1章 程よく楽しむ大人の遊び
初の長編のストーリに挑戦します!
頑張って書くので暖かい目で呼んでください
「クソッ……3万負けた……」
財布を握りしめ涙を流す青年。彼の名は神原 優
バイトで稼いだ金をギャブルに溶かし絶賛絶望中──(なんなんだこの台当たったと思えば全然ジャグ連しないじゃないか……)
そう思いながらスロットを見ると嘲笑いするかのごとくピエロが見てくる──(この顔がはらだだしいいクソ)
イライラしながら店を出た
「あ──ついてないな今日……」
朝に入店したはずなのにすっかり夜になってしまってい。
???「ねぇーちょっと今日こんなに勝てちゃったきゃははは」
???「そんなのたまたまだろ」
???「は?!そんなことないし、こころん舐めんなっつーのフンッ」
口喧嘩をしながら男女4人組が通り過ぎて行った
「なんなんだあいつら……あの指輪は……」
指輪を見た瞬間ふとっ耳にしたことを思い出した確かスロット回してる時……
「なぁ知ってるかあの話知ってるか」
「あれかギャンブル荒らしの……CUITだっけ」
「それそれ──なんでもグループで活動してるらしくてそいつらがカジノにくれば数千万いや数億が動くんだってよ」
「まじかよ!それにしてもなんでCUITなんか呼ばれてるんだ?」
「なんでもそのグループは共通して♤♡♢♧の入った指輪をつけてるらしいそれでCUIT」
「へぇーそんなんいたらギャンブルの必勝法聞き出して見たいもんだねアハハ」
「思い出した!!!!あの時言ってたCIUTって!!!!あいつらのことか」
優は彼らを見失わないよう尾行した。
話を聞く限り彼らはずっと勝ったの負けたのの話をしていた。
「本当にCUITなのか?」
そんな話を聞いてるうちにビルの外階段から下へ降りて入っていくのが見えた
「ここか……」そこにはカフェ&バー 『トランプ』という看板があった
「なんか…いかにもって感じのお店だな……入ってみないとわかんないし行ってみるか」
ドアの鈴ベルを鳴らしながら店に入った。
カランッカランッ
「いらっしゃいませ」
なんとも紳士的なおじいさんが挨拶してくれた。
そして店内を見るとと年季の入ったジャンクポットが置いてあり壁にはカジノのプレイマットが額縁に飾ってあったなんとも遊戯の趣味全開のお店だった。
「すげぇー」まさにレトロを感じつつ遊び心をくすぐられるような店だった
「当店は賭博の関連の遊戯に長けておりまして使わなくなったものをコレクションとして飾っております」
おじいさんは丁寧に説明してくれた
「そうなのかすげぇな……って関心してる場合じゃねさっきの人たちは……」
優は辺りを見渡すと柱で隠れてる奥のフロワーから話し声が聞こえてくる
「はい、ローン!!!!」「えーちょっと早すぎ」
「おいまて、それイカサマだ」 「BooBoo」
そこにはスペードの指輪をつけた、目元にホクロがあるイケメンな男と
クラブの指輪をつけたメガネにスーツ姿の男に
ハートの指輪をつけているツイテールで可愛らしい女の子そして
ダイヤの指輪をつけてるチャラチャラした金髪の男がいた
そして4人の指輪をつけたグループが入って数分のうちにテーブルを囲いながら麻雀していた
「確かにみんなマークの指輪をしてる……」
柱に潜めながら優は目をキラキラさせながら彼らの方を見ていた
「ねぇ、ちょっとあれなに」
不審がりながらハートの女が自分に指を指してくる
「さぁ誰?」「わからん」「左に同じく〜」
他の人も何食わぬ顔で俺の方を見てくる
「あや怪しいものじゃなくて……あの……」
4人が不審者を見るような目で見てきていた。動揺して言葉が出なかった
「こころん、はっきり喋んない人きらーい」
後ろにのけ反りながらだるそうに言う女──(なんだろうすげームカつく)
「で、君は誰なんだい?」
メガネをクイッと上げながらクラブの男が言ってきた
「初めまして俺はすぐるって言います!優しいって漢字でえと……もしかしてCUITとさんだったりしますかなんてアハハッ」──(やべぇ率直に聞きすぎた)
「そうですけどなにか」
すごく落ち着いた様子でスペードの男が言ってきた
「そうなんですか!ぜひあの……ギャブルの必勝法を教えて頂けたらなと……」
(人生でこんなにも低姿勢で深深とお願いしたことなかったな〜)
それを聞いた途端3人は顔を見合せて、
「こころん、ぱすー」「私もパス」「めんどいパス」
呆れた感じで言われた。
しかしスペードの男だけはニッコリした顔で
「いいですよ」
言ってくれたがほか3人は唖然としていた
「ただ話すのもあれなので『チンチロ』でもしましょうか」
そう言った瞬間面倒くさがってた3人は渋々参加し始めた
(なにか得られるかもしれない)
そう思い優はチンチロに参加した
「それじゃあ、はじめよっか」そういいテーブルの真ん中にはお椀とサイコロが3つ置かれていた
奥からコツコツとヒールの音と共に誰かが近づいてきた
「これよりチンチロのディーラーを務めさせていただきますクイーンと申します」
なんとも美しく綺麗な人なんだろうと見とれてしまった
「姫ちゃんやっほ〜」
ハートは大きく手を振っていた──(なんなんだ…この子…)
そんなことを思ってるうちにルール説明が始まった
「チンチロはお椀にサイコロを投げ入れ出た目で勝負をして頂きます。親VS子形式 全員に3回ずつ親が回ってきます。そして掛け金は最低1万最高1000万までとさせていただきます。」
その話を聞いて優は驚き立ち上がった
「ちょっと掛け金ってお金かけるんですか?!」
「もちろんです。」
ディラーは顔色ひとつ変えず冷静に答えた
「俺金欠でお金ないんですけど」
「その場合は借金をして頂きプレイしていただきます」
(まじかよ……)唖然とした俺にスペードは言った
「まぁまぁ勝てばいいって訳でしょ楽しくやろうよ」
肩を軽く叩かれながら俺は流されるかのごとく始めた
「親スペードさまからのスタートになりますそれでは──Praying game──」
スタートしてから──20分……──(2試合目の半分が終わった結果は+20万最初はどうなるかとドキドキしたがもう万々歳だ!それにしても聞いてた話と全然違うな手応えがないというかむしろ俺が独走状態!!!)
