第4話 ギルド到着!
「なぁ、なんか通り過ぎる人に笑われてる気がするんだが?」
「気のせいでございますよ」
「...本当か?」
気のせいの範疇を超えてると思うんだが。通り過ぎる人全員が笑いながら通っている。
しまいには指を指されてるんだが。なぜ笑われてるのかわからない。
確かに服はこの世界のではないのはわかるが、笑えるほどなのか。
人目を気にしながら歩いた智木だった。
☆
「着きましたよ。ここが冒険者ギルドでございます」
「おぉ!ここが冒険者が集まり、情報などを交換し合い仕事を受ける場所か!」
「...説明ありがとうございます。大方当たってます」
「へぇー、何んか見た感じ大きなスーパーって感じね。屋台主はいるけど」
こいつ、ちょいちょい現実世界の話し持ってきて雰囲気が台無しだ。
まぁ、あまりこういことには疎いからな。
「受付はこちらです」
受付前には金髪のお姉さんが笑顔で立っていた。
綺麗なお姉さんで結構タイプだ!にやけた顔が治らない。
「いらっしゃいませ。登録ですか?受注ですか?」
「はい!登録です!」
「では、こちらに両手を入れてください。冒険者登録とご自身のステータスが拝見出来るようになります」
目の前に水状の液体が入ってる透明な箱が出てきた。
これに手を入れれば自分のステータスが見れるのか。
待ちに待った一大イベントだ。ここで高ステータスで周りが騒ぐだろう。見とけよ。
「少し冷たいですが我慢してくださいね」
ゆっくり手を入れ、想像してたより冷たく背筋に電気が走った。
感触はスライムを触ってるようだ。
「きゃ、冷たいね」
「これで俺は最強の冒険者になるんだ!」
「ただの登録で何言ってんだか」
液体が光り出した
「これでステータス更新と登録が終わりました。後ほど画面に出ますのでお待ち下さい。
それでは名前の登録をお願いします」
「では、トモキでお願いします」
「わかりました。そちらの方は?」
「んー。ユイでお願いします」
「はい、登録が完了しました。
ようこそ冒険者ギルドに!ユイ様トモキ様この先良い旅があらんことを願ってます」
盛大に受付上の画面に名前が出て、恥ずかしい思いと高揚感に挟まれていた。
「わからないことがありましたらこちらにお申し付けくださいね。
それではステータスが表示可能になりましたので確認お願いします。
能力値によって職が決まりますのでご申告下さい。
稀に珍しい加護がございます。発現してるといいですね。」
受付上にトモキ、ユイのステータスが表示された。