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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第一章~発生壊れ行く日常
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避難所

学校を脱出し避難所にたどり着いた三人だが・・・・・

俺達、秋山優希・高本翼・木村哲郎の三人はあの後、学校を脱出し、避難所に指定されている所にたどり付き。チェックを受け中に入る事が出来たが


「はぁ、何なんだよこの事態は・・・」


木村は言い


「状況が俺もイマイチ理解が追いつかない、でもさっきのを見てて分かったことがある」


俺が言うと


「優希もか?」


木村も言い


「何がですか?」


体育館の中で一緒に座りミネラルウォーターを飲んでる翼も言った。


「もし、この仮説が正しかったらここも危ない・・・」


そう言うと


「どこがですか?」


翼は言い


「俺の仮説だけど、さっきの森山先輩にしろあいつらに噛まれたり何らかの傷を負わされるとそこから感染しちまうんじゃないのかって・・・」


おれは翼に説明すると


「俺も同じこと考えてた、出なけりゃ森山先輩の豹変ぶりやそういったものが説明がつかない」


哲郎も言った。そして、


「俺に考えがある」


ふたりを見て言い


「「なんだ?」」


二人共言い


「さっき、ここに来る前に通った場所あったろ、え~っとそうだ仮の遺体安置室。本当はこう言う事は道徳的にも自分の良心にも反するかもしれないけど、あの中にちらっと警官の致し遺体があったのが見えたんだそれも装備品をつけたままのやつ」


それを言うと木村が


「なるほどな・・・・その仏さんから拳銃と警棒を頂こうって訳だな」


木村が言い


「ああ、だって見たろ表にいる監視の警官も、機動隊員もばっちり噛まれた跡や包帯が血で滲んでたりしてるのがまる分かりなんだぜ、すなわちここも危ないって事だ」


二人に説明し


「「わかったそうと決まれば早速動こう」」


二人は言いそれとなく俺達は三人で来る途中にあった仮遺体安置所まで行き


「誰もいないな?」


周りを確認し、それとなく中に入る。


「「「うっ、・・・・酷い匂いだ・・・」」」


俺達三人共顔をしかめるがここも危ない、何時ここに横たわっている遺体がゾンビみたいになるかわからないからだ。早速警官の遺体にそれぞれ近づき


「失礼します」

「借りてきます」

「・・・・・」


三人共そっと手を合わせつつベルトに手をかけホルスターを確認すると


「あった・・・・S&W M360J 通称SAKURAだな」


ランヤードから切り離し、シリンダーを確認し


「・・・弾は、5発か予備の弾は・・・・」


ベルトの装備を見てみると手錠、警棒、予備の弾が30発は入っている。そして


「どうだ?」


木村と翼に声をかけると


「ああ、こっちも見つけた問題ない!!」


木村が言い


「っとこっちもです、さっさとずらかりましょう」


翼も言った。拳銃を内ポケに隠し警棒をポケットに入れ手錠と鍵は逆のポケットに入れた。ここまでは計画通りだったのだが外に出ると


「あれっ!!秋山君無事だったの!!」


呼ばれ振り向くとそこに居たのは同級生の望月葵さんだった。そして間髪入れずに


「ここ、遺体置き場だよ?何してたの?」


聞かれ、木村が咄嗟に


「いや、部屋をはいり間違えちゃって」


と答えたが


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


無言で俺達を見て


「なるほどね・・・人が来ない屋上に行こうか」


俺達はそこで観念し屋上について行き、懐の中身を見せる、そして訳を説明する。と


「なるほどね、確かに秋山君や木村君の仮説は当たってると思う」


望月さんは言い


「私の友達だった的場さんだけどここに来る途中で発症・・・っていうのかなこの場合して彼女を置き去りにしてここまできたから、彼女校内で噛まれて私がガーゼと包帯で手当してたんだけども・・・」


望月さんは語り、

「なるほど、ココも危ないわけだそれで貴方達は遺体安置で警察官の遺体から武器を拝借して此処をでようって訳ね」


葵さんは言い


「なるほど、じゃぁ私も連れて行って、危ないところだって分かったならここにいない方がいいだろうし」


望月さんは言ったが


「武器は俺達分しかない」


言うと


「私も拝借してくるから手伝って」


積極的に言い、俺達は顔を見合わせ


「「「おk」」」


そう言いそれとなくさっきの場所に戻りまた入る。そして奥に横たわっている警官の方のベルトをチェックし


「望月、これ持ってけるぞ」


彼女に言い警棒と拳銃、予備の弾丸を持ち出すことに成功し、また屋上に戻る。


四人になった俺達は


「で、何時頃のタイミングでここを抜け出すの?、それとその後の行き先は?」


望月は聞いてきた。それに対して


「優希、タイミングはどのタイミングで行く?」


木村は言い


「夕方のご飯食ってからの方がいいんじゃないか?その後に夜の闇に乗じてここを出よう。」


言い、三人に


「どう?」


聞くと


「分かった、じゃぁ、私はなるべく秋山君達の隣にいるようにする。」

望月は言い


「OKそれでいこう。」


木村も言い


「先輩方の脇に陣取ります」


翼も言った。その後俺達はなるべく一固まりになり屋上で時間を潰しその間に望月にM360J SAKURAの使い方を教える。


「まず、この銃は撃つ時以外に引き金には触れるな、これマジだぞ。」


望月は黙って頷き


「弾丸は5発だ。無くなったら脇のボタンを押しながらスイングするとシリンダーが出るそこから空薬莢を取り出してこの新しい弾丸を込めるそしたらそのままシリンダーを戻す。これで撃てる。」


説明を終えると


「前から気になってたけど、秋山君のご両親自衛官って聞いた事あったけど銃の撃ち方とか扱い方もご両親から?」


望月の質問に


「ああ、銃器関連・サバイバル術・一部格闘も親父から習った。お袋からは野外における食料の確保、その後に俺を山にほおっぽって自分だけで3週間自活せよなんてことが夏休みあったから、あんときはマジでまいったよ、あのキチガイ共ってね。まさかこんな状況下でこれが生かされるとは思いもよらなかったけどね」


皮肉を言いながら言い


「優希先輩、結局行き先は?」


翼は言い


「ウチくるか?うちなら俺の悪趣味で集めたクソマズ米軍のMREがあるし水とかもなんとかなる。電気も自家発電機や、ソーラーパネルがあるし数日ならなんとかなるだろ?」


言い周りを見ると


「まぁ、なんとかなるでしょ」


皆で笑い、ここを出た後は秋山宅へ身を寄せることにしたのだった。



まだ、俺達は知らなかったこの時は完全にもう今いる日常に戻れない可能性があることをを・・・・・

次回~避難所脱出~を予定しています。

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