優はめちゃくちゃ楽しんでいた
「続いて優様親になります」
「ここで大役出したいねとっ」サイコロをなげいれた
「うぉーーーーー!!!!ピンゾロだ!!よっしゃー」
他のみんなはつまんなさそうにぽけーっとしていた
「これで130万ハアハハ最高!!!!」
「良かったですね」スペードの男はニコッと笑っていた
「ほんとスロットで3万負けた分が倍で帰ってくるとは思ってなかったな〜」
「このまま行けば遊び放題やな〜」舞い上がって楽しんでる中、4人はどこから冷静だった
LAST3試合目いよいよ親の番になってきた
「それにしてもCUITって聞いたからてっきりめちゃくちゃ強いのかと思ってたよ、そうでもないんだね、俺勘違いしてたよ〜」とサイコロを軽く投げながら余裕をかました
4人はニヤリ不気味な笑みを浮かべた
「えーと優君だっけ?」スペードの目は笑っていなかった
「はい?」少しピリついた雰囲気に唾を飲む
「なんだろう誤解してるようだから言っとくけど僕たちは君を円満にお家に返してあげようと思ってプレイしてるのにまさか、こうも調子に乗って煽られるとは思っていなかったな〜なんて」スペードはどこか取ってつけたような笑顔を見せた
「はぁ〜こころん、こんな茶番もう疲れたー」
髪先を弄っていた女は呆れた顔でチップをベットした
「1000万ベット〜」
それに続いて2人も1000万ずつベットした
「え?!」動揺のあまり変な声を出してしまった
「これこそギャンブルだよね少年」といいスペードは1000万のチップを出した
「まままままぁ勝てばいいな話だし笑」
いいままでの余裕と虚勢が崩れていった
そして優は手が震えながらもサイコロを降った
(頼む強い目こい!!)そう思いゆっくり目を開けると
四四四
A・RA・SHI
「うぉーーーアラシだ!!どうだ!!」(1000万の2倍やから8000万やっほー)
優は勝利を確信した
「どうだこれで圧勝だ、まさかこんな気持ちいとはな笑」
そう言い放つと、ため息をつきながらハートの女はサイコロを降った「とことん馬鹿ね」
「え?」そこには真っ赤な点が3つ……ピンゾロだ
メガネの男も降り始めた
「…」ピンゾロ
ダイヤの男も眠そうに降り始めた
「眠いな〜」ピンゾロ
最後にスペードの男がゲスな笑みでサイコロを降った
「残念だったねチェックメイト」ピンゾロ
俺は夢でも見てるんじゃないかと思った
「え?ピンゾロ4つ?」
ディラーは配当を読み上げた
「掛け金1000万のピンゾロにより5倍、5000万が4名計2億でございます」
「え?ちょ!はぁ?」
動揺で足が震えた
「どういう…」
パンッ───と手を鳴らすスペード
「さて優くん2億の金は一体どこから来るのかな〜」
スペード蛇のごとく鋭い眼光で俺を見つめた
「馬鹿だねこいつ手加減してくれてるとも知らずにさ〜でどうするのマスター」
女は今にも後ろに倒れそうな姿勢で反り返りながらバーにいる店主に話しかけた
「そうだね君は2億の借金を住み込みで彼らCUITの召使いとして返済していくようにしようかな」と店主いい
俺の胸にはジョーカーと書かれた札を貼り付けられた
「では改めてようこそCUITへそして
よろしくね──負け犬くん──」
スペードは満面な笑みで僕の顔を見た
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これはギャンブルに程よく楽しめなかった男が
4人の最強によって
最強のギャンブラーをめざす話であった。
主要メンバー
主人公、神原 優
CUITメンバー
スペード、クラブ、ハート (通称こころん)、ダイヤ
事務所トランプ
マスター、クイーン