1/4
プロローグ
鈍い音を床に響かせ少女が転げた。
包帯の隙間から血が滴り周囲を汚していく。
薄桃色のドレスが血に汚れてしまった。
「ああ、父様からの逸品だったのに」
転げたままの少女に近づく足音に目線を上げた。
「祝いの席で貴様は!!」
少女を突き飛ばした当人は謝罪もなく冷たく言い放つ。
「嫌がらせのつもりか?己の武勲をそんなに誇示したいのか!浅ましい」
「カルバート殿下、そのようなつもりは」
「うるさい!ならばなぜ治癒してこぬのだ!」
そんなやり取り中カルバードの背後から「キャッ」と小さな叫びが聞こえた。
「ああ、リジィ。血など見てはいけないよ」
「・・・うぅ、カル怖いわ」震えながら男に縋る、赤毛の美少女。
怖いと言いながら包帯を巻いた少女をガン見している。
見た目ほど怯えてないようだ。図太い。
「見苦しい姿を晒し申し訳ございません」
少女は退場しようにも力が入らず床に這い蹲ったまま謝罪した。
「もう我慢の限界だ!ロセリアお前との婚約を破棄する!」
「・・・殿下」