表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣豪伝記 イアイダー  作者: hiyuki
1/5

第01話 プロローグ

ーー注意ーCAUTIONーー


 この物語はフィクション(創作物)であり、実際の人物・事件・場所とは、全く関係ないため、お断り申し上げます。


 This story is fiction, and it has nothing to do with the actual person, incident, or place, so I decline it.Thank you


ーーーー


第一話 プロローグ


 後の世に、大化の改新と呼ばれた時代。


 長きに渡った戦乱が終わった時代とされるが、戦乱を終わらせた本当の集団は、時の権力者から表舞台から抹消された存在となっていた。


 歴史の陰に隠れたのは、権力者と集団、どちらの意向であったのか、定かでなない。


 その真実すら、その当時の者でも本当に把握している者は皆無であった。


 時の政権すらも転覆させられる程の力を所有していたことから、権力者側の意向が強く反映されたと、誠のしやかな噂も挙がったが、あくまでも推測の域を出ないものであった。


 その中でも人々の一番の関心は、その者らが何処の誰々とというものであった。


 曰く、その集団は若狭国を根城とする佐渡椿さどつばきの一族ではないか、もしくは陸奥国を中心とした奥真おくまの一族でないか、というものがあった。


 しかし真実にたどり着けたのは、ほんの一握りの者だけであった。


 奈良の都のとある豪邸の一角、そこに皇極天皇と呼ばれ、後に斉明天皇と呼ばれる女性と、御神宗明みかみ・そうめいと呼ばれる黒装束の男がいた。


 黒装束の男は、黒子の様に顔を黒い布で覆い、皇極天皇と向かい合わせにいた。


「また日向国(現在の宮崎県)へ戻るのか、宗明。もう一度問うが、歴史の影に潜ることなく、表舞台で立ってみたいとは思わないか。

 そなたの力が民に知れることなく、時代が過ぎるのは、我は心苦しい。」


「我が草薙の一族の宿命は、古来より天照大御神の子孫らを影から守護することである。

 我らの存在を隠すことこそ、我が望み。

 我らを気遣うなら、それは不要。

 心遣い感謝する。」


 なおも皇極天皇は、発言しようとするが、それを察知し、宗明は溶けるようにその場から、姿を消した。


 皇極天皇は、その場から動かず、月を見上げながら、独り呟く。


「宗明、いつの日か、民が、そなたらの活躍を知る日まで、長らえよ。」


 奈良の夜空には、月の光だけが輝いていた。


ーーーー


 時は現在に至る。


 イアイダーと呼ばれた男、針貝半次郎は全てを終え、高千穂の地に立っていた。

 彼は、彼の頭の中で流れる言葉を口にする。


「誰が、此処に、辿りついたのか。」


 ・・・その者こそ・・・・


 彼は、ここでない、遠くの景色に思いを馳せていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