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シグのお仕置き


「それで、アランは魔力操作が出来るのを黙って練習していたんだね?」


「はい、そうです」


晩飯後に、部屋の真ん中でアランは正座で座らせられていた。

シグ、グラン、ノンティクス、ミカの4人がアランの周囲を囲んでいた。


「・・・いつからやってたんだい?」


「・・・・・2年前にからなんとなく魔力を動かせるかなと思ったので、その頃からやってました」

『産まれた瞬間からやってました!』とは言えないので少し嘘をついた。


アランが嘘をついた理由は、アランの背後にいるシグの雰囲気がヤバ過ぎるからである。

(・・・・なんで・・・後ろの空気が歪んでいるのが分かるんだ・・)


最初は気のせいだと思ったが、グランとノンティクスは顔を引き攣りながら冷や汗を流している姿を見れば、シグが激怒している事は、容易に分かる。

なので、アランはなるべく傷が浅くなるしようと嘘をついたが、既にお仕置きを受ける事に関してはもう諦めているのであった。


「なあ・・夜も遅くなって来たから終わりにしようぜ」


「何か言ったの?グラン?」


「・・・・・・いえ、何もありません」

グランはシグに声を掛けらけると直ぐに顔を横に向けた。


(父さぁぁぁぁん)

その姿見たアランは、心の中で絶叫した。


「シグ、お仕置きは何をするつもりなんじゃ?」


「まずは、馬車に縄で繋いだ状態で街中を走ることかな?」


実の息子(2歳6ヶ月)を馬車で引きずって街中を走ると聞いてグラン、ノンティクスは絶句した。


「それは、トラウマになるからやめておきな」


((トラウマで済むか?))

グランとノンティクスの心は一つなった。


「・・じゃあ、正座状態で石を積んでいくのは?」


お仕置きの内容を聞く度に、アランの顔色が悪くなっていく。

アランは最後の望みと言わんばかりの目で、グランとノンティクスを見た。


「それならいい「いや、もうミカのお仕置きをされてるんじゃから、今回はこれで許してもいいじゃろ」


ミカの了解の声を遮ってノンティクスが、『ミカのお仕置きを受けている事』を理由に今回のお仕置きは終わらせようと声を上げた。

(このままこの2人を放置すれば、アランがどうなるか分からん・・)


「・・うーん・・なら今回はこれでいいか」


「・・・しょうがないね」

シグとミカは不満がありそうな顔をしながらもノンティクスの言葉に同意した。



シグとミカのお仕置きが無くなったことが分かったアランは息を吐いた。

(よかったーーーー本当によかったーー)


「・・アランが魔力操作出来るのは問題無いが、それをアタシ達に言ってないのは問題だよ」


「・・分かった。次からはちゃんと伝えてるよ」


今回怒られたのはアランが『魔力操作が出来る事』を言って無かったからだ。

つまり、最初から言っていればお仕置きは無かったのだ。

(・・・始めから言っておけばよかった・・・)


「夜も遅くなってきたから、そろそろアランは、寝ようか」

うだなれるアランを見ながらシグは言った。







ーーーー


「アランは寝たのかい?」


「しっかり、寝たよ」


リビングに4人が集まった。


「なあ、本当に魔力操作している事に気がついてなかったのか?」


「そうだよ!ママなら分かってたでしょ!」


シグとグランから抗議の声を上げている姿を見て、ミカがため息を吐いた。


「・・違和感はあったんだけど、最後まで確信を持て無かったんだよ」


「まじか、アランの奴どんだけ上手く魔力操作してたんだよ」


「儂等に、言ってくれれば練習に付き合うぐらいはしたのにのー」


「アランも抜けてるよね。・・・ちゃんと言ってれば、お仕置きを受けることは無かったのに」


「本当だよ。魔力操作は、()()()()()()って言うのにね」


「しかし、シグのお仕置きの内容が酷過ぎないか?」


「ハハハ、街中を引きずり回すなんてお仕置きを実際にするつもりあるわけ無いに決まってるよ!なあ、そうだろシグ?」

グランは笑ってノンティクスの話を否定して、シグに同意の声を求めた。



















「・・・・えっ」

グランの言葉を聞いたシグが口を手で押さえながら、驚きの声を上げた。


(((・・・・・・・・・)))


「・・・シグ・・お前、まさか本当にすr「グ、グランは何言ってるのかな?・・す、するつもりなんて無いに決まってるじゃない!!」」


グランの言葉に慌てて否定するが、冷や汗を流しているシグの姿を見たら直ぐ分かる。


(((・・・コイツ、本当にするつもりだったな・・・・)))

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