてたんですから」
「ああ、そうだな・・・・リクエストあるか?」
『そうですね、ではあの曲を』
「了解」
俺はあの曲を演奏する、その曲は最近のアニメで流れてそうなメロディーだが不思議と心に響く音色はいつも俺の心を落ち着かせる、だから俺は妖生の節目にこの曲を演奏する
曲が終わり俺はハーモニカから口を離す
「・・・・・」
『・・・・・』
お互い何も喋らなかったが、長い時を共にした俺達は、それで十分な沈黙だった
「そろそろ新しい物語が始めるかな」
『ええ、そうですね、私達の新たな物語を始めましょう』
振り返ると、一つの出口いや入り口が開いていた
「行くぞ!エリス!」
『はい!弧白!』
俺達は躊躇なくその入り口に飛び込んだ