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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第四章~共白湖キャンプ場編
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明け方の救助活動

監視活動にあたっていた紗希はスコープでヘリの墜落の一部始終を目撃していた。そして墜落の衝撃音はベースキャンプにいた全員をたたき起こす事になる・・・・

ドォオオーーーンッ


キャンプ場に大きな音が響き渡った。


「な・・・なんだっ?!敵襲か?!?!?」


ベットの下に転げ落ちた俺はベットの脇に立て掛けていた04式小銃を取り


「・・・・・・・・・・・・・」


M24SWSのスコープを除いたまま固まっている紗希に駆け寄り


「紗希、何があった?」


俺の問いに


「・・・・・・・・・が落ちた・・・・・」


紗希は答え


「へ?!何?!」


もう一回尋ねると


「ヘリが落ちたっ」


紗希はこちらを振り返って言い


「何?!」


俺も驚いた。紗希と俺は直ぐに皆がいる下に行くとあの轟音で皆が起きていた。


「おう、秋山に新倉一体さっきの音何なんだ?」


佐々木先輩が懐中電灯を持っており


「秋山先輩一体何事ですか?」


翼も04式小銃片手にテントから出てきていた。その脇に木村もいる


「秋山、新倉一体何があったんだ?」


小野崎先輩と矢口先輩そして伊坂先輩と加藤先輩も起きてきた。


「一体なんなのさ?さっきすごい音が聞こえたんだけど?」


若干不機嫌そうに岡野先輩や


「何かあったの?」


望月そして


「優希、状況は?」


結希も集まってきた。それだけでなく


「優希君一体何が起きたんだ?」


キャンピングカーから井上さんもM870片手にもって降りてきた。そしてその脇に


「騒がしい夜明けだな、皆集まってどうかしたのかい?」


野口博士も目をこすりながら起きてきた。最後に


「皆さん・・・・何事ですか・・・・・むにゃ・・・・」


目をこすりながら、佐藤巡査長が起きてきた。そこに紗希が話す


「皆聞いて、さっき私が監視してたらヘリが通りかかったのそしたらそのヘリ、上空で挙動がおかしくなったと思ったら後はあっという間だったの、墜落よ・・・多分自衛隊機だと思う。日の丸が見えたから」


紗希は言い


「どうする優希、現場の確認に行くか?」


木村は言ったが


「待ってください、木村先輩火災が起きてたらどうするんですか?」


翼が言ったが


「高本、それじゃなをの事行かなきゃいけないだろ、山火事になる前に火を消さないといけないだろ」


佐々木先輩は主張し


「私も行ったほうがいいと思う。万が一物資等が無事なら申し訳ないとは思うけどそのまま頂く事もできると思うし」


珍しく紗希が現実的な事を口にした。


「皆はどう思う?」


紗希が後ろの皆を見て聞くと結果的には


「行くべき」


との結論になり、俺・翼・木村そして佐々木先輩が現場に赴くことになり紗希や結希そして佐藤巡査長井上さんらがベースの警戒を担当してくれた。紗希は監視小屋から俺達のナビをすると言ってくれ迷う心配もない。


「佐々木先輩、これどうぞ」


俺は佐々木先輩に予備の04式小銃を渡し


「あ・・・ああ、でも俺使い方わかんないぞ」


そんな佐々木先輩に説明し


「なるほどな、ここをこう・・・・わかった・・」


先輩は言い。俺達は森の中へと向かった。紗希の無線からの指示に従いその通りにタクティカルライトで照らしつつ進むと開けた場所に出て目的のものが散乱していた。


「海上自衛隊・・・・か・・・紗希の予想は当たったわけだ」


俺は小銃につけたタクティカルフラッシュライトで照らし


「翼、木村・佐々木先輩ヘリの残骸の周りを捜索して下さい。使える物があるかもしれません。」


俺は三人に指示をだし


「「「OK」」」


三人は離れすぎず近すぎずの距離に散開する。そして俺は


「紗希、ビンゴだ紗希の言った通り自衛隊のヘリだ。機体に「海上自衛隊」はっきりと書かれていた。火災はなし。今現在皆で機体周辺を捜索中だ。またなんかあれば連絡するアウト。」


無線を切り俺も周囲の捜索を開始する。


「酷い・・・・・酷いものだな・・・」


変形したコックピットの中でパイロット二人が死亡している。その他にもバラクラバで顔を覆った隊員と思われる自衛官三人の遺体を確認する。そこで俺は疑問を抱く


「海自なのにバラクラバ・・・・バラクラバ・・・・まさか」


俺はもう一度機内をタクティカルライトで照らすと隊員らの死体の脇には俺達が使っているのと同じ装備の04式小銃が人数分転がっていた。そこから導きだされる結論は一つ


「{彼ら海上自衛隊特殊部隊の隊員だ・・・・・・}」


そんな事を思いながら周りを見ると


「!!」


人が機体の残骸に挟まれた状態で倒れていた。


「マジかよッ」


すぐさま残骸に近づき、脈を取ると


「生きてるッ!!」


直ぐに機体の残骸をどかそうとするがこれが中々重く


「翼、木村、先輩ッ生存者です。手を貸して下さいッーー」


言うと直ぐに三人が来てくれ


「マジかよ、この墜落で生きてるなんて奇跡だな」


「佐々木先輩そんな事より早くその残骸を退かしましょう」


「よしやるぞ!!」


皆で力を合わせ残骸をどかす。すると


「誰かいるのか?~~助けてくれ~~~~」


「ここだ、助けてくれ~~」


ほかにも声が聞こえ


「まだいたのか?!」


全員顔を見合わせていると


「秋山、この人は任せる。後新倉に報告入れといてくれ。俺も他の奴を探す」


佐々木先輩は言い


「分かりました、報告は入れておきます。」


先輩と木村達は声のする方に行き捜索を続行する。


俺は


「優希だ、状況に変化あり、生存者が三名いる。確認できた。ああ、ベースに連れて帰る。ああ準備のほう宜しく頼む。了解だ」


無線を切ると残骸から引っ張り出した人が


「こ・・・・ここ・・・は?」


うっすらと目を開け俺を見て言い


「大丈夫です。もう大丈夫ですからゆっくり休んで下さい」


そう言うとその人は気を失ったようだった。結局その人を含め三人の自衛官が生存していたようだった。その後ベースに三人を運び、優里香さんに手当してもらう。俺達は三度機体の装備を運び出すために機体墜落ポイントに向かうのだった。

次回~機体の調査と物資調達~を予定しています。

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