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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第四章~共白湖キャンプ場編
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消えゆく物資

その日の昼食後優希は物資の残りを何気なく確認していた、突きつけられる現実を

先ほど釣ってきた魚を含めた昼食を取った後、俺は何気なく物資の残りを確認していた


「武器・弾薬は十分に残ってるか・・・・・問題は・・・」


04式小銃を立て掛け、物資の残りを確認していると


「優希、何深刻そうな顔してるの?」


「ああ、新倉の言う通りだ、秋山」


背後から沙希と佐々木先輩が俺に声をかけてきた。


「沙希に佐々木先輩、いえ物資の残を確認していた所です」


俺は素直に答え


「どうだった?」


沙希は言い、


「・・・・・・・・」


答えるのに躊躇したが、ここでごまかしてもダメだと思い


「武器・弾薬類は問題はない今のところ・・・・・でも日用品や・・・食料がね・・・」


俺は答えると


「あ~・・・・この大所帯だもんな・・・・・・すっかり抜け落ちてたわ・・・」


佐々木先輩は言い


「どうするの?優希」


沙希も言い


「今考えてるプランは二つある、一つは野生動物の捕獲デメリットは病気を持ってる可能性がある事、もう一つは調達の為街に行くスーパーやそこら辺から保存食系の物を日用品と共に調達する。デメリットは感染者との戦闘が予測される事だ」


説明し


「秋山、その・・・食料はあと持ってどれくらいだ・・・・」


佐々木先輩は言い


「・・・・・まだ一応は大丈夫と言っておきます、でも早急に何とかしないとです・・・ね」


俺は言った。今までそこまで深刻に捉えなかった自分の落ち度でもあった。心の奥で「どうにかなるだろう」そう思っていたのだから。


「沙希も佐々木先輩もそう暗くならないで下さい、何とか策をこうじます」


俺はそう言い04式小銃を背負いその場を離れた。優希の後ろ姿を見て


「無理しないといいけど」


沙希は言い


「俺達、秋山に依存しすぎてたかもな・・・・・」


佐々木は言った。


「翼、木村悪い話があるんだちょっとこっち来てくれ」


04式小銃とSIG226ピストルのメンテナンスをしている二人を呼び


「ん?どった優希」


「どうかしたんすか?先輩」


二人を呼び


「いや二人の意見を聞きたくてな。正直な所弾薬類はま十分所か某半島人民軍と戦争ができる位はあるんだが・・・この大所帯だからな・・・わかるだろ?」


言うと


「あ~~なるほど分かりました。」


翼は言い


「優希、後どれくらい持ちそうだ?」


木村も聞いてきた。先程は具体的な数字は避けたが


「節約の度合いにもよるけど一週間持つか持たないか・・・・」


数字を言い


「・・・・・調達に行くしかないだろ・・・・」


木村は言い


「優希先輩、市街地に行くとなると危険度はグッとあがりますよ、レンジャー式の食料調達法でしのげませんか?」


翼は言ったが


「正直、お前この森で迷ったら終わりだぞ。それに捕まえた獲物が病原菌持ってたらアウトだし結局の所五分と五分だ調達に行くリスクと野生の動物等捕獲のリスクは」


翼に言った。これが俺達だけなら選べるのだけれどそうは行かないのが現実だ。


「しゃーないな、優希今夜あたり言うのか?」


木村は言い


「ああ、あす辺り調達チームと街に言って物資調達しないとマズイだろうしな」


そう言うと


「オーケー、小隊長俺は優希に着いてくよ、あす行くなら俺もお供するよ」


木村は言い


「俺も行きますよ」


翼も言った。


「すまん、助かる」


俺も二人に感謝していた。そして、その日のよる


「何?!物資の調達」


他のメンバーも俺を見て


「あー・・・今まで何気なく食べたり飲んだりしていたけどそんなにもうやばいのかな・・・・」


二上は自身が持つミネラルウォーターのボトルを見て言い


「第一秋山君少数で行くって、歩きで行く気かい?!」


伊坂先輩も言い


「それについては問題はありません。」


俺は言い


「無免でも何とか車運転できますから」


伊坂先輩に説明し


「でも目星はつけてるのかい?」


小野崎先輩も言い


「一応、市街地に前にいた規模ではないですが、調達出来そうな規模のスーパーやホームセンターがあります。」


言っていると


「私も同行します、危険な橋を子供達だけに渡らせるなんて事は出来ません」


警官の佐藤巡査長も手を挙げ


「・・・・分かりました、宜しくお願いい致します。」


これで調達班は4人俺と翼と木村と佐藤巡査長しかし数字的に縁起が悪い、そんな中


「よしきた、俺も行くか」


手を挙げてくれたのは佐々木先輩だった。


「今の今まで秋山におんぶにだっこじゃ秋山が大変だし、タダ飯ぐらいも嫌だしな」


そう言い


「私も・・・」


沙希が手を挙げようとしたが


「すまないが残って欲しい」


俺は言い


「なんで?!」


沙希は言い


「沙希の狙撃の腕を活かして皆を守っていてほしいんだ。主力メンバーのほとんどが抜ける中、射撃の腕が残りのメンバーいいのは沙希ともうひとり、二上くらいなんだ」


沙希を説得していると


「優希、わかったけどそっちは本当に大丈夫なの?五人のチームで車両を使うといっても?」


結希は言った。


「そこは臨機応変に何とか対応するよ、むしろ此処でやらないと皆が餓死するか自殺するかの二択になっちまうから」


結希に言った。そして


「・・・・・・・わかった、優希が戻ってくるまで私はここの守りに徹するわ・・・・」


沙希は渋々といったようだったが。食後に


「ごめん、秋山君手伝って上げられなくて・・・・」


「ああ、本当に申し訳ない・・・」


気まずそうに伊坂先輩と小野崎先輩が言ってくる。それに対し


「先輩方・・・・互いにできることを出来るだけやりましょう・・」


俺は言い


「!!、秋山・・・・ありがとう」


その後先輩方と別れ、俺は監視小屋に行き、あすの準備をするその背後から


「本当に行くの・・・・」


沙希の声が聞こえ


「ああ、誰かがやらなきゃ皆が死ぬ」


答えながら銃の確認をし、装備品のチェックをする。


「そう・・・・」


沙希は小さく言い


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


背後から抱きしめて来た


「・・・・・・・」


装備を確認する手を休め、俺も無言で沙希の手に自分の手を重ねる。


「心配しなくても必ず帰るよ。」


そう言うと


「当たり前・・・・・・」


沙希はそう言うと俺から離れ


「今夜は私が見張ってるから優希は明日に備えて休んで」


そう言うと沙希は見張りの配置に付き、それを見ている俺は


「・・・・・・ありがとう・・・・・」


そう言い布団の中に入った。どうか明日うまく行きますようにと思いながら・・・・・

次回~もうひとつの生存者達~ を予定しています。

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