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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第一章~発生壊れ行く日常
8/55

明日見えぬ、今

トラブルはあったものの、なんとか自宅にたどり着いたがこれからの事を考えると重くなる一方だった。

自宅に戻り、リビングへと入ると見知った顔が三人いた。


「新倉先輩に、西条先輩、倉田先輩も無事で何よりです」


三人の視線は背負っているM1100とバックに言っていたが、封が切られているMREの箱を見て


「翼、お前独断で開けたか?」


聞くと、翼は理由を説明し


「気にするな、怒っちゃいないから。」


荷物を置くと


「優希、お前もどっから武器を調達してきた?」


木村に言われ


「俺は、一緒に居た望月さんから教えてもらった銃砲店で。店主の親父さんが譲ってくれた。お前らは?」


聞くと


「ヤのつく人たちと撃ち合いになって始末した後、戦利品として失敬した。」


翼がしれっと答え


「全く、お前は・・・」


半分呆れていたが


「とりあえず、望月も少し休んだらどうだ?あんな事があったばかり出し、なに心配はする必要はない、俺達は手を出すつもりはないし、不安なら拳銃で俺ら事殺せばいいだけだ」


望月に言うと


「恩人を殺せる訳ないでしょ、それに一応信頼してるつもりなんだけど・・・・」


皮肉で返され


「何かあったの?」


新倉先輩が話に入って来る。


「え~と・・・俺の落ち度なんですがガソリンスタンドで休憩を取る時、少し望月のそばを離れた時に望月が暴漢に襲われかけてしまって・・・・」


話を聞いていた木村が


「それで、優希そいつどうしたんだ?」


それに対して


「この世から退場してもらったよ・・・」


俺は語る。


「「「!!!」」」


三人の先輩方は絶句してたが


「まぁ、当然だな。望月に乱暴しようとしたクズだしいわいるDQNだったか?」


木村に聞かれ


「ああ、正真正銘のDQNだったよ」


答えた。そして俺は先輩方に向き直り


「そちらは大丈夫でしたか?」


聞くと


「えっと、私たち貴方の家のは思わなくてね、恥ずかしいけど物置の中に一晩中隠れていてね・・・・」


恥ずかしそうに新倉先輩は語り


「大変でしたね、一応ここは安全なんでゆっくりくつろいで下さい。」


疲れているであろう先輩方に言うが、三人共首を横に振り


「私たちに、出来ることがあったら手伝わせて、」


先輩方は言い


「タダで世話になるのもい居心地悪いしさ、それにうちの家は定食屋だからさ、さっき食べさせてもらったMREだっけ?あれを工夫すればうまくいきそうだし」


雛子先輩が言い、そして


「紗希なら家事全般をそつなくこなすし、弥生は手先が器用で機械の整備やその他の知識もある」


それを聞いて


「でしたら、申し訳ないのですが、お願いしていいでしょうか?」


言うと


「「「当然ッ」」」


三人はそれぞれキッチンや部屋等に行く。


「翼、木村、それに望月、武器・弾薬の確認しよう」


俺達は入手した武器・弾薬の整理を始める。以下の物が今現在の入手した武器となる。


レミントンM1100ショットガン×1丁

レミントンM870ショットガン×2丁

モスバーグM590ショットガン×1丁

スプリングフィールドM1ガーランドライフル×1丁

M9ピストル×1丁

M1911A1ピストル×1丁

M360J SAKURA リボルバーピストル×5丁

各種弾薬

12ゲージショットシェル×1000発超(優希が貰った物+翼と木村がヤクザからぶんどった物をプラス)

38SP弾×520発分(優希達が拝借した物の予備弾+銃砲店でもらった物)

9×19mmパラべラム弾×500発(翼&木村がヤクザより回収)

45ACP弾×300発(上記と同じ)

30-06スプリングフィールド弾(7.62mm弾)×520発(上記と同じ)

付属品

M9スペアマガジン×20(弾薬未装着)

M1911A1スペアマガジン×20(弾薬未装着)

M1ガーランドスペアクリップ×65個(弾薬未装着)


