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天然チートな幼なじみ  作者: ぴよチキ
2/2

幼なじみととある日の日常風景2

ゆるくてもちょっとおかしな日常風景

途中、設定パートっぽくなりますけど、

意味不明なら飛ばしても、ほぼ問題ないです

〜少女のある日の日常風景〜


時刻は早朝、

小鳥のチュンチュンといった声で目覚めたわたしは、まず朝ご飯を作り始めた。

『1日の始めはみんなでその日の予定を話しながら朝ご飯を食べる!』

ということが、わたしの両親の考えなのだ。

朝ご飯の準備…といっても、

火魔法でかまどに火を入れてから

夜のうちに作って寝かせていた生地を放り込んで

パンを焼くだけ!簡単なことである

まあ、はじめのころに間違えて家ごと焼いてしまったのは

今となればいい思い出なんだけどね!


パンを食べ終えたあとは、

村を散歩するついでに、東側の端の方にある泉に水を汲みに行くのが日課であった。

でも今日は少し違った。

なんと大木が倒れて道がふさがっていたのだ!

村の中でも上から10番以内に入るほど太い木だった。

回り道をしようにも見るかぎり、先はかなり遠いし、上を超えようにも幹が太くて超えづらい。

そこでわたしはいい案を思いついた!


「よし、この木を消そう!」


なんともまあ、シンプルな考えだけどこの現状を解決するには充分であった。

そして、わたしは『えいっ』言って右手を前に出して魔法を使った。

消す範囲は大雑把にこの木の全てが消えるくらいの大きさで消した。

結果として目の前の大木は跡形もなく消えた。同時に先にあった木や道も消えた。

そのあとは無事に泉まで行って水を汲み、家に帰って掃除をしていたところ、

ボタおじさんに呼ばれて広場に行った。ボタおじさんは一言


「あれはお前がやったのか?」


と聞いてきた。わたしが自信満々にそうだと答えると、


「そうか、うん……すごいな…」


やった!すごいなってほめてくれた!

そして、広場につくとちょっと待ってろと言って離れていく。

たぶん、ユウくんを呼びに行ったのだろう。

ちょっと悪いことをしたなぁ…

ユウくんは寝ることが大好きな幼なじみ、

両親が大きな町のネバココに出稼ぎに行っているため実質一人暮らしに近い。

あと重要なのは、寝不足になると眠たさからイライラ状態になることがあるということである。


昔…8歳くらいの時、ユウくんがうちに来て泊まった時のことだが、

わたしと夜遅くまでおしゃべりしてたことによってユウくんが寝不足になっていたときがあった。

別に寝不足でも普段なら昼寝をするため、大した問題ではないのだが、

次の日がお祭りであったため、わたしが連れまわしてしまった。

それによってユウくんが極度の寝不足となり、

切れやすくなっていたのであるが、

その時、わたしがガラの悪そうな4人組に当たって、

1人の服をかき氷で汚してしまったのだ。


「あ゛?お前何やってくれてんの?」


「アニキのお気に入りのやつだぞ!どうしてくれんだよ!」


「まあまあ、アニキも皆も落ち着こうよ!お嬢ちゃんもごめんな?」


「ああ!これは弁償ですわぁ、(たこ)うつくでぇ!」


全員お怒りモードである。そのことにわたしが戸惑っていた時、

イライラがピークに達していたユウくん切れた。


「今、あんまり気分がよくないから黙っててくれない?」


それはもう、8歳の出していい気迫ではなかった。

だが、相手は頭に血が上っているようだ。


「このクソガキ!なに上からモノ言ってきてくれてんだぁ?」


「なめてるような口きいてんじゃねぇぞ!」


「アニキ…なんかこいつやべーですよ!今すぐ逃げましょう」


「これはいっぺん痛い目ぇ、見んとわからんようやなぁ…」


全員やる気のようだった。

そして、兄貴分を先頭に殴りかかってきたのである。

一瞬だった。

殴りかかってきたことに対して

ユウくんはめんどくさそうにしながら、兄貴を含めて全員をその勢いを利用して投げた。

男たちはそのまま勢いのままに少し離れた池に落ちた。


そして、ユウくん本人は──


「ちょっと気分が悪いから救護テントに行く」


と言って行ってしまった。その時の漂う威圧感でわたしは引き止めたらいけないと直感した。

それは今思い出しても怖いものだ…。

それからユウくんを極度の寝不足にするのはダメだとわたしは思っている。

その後、本人はその時のことを「早く寝たかったから、つい…」と言っていた。


話を戻すけど、ユウくんは、そういったことによって無理やり起こしてしまうのはまずいのだ。

そんな感じに昔を思い出していたら、ボタおじさんに連れられてユウくんがきた。


「おはよーアユ、今日は何やったの?」


と、眠そうにユウくんが聞いてきたので、

今朝のことを話した。

ついでにボタおじさんに褒められたことも

なんか途中からおじさんが眉間を抑えて下を向いてたけど、具合でも悪いのかな…?

一通り話したあと、ユウくんは軽くため息をつきながら


「まったく…朝からやめてくれよな。ボタおじさんに起こされちゃっただろ。」


「ごめん、次から静かにする…」


流石に、わたしのせい(?)でユウくんを起こしてしまったのは悪いので、反省しないとね…

と思っていたら、ユウくんが村の東側を直せるのか聞いてきた。


「戻すくらいは簡単にできるよ!ついでに花でも生やしてみる?」


どんな花を咲かせようかなぁ…

《赤、青、黄色…鮮やかに──》─えいっ!


と、わたしが東側を直している間に、

ユウくんはおじさんを説得してくれたようだ。

そして、欠伸をしながら帰ろうとしているユウくんを呼び止めて


「ユウくんまた寝るつもり?」


と一応聞いてみた。

まあ、聞かなくても眠そうなのは明らかなんだけどね


「ならここで寝たらどう?日差しも当たって気持ちいいよ?」


ユウくんは軽く周りを見渡してから


「うーん、でも寝る場所がなさそうだしなぁ」


と一言、

確かに周りのベンチには既に人が座っていた。


「さすがに地面はいやだなー」


「ならこれならどう?えいっ!」


わたしはそう言って右手を前に出した

こういった魔法なら得意分野だ!


《ふかふかのベッド、風通しや日当たりのいい感じのやつ!》


そう念じながら魔法を使うとわたしとユウくんはツタに載せられて高く上がった

伸びきった後にはふかふかの葉っぱのベッド、日当たりよし、風通しよしのピッタリの寝床だ!


「ここなら大丈夫!寝放題だよ!」


「おおーアユ、ありがとー」


既に、ユウくんがゴロンと寝転がって今にも寝ようとしていたので、


「じゃあ私は下に戻ってるね?」


わたしは掃除の途中だったので戻って続きをしようとしたら


「まって、せっかくだしアユも寝ていこ?」


と、ユウくんに呼び止められた。

確かに、こんなに気持ちの良い寝床なんだから、ちょっとくらい掃除をサボって寝てもいいよね…


「そう?なら少し寝ていこうかな?」


そう言って、わたしはユウくんの隣に寝転がって眠るのだった…

チンピラは生きてます。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

アユとユウは12歳の設定となっております

なんでユウがこの強さを持っているのか。

まあ、詳しくは今後明かされていくかと思います。

いや、現在何も考えていないから先延ばしにしているわけでは……ハイ…


毎回ノリでやってるので辻褄を合わせるのが大変そうだな〜って他人事のように思ってます

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