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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
32/55

内部崩壊へ

モール内部での生活にも慣れてきていたが、崩壊の足音はすぐそこに迫っていた・・・・

次の日の朝、無論昨日の事を盗み見されていた、俺と紗希は皆による冷やかしを受ける


「まさかの組み合わせですね」

「正直、驚きでだ・・・」

「良いカップルになりそう」


翼と木村それに望月は言い


「紗希ちゃん、おめでとう秋山君に大事にしてもらうんだよ」

「秋山がもし泣かしたら私がお前の首を取りに行く」

「新倉もやるじゃない」


西条先輩、倉田先輩、岡野先輩らに冷やかされ


「優希おめでとう、こんな状況じゃなきゃもっといいかもしれないけど。」


二上にも言われ


「これからも、私達友達でいれるよね?」


二上は言い


「当たり前だろ?」


俺は二上に言い


「紗希先輩、優希はこの通りですからなんかあったら力になります。こいつの事本当にお願いします。」


二上は紗希先輩に頭を下げ言った。


「勘弁してくれ・・・・お前は俺のお袋か?!」


居心地悪い事この上なかったが俺も多分笑っていた。


その後冷やかされつつも朝食を皆で食べ


「おっと、あいつの所に飯持っていかなきゃ・・」


俺は翼に


「おーい、行くぞ」


言うと


「オーケーです」


トレーを持って俺と翼は行くが既に異変は起きていた。警備室に行くと地面に血糊がベッタリとついていた。


「!翼ッ」


俺と翼はトレーを置き


「お前は右だ、俺は左を見る。」


M9の安全装置を外し、慎重に中に入るが笹原がいるはずの所はモノけの空でドアを見るが


「異常はない・・・・」


隣の翼の方に声をかけた時


「うわーーーーッ」


ドンッーーーーッ


一発の銃声がなり


「翼っ!!!」


隣の部屋へ行くと


中に翼に頭を撃たれて転がってる佐田の死体があった。銃声を聞きつけて直ぐに佐藤巡査長やその他の人がすっ飛んで来る


「どうしたの??」


翼は


「佐田・・・が 感染者になっていました。」


翼は佐藤巡査長に言い


「佐藤巡査長、隣の笹原の独房がわりにしていた部屋も血の海で何もありません死体もです」


言い、最悪のシナリオが脳裏をかすめた


「{内部感染による・・内部崩壊}」


「どうします、佐藤巡査長笹原の死体を探しますか?」


伺うが


「いいえ、とりあえず佐田君の死体を調べて見ないと・・本当に感染していたのかどうか」


佐藤巡査長に言われ、俺と翼は下の階から手袋を調達し佐田の死体を独房替わりに使っていた警備室から出す。因みに井上さんの奥様が死体を調べてくれた。俺と翼はその手伝いを行い結果は直ぐに出た・・


「ここの腕の噛み傷・・・これが原因ね・・・」


由梨香さんは言い


「やっぱりか・・・・」


俺は言い、翼も


「そうでなければ、感染者に成る要因がどこにもない」


翼も言った。直ぐに、佐藤巡査長に報告をいれ


「佐田は昨日のクーデターもどきの時、笹原と共に地下室に行っています。そこで感染したのでは・・」


言うと


「まずいわね・・・・行方をくらました、笹原君もと言う可能性が・・・・」


巡査長と話してた時、そこに


「お・・・お・・・おい」


第二総合販売館の暴力団の男が一人しかも服が血で汚れ


「た・・・大変だ・・そっちからガキが一人きたから何事だと思ったら感染してやがって、組員の一人に噛み付きやがった・・・まるであっちは今まるでゾンビもどきの大群だ!!」


そう言った男に対し


「ドアは・・?」


聞くと


「あ・・・・・」


男はしまったと言うような顔をしており


「おいおい冗談だろ!!」


嫌な予感は得てして当たる物で、悲鳴が聞こえてくる。悲鳴のトコを見れば奥から奥からゾロゾロと感染者が迫ってくる。


「ああ、クソッ翼」


翼に言うと


「分かりました、」


言い


「佐藤巡査長、皆を二階に私と彼で時間を稼ぎます。できればバリケードを」


そう言い、ポケットの中のM9のマガジンの残を確認する。


「・・・・・9本・・・135発か・・」


翼も確認が出来たようで


「残、8本56発分です」


行くぞ


俺達は向かい片っ端から感染者の足止めのために頭部を狙い銃撃する。頭部に着弾すれば9mm弾でも十分に相手を倒す事はできるが、すトッピングパワーは翼が使ってる45ACP弾には劣る。そこは腕の見せどころであるが


「翼、無理はするなどうせ全部なんて倒しきれないんだから、時間稼ぎに徹するぞ!!」


翼に指示を出しつつ自分も撃ちまくる。15発入のマガジンもあっという間に空に成る・・頭を吹っ飛ばして倒せれば一番の理想だがそうもいかないのが現実


「残り何発だ、翼」


翼をちらっと盗み見すると


「残り2本です。」


翼が言った時、


「二人共、こっち急いで!!」


佐藤巡査長が俺達を呼び俺達も撤収する。二階ではバリケードができていたが、二階に上がり見渡すと思いっきり生存者は減っていた。俺達のグループを除けば片手で足りてしまいそうなくらいだった。。


「・・・・・だいぶ殺られたな・・・・」


翼に言い


「ええ、でも問題はここからどうするか・・・・ですよ」


俺も翼も下を見ながら思った・・・今のところ何とかなってるが、明日は解らない・・・


「翼、佐藤巡査長と話そう。もたくそしてたら連中の仲間入りだ・・」


俺は下の階を見ながら翼に言ってみた


「ええ、そうですね。しかし佐田のおかげでとんでもない事になりましたね・・・」


翼も下を・・・下の階の惨状を見ながら言った・・・・・・

次回~モール脱出プラン~を予定しています。

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