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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
30/55

独裁者への報復

仲間を失い、更には笹原のクーデタとも言える暴挙を優希らは知る由もない・・・

「んしょ・・・・んしょ・・・んしょ・・・・んしょ」


あれから1~2時間くらいダクトの中を這いずり回りなんとかモールに戻ってこれたが


「なんか・・・様子がおかしくないか?」


木村はダクトの隙間から様子を見て言い


「・・・・・・・・先輩・・笹原の奴どこで手に入れたか知りませんが拳銃持っています・・・・」


翼が言い


「ああ、確認した・・・」


これを見て俺達は


「「「「なるほどなぁ~~、今回のアクシデントは全部あの野郎が仕組んだ事だったのか」」」」


俺達は思い


「さて、どうするのリーダー?」


後ろから西条先輩に言われ


「当然、警察との約束は最後まで守りますよ・・・あいつを・・・ゴミを排除します」


俺は言うと


「じゃぁ・・・一旦弾薬の補充が必要だな・・・・」


木村が言い


「ですね・・・でも下に降りれば見つかりますし」


翼が言い


「このまま、井上さんのキャンピングカーまで行こう。そしてそこで弾薬を補充しよう」


俺は皆に言いそのままダクトの中を匍匐で進み続けた。そんなことを笹原は知る由もない。そして佐田は


「どうしてかな・・・もう新倉君の愛しの彼は死んじゃったのに。僕なら彼以上に君を大事にできる自信があるけどなぁ・・・あんな人殺しよりも・・・」


わざとらしく新倉の耳元で言うが


「貴方の気持ち悪い声を聞くだけで反吐が出そうだわ、それに彼の死体がないのにどうして死んだと言えるの。私は家柄?・・・お金??そんな物に拘ってないし、なにそれ・・そんな物がこの状況下でなんかの役に経つとでもお笑いもいいところね」


