魔法属性
「今日は、魔力量と属性をこの水晶玉を使って調べるよ」
ミカが机の上に黒と白の2個の水晶玉を置いた。
「属性?・・ばあちゃん、属性って何?」
「魔法は火、水、土、風、闇、光の6属性に分類されているけど、人によって適正属性が違うんだよ」
「へー・・なら全属性使える人はいないんだ」
ミカの説明を聞いて納得したアランは水晶玉に向かって歩き出した。
「・・?いや、大体の人は全属性使えるよ」
「・・・なんで!?」
(噓だろ!そんなに全属性使えるって、おかしくないか?)
思わず足を止めて、ミカの顔を見ると不思議そうな顔をしていた。
「使おうとすれば、他の属性でも使えるよ??」
「えっ・・・・じゃあ、なんで属性を調べるの??」
全属性が使えるなら属性を調べる必要は無いはずだが、他に問題でもあるのだろうか?
「・・・例え話だけど、『大剣使い』がいきなり『鞭』を上手に使えると思うかい?」
「・・・無理だね」
大剣使いと鞭の使い方はかなり違うので、いきなり使うことは無理だ。
でも、武器を振るうこと自体は、出来るだろうことはよく分かる。
つまり、苦手な属性を使うこと自体は出来るが、上手には使えないということだ
「ほら、早く調べるよ」
「・・わ、分かったよ・・」
ミカはアランの脇に手を入れて持ち上げ、水晶玉の前に向かった。
ーーーー
「ばあちゃん、どうやって調べるの?」
「水晶玉に魔力を流し込めばいいよ」
「意外と簡単そうだね。・・分かった。やってみるよ」
ミカの説明を聞いたアランは、黒の水晶玉に魔力を流し込むと水晶玉が段々薄い青になった。
「・・・ばあちゃん、これっていつまですればいいの?」
「その辺で止めていいよ。・・・子供にしては、アランの魔力はかなり高いね」
「えっ、そうなのやったー!」
産まれてずっと頑張って来た成果を褒められたアランは両手を上げて喜んだが、ミカは水晶玉をジッと見続けて小声で言った。
「・・キツめでもいいかな」
「何か言った?ばあちゃん?」
「いや、何も言ってないよ。さあ、アラン次は属性を調べようか」
横から声が聞こえた様な気がしたので、横を見るとミカがこちらを笑顔で見ていた。
(・・・・・・何か猛烈に嫌な予感がするんだけど)
「・・僕の属性はなんかなー?」
ミカの笑顔から逃げるように白の水晶玉に魔力を流し込んでいくと水晶の中心に赤、青、茶、緑、黄、黒の光が灯った。
その中でも、緑と黒が強く光っている。
「アランは、土、闇が適正らしいけど・・・他の属性も中々適正が高いね」
「そんなに高いの?」
「一番適正の低い『風』でも一般的な魔法使い並みにあるからね」
「じゃあ、不利な属性が無いってことだね!」
「・・そうなんだけど、このままだと器用貧乏になりそうだね・・」
「・・えっ」