これらを見て


「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」


全員で言葉を失いつつも


「まぁ、なんとかなるものだな・・・」


俺が口を開くと


「戦争が出来るレベルの弾薬量だな・・・」


木村は言い


「あのろくでなし共に感謝だ」


翼は苦笑しつつ言っている。望月が


「私、先輩方手伝ってくるね、銃器の知識なんて持ち合わせてないし」


言い


「分かった、弾の込め方は俺達でやっておく。」


望月も台所へと消えて行った。残った俺達は


「さて・・・・・どのマガジンから行きます?」


木村が言い


「一番手間がかかりそうなのはM1じゃね?しかも弾薬も互換性もヘチマもねぇし使い捨てだろうさ」


翼が言い


「じゃぁ、M1から始めますか・・・」


俺は言うとクリップを一人頭20個ずつ分けて、装着例を見せテーブルに置く。


「優希は相変わらず、手際がいいな、この、うまくいかね・・・」


木村が悪戦苦闘する横で翼も


「♫~~♫ーーーー♫」


鼻歌を歌いつつ弾を装着していく。かくいう俺も


「・・・・・・・・」


黙々とマガジンに弾を込める。その後結局M1のクリップに弾丸を装着するだけで一時間もかかってしまった。終わる頃には木村もばてて


「もう・・・・ダメ指が突っ張って・・・・・」


最後に俺がM9、翼がM1911A1とマガジンに弾薬を装着していき最後の方で手が回復した木村も手伝い


「「「終わった~~」」」


テーブルの上に山済みになっている弾薬が装着されたマガジンを見ながら言い


「「「乙」」」


互を見て笑いながら言った。その後俺は達はそれぞれ、鉛臭い手を洗面台で洗い、先輩方の手伝いに行った。俺は部屋で整理をしている新倉先輩、翼は倉田先輩の所、木村は発電機の具合を見に行った西条先輩の手伝いとそれぞれ散った。


「新倉先輩、どうですか?」


俺は部屋の清掃をしている紗希先輩に声をかけ


「うん、ほとんど終わってるよ・・・・・と言うより、貴方が日頃からきちんとしてるのか殆どやることがないの」


紗希先輩は半分ため息を付き、


「ライフルの方はいいの?」


聞き


「弾込めは殆ど終わりました。」


そう言い後は互いに黙々と部屋の清掃作業を行なった。・・・・



その日の夜は、雛子先輩の努力によりゲロ不味の飯がフルコースに見えるくらいの物に早変わりした料理がテーブルに並んでいた。


「すごいわ・・・・」


木村は言い


「これの元があのMREとか信じられんわ・・・・」


翼も言っている。俺も


「すごい腕ですね!!」


「「「「「「「頂きます」」」」」」」


食べ始めるが、皆静かで


静かすぎるのも嫌なので、つくかわからないような状況でもあるがテレビをつけると意外にもまだ放送は行っていた。ただ、内容は俺達を絶望の底へと突き落とすモノだった・・・・


「「皆様、この異常事態に際しなるべく外には出ずに戸締りを厳重にしある程度の食料、水等などを準備してください、外は非常に危険です。なお政府はこの緊急事態に辺り、指揮系統を海上自衛隊のヘリ護衛艦いずも並びに空母かがに移し自体の対処にあたっている模様です。なお、他国では中国は一部通信途絶、ロシアでは安全が今のところ保たれている模様、北朝鮮、韓国では一部軍と感染者同士の衝突がった模様です、アメリカはホワイトハウスを放棄し洋上の空母に政府機能を移転、一節には戦略核の使用もあるのではと言われています。」


これを見てしまった俺たちは


「世界規模かよ・・・・・・・」


木村は呟き


「何処に逃げればいいんだ・・・・」


翼も言った。しかし


「ハイハイみんな、そんなに暗くなる必要はまだないんじゃない!!、私達はまだ生きている。死んじゃいないわ」


意外にも紗希先輩が激を飛ばす。一時は暗い雰囲気になるが直ぐに持ち直した。そう、俺達はまだ生きている。死んじゃいない。しかし明日が見えない・・・明日の命の保証はどこにもないと言う現実を見なければいけなかった。


食後に先輩方に


「紗希先輩、これをどうぞ」


俺は自分が使っていた、M360J SAKURAを紗希先輩に渡す。すると


「いいの?、貴方の武器が・・・」


心配げに言うが


「大丈夫です、ショットガンもありますし、拳銃も別のを使います。先輩に使えそうな物をチョイスしました。」


そう言い


隣で、翼も雛子先輩に自分のピストルを渡している。


「使い方は、明日あたり教えます。あとこれが専用の弾丸です」


50発入のケースを一つ紗希先輩に手渡す。そして予備の一丁を西条先輩に弾薬と共に渡す。受け取り


「ありがとう」


紗希先輩は一言恥ずかしそうに言った。その後寝る前に一階の所にバリゲートを組み万が一にも奴らに突破されないように厳重にした。そして全員二階の部屋で寝る事になった。その日の見張りは俺がやる事になり冷蔵庫から飲み物を取り、自室から寝袋をもってテラスへと行く。自室を出る前に


「しっかり、寝とけよ」


翼と木村に言い二人共頷く。そしてテラスに行き、M1100と新しく拳銃として使うM9を置き双眼鏡であたりを除く


「・・・・・・・地獄だな・・・・・」


一昨日までの平和な街は、今は見る影もなく不気味な唸り声と炎が燃え盛る街になっていた。何処まで生きれるかは分からない。でもやれる所まで・・・行ける所まで行ってみよう・・・俺はそう思っていた。

次回~生き残るための覚悟~

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