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行動計画

 班は決まったものの、今度は自由行動でどういう行動をするかで四苦八苦する。

 何せ、イケメン男子の集団から引っこ抜かれた清美と、鉄道マニアでは相性が合う訳がない。

 女子は女子で内輪で盛り上がり始め、そこに清美が介入する形となり、結果、小岩と三奈美はまたも余り物となった。

「これで俺らが列車の時間とか調べろって言われんだよな。」

 と、小岩は言う。

「仕方がない。俺達はそういう存在なんだよ。」

「なあ、お前が個人で行くとして、どこを回る?」

「梅小路運転区。嵯峨野観光鉄道。」

「だよな。」

 また小岩は笑った。

「そもそも京都に鉄道マニアの集まりそうなもんがあるからいけねえんだよ。だから俺達は余り物だ。」

「おいよせ。そういうのを屁理屈ってんだ。南条さんに教わったよ。」

 と、小岩が言ったとき、清美が横からつついた。

「ほら来たぜ。お決まりの時刻表作成だ。これで時刻表通り行かなかったらぶっ殺してやれ。」

 三奈美を宥めてから小岩は清美に答えた。

「あの、鉄道マニアだよね?だったら、梅小路運転区とか行かなくていい?」

「えっ?」

 意外な提案だった。というのも、広瀬と下山が小岩と三奈美が楽しめなければ意味がないと言う意見を出していたらしい。

「ただ、盗み聞きしてたら2箇所上げていたんだけど、それはちょっと―。」

「あれか。あれはただの冗談だよ。ただ、行きたいところと言ったら、梅小路運―。じゃねえ、梅小路蒸気機関車館だね。でも、あそこ機関車だらけ石炭だらけ、おまけに油臭いぞ?」

「班の人全員が楽しめないと意味ないっしょ?」

 と、下山我孫子が言った。

「そうだな。じゃあ、梅小路蒸気機関車館もスケジュールに。ただし、これは時間が無いとなった場合は切り離して構わないからな。」

 なんとか、どこへ行くかは決まったが、今度は計画を立てるという厄介な場面だが、もう時間切れだ。

「よし、じゃあ放課後に皆でカラオケでも行くか。」

 と、小岩が提案したから皆驚いた。


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