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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
24/55

相談・・・・

翌日、俺は早速動き出す・・・

翌日、目を覚ますと隣で望月は俺の手を固く握ったまま笑顔で眠っていた。


「{イヤ・・・・離しちゃ・・・むにゃむにゃ」


望月は寝言を言っていた。


しかしタイミングが悪く


「{先輩、先輩・・・}」


小声で翼に声をかけられ


「役得ですね」


と言われるが、望月を見て


「翼、こいつは少し深刻な問題かも知れない・・・」


俺は言い


「朝飯食ったら、フードコートに来てくれ。」


俺は言った。


その日の朝食を皆で取った後、俺・翼・哲郎・紗希先輩・弥生先輩・雛子先輩に集まってもらい


「みんなに相談したいことがある。」


そう言うと皆互いに顔を見合わせ


「何かな?姉さん達に相談したいことって?」


紗希先輩方も言い


「実は、望月の事なんだがこの間の事件以降どうにも精神的に変なんだ・・・」


俺は望月の様子がオカシイ事を皆に言い


「という訳で、皆も気にかけてやってほしいんだ」


俺は皆を見回して言った。そしてその後フードコート内に集まっている人達にそれとなく医療関係の仕事についている人は居ないかと聞いてみたが大した収穫は得られず手詰まりの時


「ここにいたかい、秋山君。」


井上さんが来てくれ


「助けが必要なら言ってくれればイイじゃないか、水臭いなぁ私の妻は現役の医者だと言うのを忘れたかい?」


笑顔で言われ


「あ・・・・・・・・・・」


まさかこんな近くに答えが転がっているとわ思わず


「話は新倉さんから聞いた、あの時の事で相当なショックを受けているようだと」


井上さんは言い


「心配ない、妻の優香里は専門は内科だが医大時代にカウンセリングや心療内科で行う事を独学で学んだりしていた。知識は一通りある。」


井上さんは言い


「まぁ、それにさっきから望月さんの隣でそれとなく話を聞いて上げている。」


説明を受け、


「すみません、助かります。」


お礼を言い、俺は飲み物を取りに、下におり


「・・・・・・・・・・おっ!!あった。」


俺が見つけたのは、望月がよく学校で買って飲んでいた紅茶花壇だった。後は適当に飲み物を取り皆のスペースに行くとちょうど優香里さんと望月は話していた。


「この辺で一息いれませんか?」


声をかけると


「ありがとう、秋山君」


井上さんの奥様の井上優香里さんは一旦話を切り


「ほら、望月これ好きだろ?」


そう言い、テーブルに置こうとすると、


「ありがとう、秋山君」


俺の手から直接受け取った。それを見ていた優香里さんは


「・・・・・・・・・・なるほど・・・・ね・・・クスッ」


意味深に笑みを浮かべていた。


「??」

「??」


俺と望月は二人揃って頭にはてなマークが浮かぶ。その後俺は立ち去ろうとするが、どうしても望月に残って欲しいと言われ、後半からは一緒に話を聞く事が出来た。夕食はの際も向かいう形になったが前よりは幾分かましになっているように伺えるが・・・夜になると不安になってしまううのは変わらないらしく、今日は紗希先輩が隣で手を握り一緒に眠っていてあげている。


「{・・・・・・こんな世界になるなんて誰が想像できたかな・・・・・・・}」


げんなりしつつも一日が終わる。そして明日が来る。・・・俺達にできるのは明日の命があるようにと祈るだけだ・・・・。

次回~問題児の釈放~

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