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再び青森へ

 長野のサバイバルゲームフィールドで見付けた新たな手掛かりを元に、再度青森へ行き、春に会った松江という車掌との再会のため、長野から帰った小岩剣は旅行の計画を立始める。だが、夏休みはもう終わり、二学期が始まってしまった。

 二学期、下山我孫子は夏休みに彼氏とデートしたという話題で持ち切りであった。その彼氏というのは、同じクラスのサッカー部の次期エースだ。

 清美という彼は、身長が高く、爽やかな笑顔が特徴でイケメンという言葉がぴったりであった。

 だが、小岩はそれよりも青森行きの計画を練っていた。

「決まった。9月の連休しかねえ。」

 と、小岩は言ったが広瀬があることを指摘した。

「そこは修学旅行じゃん?1年は京都でしょ。」

 これを聞いて愕然とした。

「そうだったな。あーあ。京都とか中学で行ったよ。あーあ。」

 この日のうちに、修学旅行の班決めが行われた。

 小岩と三奈美は2人組となったが、もう一人いなければならないという。

「三条さんが居ればな。」

 と、三奈美が冗談を言った。

「よせよ。また銃撃戦に巻き込まれるぜ。」

 これに小岩が笑って返したから三奈美は驚いた。それまで、笑うことはなかったのだ。

「マジで三条さんが居れば良いのによ。だってお前が―。」

「なんだ?」

「いや、なんでもねえ。連合艦隊はこういうとき楽だろうな。気が合う仲間同士、あっという間だぜ?」

「そうかね。」

 班決めは一向に進まない。何せ男子3人以上で無いといけないのだが、男子15人のところ一つのグループが4人で組んでしまい、必然的に2人余るということになるのだ。三奈美と小岩は別々のグループに入ろうとしたが、2人とも余り物扱いであり、どこのグループにも入れない。

 しびれを切らした下山我孫子が、4人居るグループに居る清美に「2人と同じ班に入ってくれ」と言い、それで班決めは進み、下山我孫子と広瀬まりも、そしてもう一人の女子である小野上彩女の組が小岩の組と連結した。


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