表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
25/55

問題児の釈放

この日、俺達の元に戻ってきたのは頭痛の種だった。

モールでの何日目かの朝を迎える。皆と変わらない時間に起き、朝食のために行くとそこにはいるはずのない奴が二人いた。


「これに懲りたら、もう面倒事起こすんじゃないぞ!!」


中野巡査部長に言われているのは笹原であり


「うるせぇんだよ、まっぽが怖くて戦争ができるかってんだ俺に命令できるのは俺だけなんだよ、ボケッ」


暴言を言いたいだけ言うとさっさと行き、俺達と目が合うと


「高本ォ、覚えてろおよッ」


翼を見て言ったが


「いつでも、お相手致しますよ笹原先輩!」


翼が言うと


「ケッ」


一言言いやつは言ってしまった。そして俺の後ろにいる新倉先輩はまた俺の後ろに隠れる。


「か・・・考え直してくれぇ~新倉・・・どうして・・・どうして・・そんな人殺しがイイんだ・・・僕の方が家柄もお金も腐るほどあるのに・・・・」


悲痛な叫びをあげ、目が明後日のほうを向いているのは佐田だった。


「はぁ・・・・・こいつらの事忘れてた・・・・・」


額に手を当てて頭を抱える俺に紗希先輩は


「ゴメンネ・・・・」


不安そうな顔で言い


「大丈夫、なんとかする」


俺は言った。朝食を食べるために集まった皆も問題児の連中が戻ってきた為、皆どこか警戒しているようなものだった。紗希先輩に至っては俺の横に席を陣取り離れようとしなかった。正直昨日の事もあるのでギクシャクしないように振舞うのも大変だった。望月の対応は昨日同様に優香里さんがしてくれ、それとなく木村に近くに居てもしも事があったら対応して欲しいと言っておく。俺は紗希先輩の隣で今日も過ごす。


「{・・・・あんとき殺しておくべきだったかな・・・・}」


その時、内心は思っていた。


先輩は


「ごめんなさい、私のせいで秋山君まで侮辱されて・・・」


紗希先輩は謝るが


「先輩は悪くありません、何度も言わせてもらいますけど先輩は悪くありません。」


俺は先輩の目を見て言い切った。佐田のストーカーに対してもなんとかしないといけないと思うし笹原のDQNもあのまますんなり引くとは思えない。あう言うバカは必ず報復に出る。こっちは武器があるがそれは使わない方がいいかもしれない。そんな事を考えてると


「行こッ?」


紗希先輩は言い、思わずその笑顔に見とれてしまう・・・


「・・・・・・・・・」


俺に対し


「??どうしたの、私の顔に何か付いている。?」


紗希先輩に言われ現実に戻る。


「いえ。」


一言言い、紗希先輩は思いっきり俺の手を握った。


「さぁ、行きましょ?」


紗希先輩に連れられる形でその日モールをモールで過ごす。中では普通の日常があっても外では飢えた感染者が腹を空かして待っている。俺たちと言う獲物を・・・・・・

次回~SOS~を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