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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
26/55

SOSと現実

その日、優希らは屋上のテラスである事を皆で行っていた。

「ふぅ・・・・」


ガタンっ


運んできた塗料を置き


「これで足りますかね?」


聞き


「まぁ、まぁなんとかなるだろ」


周りの人も言っている。俺達を含め皆で行っているのは屋上に大きく「SOS」や「助けて」の文字などを書く作業だった。俺や翼、木村もインクの入ったタンクにモップなどを入れて文字を書く作業を手伝っている。警官の佐藤さんや怪我をしている中本さんも補助をしている。


しかし


「全く・・・あの不良と言い、ボンボンと言い何にもせずに食うものだけ食いやがる」


一人が言うと


「全くだ・・・親のツラが見てみたいもんだ」


皆、笹原や佐田のことを愚痴っていた。俺達も同じ学校の生徒のためなんとなく気不味く


「「「す・・・すみません・・・・」」」


謝ってしまう。それに気づいたのか


「あ・・・いや・・済まない、君達の事ではないのだが・・・・・」


周りの人達は慌てて言ったが俺達の事を言われているようで何とも気が気じゃなかった。そして作業が終わり、昼食となった。昼食になるとボンボン事佐田が姿を現し何事もなかったかのように昼食を食っている。そして昼食後も佐田は皆がやっている事をやらずに飯を食ってはどこかに消える。


そんな奴の事を見ては


「ああ言うのを無駄飯喰らいっていうのかもな・・・」


思っていた。昼食後は仕事を変わってもらい、武器のメンテナンスを行っていた。


「ふう、こいつは結構汚れてしまってるな・・・」


M1100・M870・M590を分解しそれぞれメンテナンスしていく。銃器とはいえメンテナンスなしに使い続ければ破損に繋がる。丁寧にカスを取り除き、汚れを拭き部品の破損がないかを点検そしてオイルを塗布しながら組み付けて行く。


「よし、出来た・・・・」


全部の武器をロッカーに入れ、鍵をかける。そして、その後、俺は再び屋上で仕事を行った。そして三時の休憩時に


「・・・・・・なぁ」


翼に言われ


「うん?」


答えると


「なんか聞こえないか・・・・・」


そう言われ、耳を澄ませる。


「・・・・・・・・・・・!」


「どうだ?」


翼に


「「ヘリの音だ!!」」


木村とはもりながら言っていると、そのヘリの編隊が見えてきた。見間違えるはずがない迷彩色の日丸、自衛隊のヘリコプターだ。


「おーーーーーーーいッ!!ここだ!!」

「助けてくれーーーーーーーッ!!」

周りも上着を脱いで振り合図をしたりしているが何事もなかったかのようにヘリコプター編隊は俺たちには見向きもせずに通過していってしまった。


「な・・・なんでなんだ!!」

「俺達が見ないはずがないのに!!」


周りの連中が行っているが


「俺達の救助以上に重要な任務を与えられているからだ・・」

俺は言い


「それ、どういうことだ?」


木村は言ったが


「考えてみろ、この乱痴気騒ぎの中なんでほかの所の電気・水・空調・火が生きてる?」


言うと


「あっ・・・・・・」


何かを察したらしく


「そういう事だ、俺たち以上にまだ生きている所のインフラ拠点の防衛やお偉いの救助など・・・所詮俺達は見捨てられたのと同然だ」


語った。そしてその日の夜、夕食後に問題は起こった。


「な・・・なんで僕がそんな事しなきゃいけないだ!」


「なんだ、なんだぁ?」


飯を食い終わり、疲労困ぱい状態ではあったが聞こえ


「だから、今日の夜の監視は君の番だよ、と言うより君は何回もサボってるからだよ」


周りの人達に言われているが


「そ・・・そんなのお前らがやればいいだろ、なんで僕がそんな危険な事しないといけないんだ!!」


佐田は本当に俺より一個年が上なのか?と思えるくらいガキっぽかった。しかし


「俺達は今日は屋上で作業をしていたんだよ!!お前が遊び歩いている間にな」


そんな事を言われ


「そんなの関係ない、僕はやらないったらやらない!!」


その一言にカチンときた俺は佐田の前に行き


「現実を見ろ」


佐田の胸ぐらを掴んで言い


「ぼ、暴力を振るう気か、僕のお父さんは市議会の議員だぞ」


そういうが窓際まで引っ張っていき


「だからなんだ、よく現実を見ろッ!!」


外の風景を見せる。下には俺達という獲物を今か今かと待ち構えている感染者がいる。


「皆で力を合わせなきゃ生きていけないんだ、ここにお前を助けてくれる父親が居るのか?しっかりしろ」


言うが


「ぼ、、、僕は嫌だ~~~ッ」


結局佐田は走り去り


「はぁ、あのチキン野郎・・・・ちっとは仕事しろよ・・・」


ただ、その日の夜間監視に穴があいてしまい

「・・・・・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」


皆やりたくはないだろう、でもあのカスの欠拭いをしないといけない事に変わりはなく・・・・


「・・・俺がやります」


一言言い


「私も一緒にやるわ」


望月は言ったが


「お前は、夜寝なさいッ!!」


言い


「はーい・・・・」


望月は残念そうにしていた。


「だったら、私がつくよ」


紗希先輩が志願し結局あの時と同じ事になった。準備をしつつ


「{はぁ、リアルでああ言うバカを見るなんて思わなかったな・・・まぁ、俺達にはある意味で関係はないよな・・・・}」


そんな事を考えながら俺は、紗希先輩と共に屋上に趣いた。

次回~更なる避難者~を予定しています

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