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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
34/55

さらば、安息の場所

非常事態により生存者達はモールからの脱出を図る事に成る。

皆が準備を整え、ダクトを探し


「あった、優希あそこだ」


木村が見つけ、脚立を立て


「よし、行こう。俺達は自分の荷物と武器を持ちつつまずはほかの人たちを先に行かせた。そして俺たちの番となり


「行くぞッ」


皆を先に行かせ


「じゃぁ、駐車場で」


皆が先に行ったのと同時にバリケードが突破されたが俺もダクトの中に入り


「よいしょっと」


脚立を蹴り倒しダクトのドアを閉じる。俺の荷物を前にしつつルートは頭の中に入っているため問題はない。むしろ皆がちゃんと行けるのかどうなのかが問題だと思っていた。


「ルートはちゃんと教えたし、佐藤巡査長もわかったって言ってたから大丈夫だとは思うけれども」


そう思いながら、俺は荷物を押しつつ皆の後を追った。最初に入った連中は迷うことなく駐車場にでて


「おおお、何とかなった」

「無事に出れそうだな」


などと話しており佐藤巡査長も這い上がり、パトカーまで行くと鍵を開け


「異常なし」


車内を確認していた。井上さんらもでて


「急げっ、急げっ。」


皆がキャンピングカーに入っていくが流石に多く


「こっちも空いてます、」


佐藤巡査長のパトカーに乗る連中も居た。


「さてと、優希が来てもいいように片付けろ。」


皆で銃器をシートの下の収納用のケースにいれ、荷物をひとまとめにする。そして


「井上さんこっちOKです」


木村と翼が確認を行い報告し


「何してるんだ・・・優希早く来い・・・早く・・・・」


木村は自分たちが通ってきたダクトを見て言い


「秋山先輩・・・・秋山先輩・・・早く・・・早くッ」


翼も窓を見ながら言った。そしてその時優希の顔がひょこっと見えた。


俺は急いで穴を出ると蓋を閉めキャンピングカーに走って行き


「遅れましたすいません」


キャンピングカーに飛び乗った。しかしここでまたも問題が発生する。シャッターが開かないのである。このシャッターーの開閉装置は内部と外に一箇所づつ、しかし外はのは降りなければ押しには行けないが俺達の立てた音で感染者が気づきガラスを割ろうとしているのだ


「距離は?」


俺は言うと窓から身を乗り出しM1500を構え


「あ~~えっと・・・ざっと300~400メートルくらい」


俺を見て翼は言い


「{まさか、開閉用のボタンを狙う気か?}」


パトに乗り込んでいたDQNの佐々木は後ろから見て心の中で思い


「ボタンを狙えば・・・ミスは5cm・・・シャツを狙えば・・・50cmだ・・小さな的を狙え・・」


引き金を引いた


ダァーーンーーーッ


銃声が響いた後にシャッターが起動し始める。急いで最初にパトカーがその後ろを俺達の乗るキャンピングカーかそして他の生存者が乗る乗用車やバンなどが追走した。感染者をひき殺しながら進み何とか安全な国道まで出る事に成功した・・・


「はぁ~~あせっかくの場所だったのにな・・・・・」


遠くなるモールをいながら翼は言い


「というか・・・開閉ボタンを狙撃するお前の狙撃の腕は何なんだ?超人か?」


ライフルをしまう俺に木村は言い


「んなわけないだろ・・オヤジとの訓練の成果だよ・・・」


そういうが


「これでまた家なき子か・・・・」


仲間の伊坂先輩が言ったが


「生きてるだけマシだろ伊坂」


小野崎先輩が言い


「それもそうだな・・・」


こうしてモールから脱出したが・・当てのない旅に逆戻りしてしまった。・・

次回~放浪の始まり~を予定しています

そして次回から第三章行きたいと思います。

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