2話
それから4日後、教室にて……。
「うううううわぁあああ〜」
「何1人でわめいてるのよ、気持ち悪いわね」
「だってさだってさぁ、今日金曜日だろ? って事はお花見は明日だろ?」
「そうだけど?」
「高校入学以来、未だに聖奈さんと話してないんだよぉぉお!!」
「えぇ!? はぁ……ほんっと情けないわね」
美夜の言う通りだ。せっかく話せるきっかけを与えてくれたのに勇気が出ずに4日が過ぎてしまった。
(はぁ、このままで明日大丈夫かな?)
『ドガァン!!』
教室に勢いよく誰かが入ってきた。
「賢斗ぉ!! 明日は待ちに待った花見だな!!」
「ハ、ハハ、アハハハ。楽しみだねぇ」
「ん? なんだそんな浮かない顔して。さてはお腹減ってるんだな? よし、一緒に昼飯でも食おう!」
(ああ、そうか……今日から昼飯開始だもんな。)
「あ……私、良い事思いついちゃった」
美夜はそう言うと、対角線上に座る聖奈さんの元へ駆け寄った。
そして1分後、俺らの方を振り向きグーサインを出した。
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