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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第三章~彷徨う俺達
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現実

一つの書類から希望が見えたかに見えたが現実は・・・・・

キャンピングカーに乗りながら周りの景色を見る。結構な山奥に来たがまだ目的地が見える気配はない。


「なぁ、優希本当にその研究所大丈夫だといいな」


木村が心配そうに言い


「先輩、不吉な事言わないでくださいよ」


翼が言った。俺の横では紗希がM1500ライフルを抱え込んだまま眠っている。車内の伊坂先輩らや小野崎先輩らも寝ている。疲れはやはり貯まるだろう。いくら警備していても100%はないのだから。倉田先輩や、西条先輩もバッツり寝てしまっているため会話がほぼない。


「優希、04式小銃はやっぱり使い勝手がいいのか?」


木村が聞き


「先輩、04式小銃はベースこそM4ですが日本が独自に研究して悪環境などでの作動に問題がないように作り直されたM4で日本版のHk416みたいなものですよ」


翼が言った。


「へぇ、アメリカはその技術寄こせと言わなかったのか?」


木村は言い


「言われましたけど、日本が拒否して一時揉めましたけどね」


翼は言い


「最終的にどうなったんだ?」


木村は翼に聴き続け


「ええ、逆に04式の技術をライセンス生産で使わせてくれって向こうからの打診で落ち着きました。」


それを聴き


「なんとまぁ・・・・」


木村も驚きつつ


「優希、それまじか?」


聞かれ


「ああ、アメリカ軍も既存のM4より悪環境での性能の良さからHk416を特殊部隊では採用している所が多いけど、実際コスト面の事を考えると馬鹿にならないんだよな。日本でも、陸自の特殊作戦群や海自の、特別警備隊でもある程度の数は採用されてるっぽいけど、多分そのうち04式に置き換わるんじゃないか?なんせAKとM4のいい所取り出しコスト面においても優れてる。その上悪環境でも作動する。現場からも評価は高いらしい。海外でも輸出してくれって言われてるけどそれは無理っぽいらしい」


説明する。


「ふぅーん、優希はやっぱ詳しいなぁ・・」


木村は納得したようだった。俺らが車内で銃器関連の話をしているうちに建物らしき物が見えて来て


「あれじゃないか?」


井上さんも言い


「そうね・・・・でもなんか変じゃない?」


優香里さんも言った。とにかく降りてみようと皆で荷物を持ち降りてみたが


「うわっ・・・・ひどい臭いだ・・・・」


俺ですら鼻をかばった。なんせ周りに転がっているのは警官や自衛隊員の死体があっちこっちに


「優希、これヤバくない・・・」


紗希は言いつつも


「とりあえず、行ってみましょう?」


佐藤巡査長が言い俺達も後に続く、無論銃は直ぐに撃てるようにしてある。そのまま門の前まで来るとシャッターが閉じてあった。


「クソッ・・・ここまで来てそんなのアリかよ!!!」


伊坂先輩が言い


「おい、あっち感染者がこっち来るぞ」


小野崎先輩は拳銃を構える。その時、俺はカメラを見つけ俺は見逃さなかったカメラが動いている・・それに気づき


「おい!!見えてるんだろ!!ここを開けろ!!」


ジェスチャーしまくるがシャッターはうんともすんとも言わない


「ええぃ・・・くそったれ」


俺はポケットから手榴弾を取り出しカメラの前で安全ピンを引き抜く。


「「「「「!!!」」」」」」


俺の行為に周りは焦り


「ちょ、優希どうしたのいきなり血迷った?!」

「先輩、マズイですって」

「おい、秋山落ち着けって!!」


周りが俺に言っている時強化シャッターが開き始めた、そしてアナウンスが聞こえる


「今のうちに中に入れ、それと物騒な物を握ってる君、そのピンを元に戻してくれ」


聞こえ安全ピンを元に戻し中に入る。すると強化シャッターは直ぐに閉じ俺達はM4を構えたまま進むと奥から89式小銃を持った白衣の男が出てきた。


「ここに何用だ?」


その問に


「生きる希望を見つけにきた」


俺は言った・・・

次回~アウトブレイクの真相~

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