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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
29/55

エマージェンシー

笹原の策略に嵌った優希ら一行は地下に来るが・・そこは地獄だった・・・

「・・・・・・・・岡本警部・・・・・」


地下配電盤までたどり着くのに相当な弾薬を使ってしまった。しかも


「このケーブルですけど・・・・人為的に切られたとしか言えません・・・」


調べていた弥生先輩はケーブルの切り口にライトを当てて言い、


「待ってて下さい。今直すから」


西条先輩は部品交換をマニュアルを見つつ手馴れた行った。俺達はその間感染者どものお相手をしていた。


「よしッ・・・・これでオーケーのはず」


西条先輩は言い交換が終了したが、この時俺達は油断仕切っていた・・・


「うわーーーーーーーッ、は・・・離せっ・・・ッ!!」


振り向くと、岡本警部に上半身だけの感染者が食いついており俺は咄嗟に発砲しようとしたが


「行けっ!!俺に構うな!!4人共いそげッ」


岡本警部は感染者に対しそのまま銃撃し自分に食いついていたやつを射殺するも次々と現れ


「く・・・クソッ」


俺達は岡本警部を置いて走り出す。だが反対方向からも感染者は迫り


「あそこです、先輩方ッ」


翼は部屋を指し皆で走り部屋に入るとドアに鍵をかけ、かんぬき替わりにパイプを挟んだ。


「はぁはぁはぁはぁ」

「はぁはぁはぁ・・」

「・・・・・・」

「ぜぇぜぇ・・」


皆そこそこ息が上がっていた。弾薬を装填し


「マズイ事になったな・・・・」


俺は言い


「ああ、岡本警部が殺られて・・・」


木村は言い


「俺達は一室に閉じこもってる。・・・・・・・でも時期突破される・・・・」


翼は言う。


「なんか案はないの?秋山君」


西条先輩は言い


「正直・・・・手詰まりです・・・・・・・」


俺は言った。外に出てもあいつらの餌になるだけ・・・なかにこもっててもじき部屋になだれ込まれ食われる・・・どのみち選択肢がない・・・・その頃・・・・・




「おめぇら、死にたくなかった俺の言うとおりにしろ・・俺が今日からてめぇらのボスだ!!」


笹原が拳銃を振り回し言い


「お・・・・お前、おまわりさんのピストル盗んでタダで済むと」


一人が言うと


「はっ?奪われた奴が生きてるわけねぇだろ・・・死んでもらったよ・・こんな風にな」


「へっ・・・」


一人に銃口を向け引き金を引いた。


銃声が響き、撃たれた男性はもがき苦しみ倒れる。


「こいつの仲間になりてぇか?、ん~~」


周りを見渡しそこに


「何事ですっ!!」


佐藤巡査長が銃声を聞きつけ戻ってくるが


「なっ・・・」


目の前の光景に唖然とした。拳銃を握る笹原、そして倒れている男性。佐藤は銃を抜こうとしたが


「おっと・・・おまわりさんよぉ・・動くなよ・・・そのまま銃をこっちによこせ?でないと民間人がまた死ぬぜぇ?」


笹原は言い


「くっ・・・・・・」


佐藤さんはやむなくランヤードから外し拳銃を置き皆の所に入る。そして


「ああ、言い忘れた新倉だったか・・・お前の愛しの彼氏は今頃地下であのゾンビもどきに食われてるだろうぜ・・馬鹿な奴だ・・・自ら死ににいくなんてなぁ・・。」


言い


「!!ま・・・まさか笹原あんた!!」


紗希は怒りを顕にするが


「ああそうさ、地下の細工は俺がした。それにシャッターの一部開放もな・・・お前の彼氏の用いる武器の全弾を叩き込んでもたりねぇだろうぜ・・・哀れな男だ・・・・」


笹原の隣にいる佐田が


「そんなに悲しむことはないさぁ・・・秋山の代わりに僕がたっぷり可愛がって上げるから」


佐田は言い、紗希は正直虫唾が走っていた。ホールは笹原が起こした暴挙により分断されてしまった。しかし、笹原らは大きな誤算があった、それは優希・翼の能力を見誤った事だった。二人は両親に徹底的にサバイバル術を仕込まれており笹原らはその事を、彼らは過小評価していたのだった・・・




一方地下では・・・・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


頭に手をあて・・・あらゆる可能性を模索する。しかしどれも最善の手段とは思えない・・・


「{ここで・・・・俺は・・俺達は・・死ぬのか?・・・・・}」


弱気な考えが頭をよぎった時、脳裏に浮かんだのは紗希先輩の笑顔だった。


「{・・・・・帰る・・・必ず・・・皆の所に・・・・紗希先輩の所へ・・・・}」


そこで始めて気づいた、よりにもよってこの状況で・・前に感じたもやもやの正体・・・それは誰か解らない紗希先輩が好意を寄せている奴への嫉妬なのだろう・・・俺は紗希先輩を好きになっていたのだ・・

一人頷く。それと同時に閃いた、この状況を打開する事を


「「「なんか考えが浮かんだ?」」」


三人は聞き


「ああ、少々ぶっ飛んでるかもしれないがな・・・・」


そう言い、俺は見取り図を取り出し


「今から説明するぞ・・・・」


そう言い俺は説明を始める。


「現在地が此処、文字通り逃げ場がなしだ。だがそれは地上に限った事だ」


上を見て皆も悟ったのか


「「「ダクト」」」


そう言い


「ああ、因みに、ここを辿り進んでいくとモールの内部に戻れる、そしてさらに進めば俺達の寝床まで戻ることができる。どうだ?」


皆に説明をすると


「なるほどな・・・・流石だぜ・・優希確かにぶっ飛んでいる作戦でもあるが賭けてみる価値は十分にあるな」


木村は言い


「流石ですよ、先輩。俺では到底思いつかないところまで気を配っていますし。」


翼が言い


「早く戻って、この事を報告しないといけないしね。」


西条先輩も頷き


「よし、台になりそうな物を準備使用。ちょうど、入口は真上にあるんだし・・」


皆でルートを覚え込み、迷っても大ジョブなようにし


「先輩、この脚立使えそうですね・・・」


翼が見つけた脚立を立て


「よし、行くぞっ」


先に俺・その次に木村・そして西条先輩・最後に翼とダクトの入口に入り翼が脚立を蹴り落とす。それと同時にドアのパイプが折れ感染者がなかになだれ込んできた


「ふぅ、危機一髪ですね先輩」


翼が言い


「ああ、戻ろうそしてこんな事を起こしたおそらくであろう馬鹿共に折檻してやらないとな・・・」


俺は言い皆でモール内部へと戻るためにダクトの中を進み続けるのだった・・・

次回~独裁者への報復~を予定しています。

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