新倉は言い返し、佐田は


「強がっていられるのも今のうちさ、今に認めざる負えなくなるんだから・・秋山は死んだし君は僕の物になる事になるってね」


言うと佐田は離れていった。一緒に捕まっている仲間たちも


「{紗希、大丈夫?}」


小声で倉田が話かけ


「{ええ、大丈夫よあいつの言ってる事自体デタラメもいい所だわ・・今に秋山に殺されるんだから}」


紗希は答え、


「{全く・・・不意を突かれたな・・・おとなしくしていると思えば裏でこんな事を企てて}」


井上さんはいい


「{シっ・・・聞こえちゃうわ貴方}」


由梨香さんも言った。彼らの扱いはほとんど囚人に近いようなものだったが、


「{・・・・・・・どのタイミングで攻撃するか・・・・・慎重に判断しないと・・・・}」


周りのタイミングを見て伺って居たのは二上結希だった。紗希と同様に彼を心配していたが


「{馬鹿な連中ね・・・優希があれ程度で死ぬならとっくに死んでるわよ・・・さてどういうタイミングで仕掛けるか・・・・・・}」


結希も考えていた。その頃


「ふぅ、やっと地面だ・・・・」


ダクトをつたり駐車場に出た俺達はそれぞれキャンピングカーの中に入るが・そこに先客がいた


「ッツ!」


全員が銃器を構えるが


「待って・・・攻撃の意思はないわ・・・」


暗く言い


「お前、確か笹原と一緒にいた・・・」


「岡野美緒・・・一応あんたの上なんだけど」


そういうも


「あいにく、今までDQNの女だったお前にそんな事を言われて信用できるほど俺も人間ができてないんでね・・」


そう言うと


「まぁ、しょうがないわね・・・・」


言うが


「どうする?私をここで殺す?」


そう言ってきたが


「・・・・・いや・・・こっちにつく気はないですか?」


俺は銃口を下げて言い


「ちょっ、優希正気かよ・・敵側の女だぜ?!」


いうも


「{敵の内情を知っているし、民心獲得工作は特殊部隊の基本だ}」


俺が木村と言い合っていると


「・・・・・・」


岡野先輩は考え


「わかったわ、私もあいつの身勝手さと言い・・・残忍な所は心底うんざりしてたもの・・」


言い


「オーケー、じゃぁ内部状況を聞きたい」


俺が聞くと


「あんた達いっぱい武器持ってるみたいだから・・笹原のバカを始末するなら狙撃が一番ね」


そう言って岡野は座席の下からM1500を取り出す。それを受け取り


「で、岡野先輩はどう動くつもりで?」


聞くと


「とにかく、怪しまれないように馬鹿(笹原)のそばにいるつもりよ。誤射だけは勘弁ね」


言い、皆互いに顔を見て


「オーケーです。動きましょう。」


俺達は岡野先輩を味方に引き入れ情報を聞き出せた。そしてここまで戻ってきた方法を聞かせると


「はぁ・・・・ほんとにぶっ飛んだ作戦を考えるわね・・・・」


ため息をつきつつも


「でも、笹原はアンタラが死んだと思っているから奇襲をかけるなら今がチャンスよ」


貴重な話を聞け


「了解です。では内部で」


そう言うと


「ええ、気お付けて・・・あっ・・・そうだこの鍵使うといいわ。そうするとまたダクトを通らずに中に戻れるわ」


キーを貰い


「じゃぁ、私は戻るから上手くやんなさい・・・」


岡野先輩は戻り俺たちは内部に入る前に


「さて、同配置につくかだが・・・・・」


弾薬を補充した俺達は纏まり


「優希は狙撃手確定だろ・・・腕が一番立つし」


木村が言い


「俺と木村先輩が狙撃で混乱したと頃に切り込みます。」


翼は言った。西条先輩には


「スイマセンが、安全な所に隠れて居て下さい。」


俺達が言うと


「そうね、私に何も出来ることはないしね、戦闘に関しては・・・」


言い中に入ったらどこかに隠れるわ。配置を決め俺達はキーを使い中に入り込んだ・・・・





結希side


さっき二階に優希の姿が一瞬だが見えた・・・私の読みはあたっていた。優希の手には狙撃用のライフルが握られており恐らくは笹原を射殺する気満々なのだろう。笹原には少し同情してきた。まぁあいつの天下もあと少しだろう。・・・それに佐田も新倉先輩にばっか構って気づいていないが・・・そこの物陰には拳銃を持った高本くんがいる。・・・・どうやら幕引きもちかそうだ・・・・


優希side アウト


二階で俺はスコープを覗き


「{哀れな・・・奴だ・・・・俺が死んだと?!・・お笑いもいい所だ・・}」


思いながら翼、木村と配置につくのを待った。


紗希side


さっきからしつこいくらいに佐田は言ってくるが私の視界にも二階に一瞬秋山君が映ったのが見えた。彼は生きてた・・・それだけじゃない・・・どうやら彼らは笹原のそばにいる岡野さんを仲間に引き込んだみたいだ。笹原は気づいてないが背後にはショットガンを持った木村君が居て岡野さんがそれとなく木村君に合図を送っている。私は少しにやけてしまった。


紗希sideアウト



さてと見ると翼、木村に全員が配置に付き岡野さんがそれとなく合図を送ってくれている。


「{さぁーて・・・ショータイムだ・・・・}」


M1500の引き金に指をかけ


「狙うは・・・腕か・・・銃だ」


腕に照準を定め・・・・・・・・引き金を引き絞った・・・・



ダァーーンッーーーー


銃声が響き渡り


「う・・・・・腕がァァァァ~~~~」


自分の腕に風穴があいている事に笹原は恐怖し佐田は呆気に取られそこに


「動くなッ」

「動くなッ腹ばになれッ」


物陰に隠れていた翼と9mm拳銃を隠し持っていた二上が佐田を殴り拳銃を突きつけ、腕を狙撃されのたうちまわっている笹原の所へは木村が


「動くなクソ野郎ッ!!」


M870を構え突きつける。あっという間のことだったが俺は下の階にライフルを持って降り俺の姿を見てうろたえたのは佐田だった。


「あ・・・・あ・・・・秋山?!生きていたのか!!!クソッ!!!!」


翼に拘束され、二上に拳銃を突き付けらている状態でいい


「お生憎様、あれ程度で諦めるわけには行かなかったんでね・・・」


そう言って佐田を殴りつけた。


「いったよなぁ・・・・人の女に手ぇだすとシメるって」


そう言い、笹原の元に行き


「クーデターもどきは失敗だ、残念だったな」


俺は言い笹原の懐から佐藤巡査長の拳銃とスペアの弾丸を取り出し、もう一丁も回収する。以外だったのはもう一人のDQNがこれに参加していないことだった。佐藤巡査長の前に行き


「拳銃をお返し致します。」


そう言い渡し


「残念ながら・・・岡本警部は・・・・」


そう言うと


「こっちも中本巡査部長が・・・・」


言い一気に二人の警官を失ってしまった。事になった。佐藤巡査長の肩を掴み


「貴方が、このセクションの責任者です。我々は引き続きサポート協力に徹します。」


俺達は言った。そして連れて行かれる前に


「岡野~~てめぇ・・・裏切りやがったな・・・・」


騒いでいたが


「あんたのやる事について行けないから当然さね・・・私は人としての道を間違えるつもりはない」


笹原に言いそれと同時に


「に・・・新倉~~~~」


佐田も同じく連行されて言った。そうしていると紗希先輩が俺の元に来て


「どこも怪我してない?!、大丈夫?」


聞きかれ


「大丈夫です」


答えると、紗希先輩は



「秋山君、今日の夜・・・野外テラスで話したいことがあるの時間もらえない?」


真剣な表情で言われ


「・・・・・ハイ・・・・」


俺はそう答えるので精一杯だった。

次回~月夜の告白~を予定しています。

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