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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
27/55

更なる避難者

いつもと同じように、新倉先輩と共に屋上での監視を終え仮眠を取る。優希だったが・・・

翌日早朝、いつもと同じように監視任務を終え


「ふぁ~~あ・・・新倉先輩戻って仮眠取りましょう・・・」


俺は横で外を見ている新倉先輩に言い


「そうね、そろそろ日が昇りそうだしね・・・」


そう言い、交代要員がきた時点で俺達は撤収。戻ると望月が背伸びして


「お疲れ様、秋山君・新倉先輩」


言い


「良く眠れたか?」


聞くと


「まぁ、そこそこ」


望月は若干あくびをしながら答え、そこに翼・木村と起きて


「・・・うーす優希お疲れ」

「おつです・・先輩」


互いに欠伸や目を擦りながら言い


「ああ、俺と先輩仮眠取るから飯の時間なったらよろしく頼む。」


そう言い


「木村、すまんが佐田見かけたら昨日の礼だって一発殴っといてくれ」


目をこすりながら言うと


「ああ、任せとけ相棒」


木村は笑い


「じゃぁ、新倉先輩おやすみです・・・・・」


寝袋に入り込みそのまま俺と新倉先輩は夢の中へ・・・・・・・・・・・・・・・とはならなかった



それから数時間・・・・・・


「・・・・い・・・きろ・・・・・・起きろッ秋山ッ!!!」


怒鳴られ目を開けると目の前に居たの木村だった


「うーん・・・木村どうしたんだ?」


目をこすりながら言い


「優希、落ち着いて聞いてくれ別の避難者がモールの外まできてる。でもどうやって助けるか・・・」


木村はあわくったような様子で話し。


「分かった。」


一言言い横で寝てる新倉先輩をたたき起こす


「先輩、先輩・・・新倉先輩、起きろーーーーッ」


耳元で叫ぶと慌てて起き


「もうッ、なんなのよッ耳元で思いっきり叫ぶなんて」


怒りながら新倉先輩は起きるが


「それどころじゃない!!」


説明し


「なるほどねッ、それは緊急事態ね」


俺はすぐにロッカーのキーを開け中からM9・M1100とM870・格弾薬を取り出しロッカーの鍵をかける


「ほれ木村」


銃を渡し二人ですぐに行くと岡本さんらが既にいて


「すみません、今起こされて」


言うと


「いや、仕方がないさ話は聴いてるよ。むしろ申し訳ない」


岡本さんらに言われ


「状況は?」


聞き


「うむトラックで今駐車場付近を走っているところだがどこから入れるか・・・・・・」


岡本さんが言った時持っていた予備の見取り図を取り出し


「失礼します」


俺は言いテーブルの上に予備のモールの見取り図を広げ


「我々がいる所が此処」


モールのフードコート辺りを指し、第二総合販売館は無論論外ですし、第三総合販売館は感染者まみれそれを頭に入れ


「ですので、ここに誘導するのがベストと思われます」


指したのは第一総合販売館資材搬入口だった。


「皆さんでうえから誘導し、私と木村の二人で資材搬入口から入れると良いと思われます」


説明すると


「なるほど・・・・」

「これは良く考えてる」

「いけるなぁ・・・」


周りの連中も言い


「私達は佐藤巡査長と二人で君達のサポートに回る」


岡本警部も言い


「了解です」


俺達も言い


「よし、各自持ち場に着くぞ」


皆が皆それぞれ屋上と野外テラスに分かれて行き俺たちは搬入口付近で待機する。



搬入口


「さて、吉と出るか凶と出るか」


M1100のオペレーションハンドルを引き初弾を装填、互いに確認し


「搬入口のドアを開けるぞ」


岡本警部が言い搬入口のドアが開かれる。俺と木村はすぐに外にでて感染者を始末しつつトラックがこっちに来るとジェスチャーで「こっちだ!!!」と誘導し


「木村、来るぞ戻らないと轢かれる」


俺達は直ぐに中に戻りトラックが入った段階で岡本警部らがドアのボタンを押し搬入口のシャッターがとじ


「ふぅ、なんとかなったな・・・」


木村が背を向けたとき


「伏せろ木村っ!!」


直ぐにM1100を構えて発砲


「?!?!」


木村は後ろを見ると体が半分になった感染者が吹っ飛んでいた。


「貸し一だぞっ」


そう言い、直ぐにM9に持ち替え上半身だけで這って動く感染者に近づき


「すまん・・」


一言言い引き金を引いた。





トラックから降りてきた連中をモールの中につれて行き警官らの荷物検査が終わった人達は皆疲れきった顔をしていた。その中に俺のしている奴がいた・・と言うよりも幼馴染だが。相手も俺に気づき


「ゆうくん?!」


俺も「彼女」を見て


二上?!


