車両に残った記憶
三回目のゲームで、小岩はフィールド内の24系客車の車内に飛び込んだ。
中には敵が4人潜んでいる。それを広瀬と共に焙り出して仕留める。
敵は、B寝台の一区画に固まっていた。
小岩と広瀬がフルオートで撃って車内の敵を殲滅した。
「行きましょ。」
「待って。」
小岩はその区画に見覚えがあった。
「どうしたの?」
「ここ見てくれ。」
下段のB寝台の裏側に、細い油性ペンの文字があった。
「小岩剣、松江ニセコ。列車の姉弟。」
広瀬がそれを読んだ。
小岩は車両がどこに所属するかを示す表示を見に行こうとすると、敵の銃撃に合い、応戦する。
「あった。えっと、盛アオ。」
「って事は、青森車両センターにいたんだ!俺が乗った車両かもしれない!」
気が付くと、2方向から銃撃されていた。
広瀬も銃撃戦に加わる。
「あの落書きは誰のもの?松江ニセコって誰!?」
「分らない。だが、青森に行ったときに会った車掌さんの苗字と同じだ。」
「列車の姉弟ってどういうこと?」
「俺は一人っ子だ!姉なんかいないって事はお前も分かってんだろ!」
残弾を確認する。残り60発。
2人の敵が車内に突入。小岩と広瀬は車掌室に飛び込み、小岩が敵を倒す。
車掌室には、かつてこの車両が活躍した列車のテールマークの一覧が貼ったままになっていた。
「これ、「はくつる」「あけぼの」「日本海」がある。」
「そりゃそうだろ!?青森の客車なんだから!あっ弾切れだクソ。」
小岩が言った時、また2人の敵が車内に突入してきた。
「私も弾無い。」
「エンドだな。」
相手は女だった。女はニヤリと笑ったが、横から撃たれた。南条美穂がM1911拳銃で撃ったのだ。
「残るは、三奈美つばさ君だけだね!カンナ!」
「うわ!」
「爆ぜろリア充!」
三条神流が反対側からM79グレネードランチャーで三奈美つばさを砲撃した。
「なぜここに三奈美が。」
小岩は驚いた。
「彼女とデート。俺の彼女が長野に居るんでね。おまえこそここで何している。何か見つけたのか?」