俺のところまで近づいて来ると、だんだんとその瞳に涙が溜まっていき


「怖かった・・・・・・・・・怖かったよ~~」


思い切り抱きつかれ。俺自身


「ほんとに・・・ほんとによく生き残ってたな・・・・」


頭を撫でてやった。彼女は二上結希。呼び方が俺の優希と同じのため呼ぶときは苗字で大概のやつは呼ぶ。なぜか向こうで新倉先輩が頬を膨らませ軽く俺のことを睨んでいる


「{俺が何をしたと?!}」


そう思いつつ。二上をなだめる泣いて落ち着きを取り戻したのか結希は


「ゴメン、いきなり抱きついて・・・」


謝り


「気にすんな、それよか俺の知り合いが生き残ってて良かった。」


二上の説明だとあのパニックの後別の避難所に逃げ込んでいたがそこで俺達のところと同じ事が起き脱出、自衛官の銃を拝借しなんとか安全な所に身を潜めていた所をトラックに拾ってもらえたとか。俺が武器を持ってることについては説明すると


「納得、なんせ優希は射撃の腕が立つもんね」


そういった。その他に生きていた連中はうちの学生でカップルの小野崎悠大と矢口和佳奈、伊坂圭司と加藤由真どっちも三年そしてまさかまさかのDQNが一匹追加の佐々木健一こいつも結構な喧嘩っ早いやつで困る。っても対処できないほどでもないが・・・二上と小野崎先輩、矢口先輩と言う新たな仲間を俺達は自分のグループに迎え入れた。因みに二上の拳銃だが


「{俺が管理するんでなんとかなりませんかね?}」


岡本警部らにチト交渉し、警部らは顔を見合わせ


「{・・・分かった・・・・表向きは君と同じ条件だが・・・護身用に使ってもいい}」


こっそりと返してもらい


ひと目のつかぬ場所で


「ほれ、お前の拳銃返してもらった、後弾も」


二上に9mm拳銃を返し弾薬も俺の方から渡した。


「いいの?」


二上は言ったが


「管理上の責任は俺が持ってるしお前が銃を所持する表向きの条件は「警察に協力する」で話はつけてある。もしも時は俺の後ろにいればいい。なに、そいつはお前の護身用だ」


説明すると


「うん分かった、わざわざありがとう」


二上はいい拳銃を受け取りそして、俺のキーでロッカーを開けそこに弾倉を抜いて置きドアを閉め鍵をかけた。夕食後は二上と屋上で今までのことを話、行ってはダメな所ややばい場所を教えた。そして今日が慌ただしく終わっていく。因みに今日は井上さんと小野崎先輩が見張りをやってくれ


「なに、心配はないよ。秋山のほうこそ疲れてるだろ?ゆっくり休め」


そう言ってくれたのだった。その言葉に甘え今夜はぐっすりと眠れそうだと思った矢先に


「{OH MY GOD・・・・}」


俺は思わず心なかで呟いた、二上は昔からそうで俺の事を抱き枕にする癖がありそれがまさか今になっても抜けきってないとは思わぬ大誤算だった。・・


さらにタイミングが悪いとはいったもので


「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


偶然、寝付けずに起きていた紗希先輩と目がモロにあってしまい


「{これは何でもない・・・というか助けて!!}」


とジェスチャーしても小声で


「{お熱いようでいいわね、邪魔はしないわ馬に蹴られて死にたくないもの}」


意味深な事を言うと紗希先輩はそっぽを向いて寝てしまった。


「どうしよう・・・・・」


朝になればこの格好の俺らが見られれば、冷やかされるのは必須どうにかこの状況を回避する手段はないか・・・・必死に考えていると


「優くん・・・・・大好き・・・・」


ドキンとするような一言を言われ


「どんな、夢を見てるんだ・・・・全く・・・」


呆れつつもういいやと今晩一晩二上の抱き枕にされる覚悟と冷やかされる覚悟その二つを同時にする俺だった・・・・・。結局の所心の中で二上が生きていてくれたのが嬉しかったのだろう今日ぐらいはいいかと思い目をつぶった・・・

次回~流動的な状況~を予定しています。

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