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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
23/55

異変

その日の夜、夜間の見張りは井上さんと木村になっており俺は皆と共に割り当てられた場所にいた。しかし日中にあったてぎことのおかげで寝付けずにいたが・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


天井を見ながら俺は無言のままだ。奥で今日の俺の不眠の原因を作ってくれた張本人が寝息を立て眠っている


「zzzzz・・・・・・・・・・・zzzzzzz」


それを見て


「はぁ、紗希先輩は気が楽で良いですね・・・」


思わずイヤミを言っちまう。俺もあれから無理矢理にでも寝ようと目をつぶってみたり色々とするのだが全然眠れない。目を閉じれば浮かんでくる事は紗希先輩のことばかり。部活でもお世話になったし色々と


「・・・・・どうしたらいいんだ?」


俺にはその手の経験は皆無だ、恋人いない歴イコール年齢の為こればっかりはどうしようもない。その時隣で寝ていたはずの望月が起き


「あれッ、秋山君も起きてたの?」


平静を装っていっているが俺からすれば全然隠しきれていない。なぜか冷や汗を思い切りかいているしそうそう暑くもないはずなのに変に思い


「大丈夫か?」


聞くと


「・・・・・・・・・・・」


俺の顔を見て


「あはは・・・・やっぱり隠せないね・・・多分大丈夫じゃない・・・かな」


望月はいい


「二度も・・・・・二度も・・・・あんな目に遭って・・・・秋山君達にはそのせいで手を汚させちゃったし・・・」


望月は言ったが


「違う、あの時俺達があいつらを相手に戦えたのは望月や紗希先輩ら大事な仲間を傷つけられたく無かった。奪われたく無かったからだ。今後もおんなじ状況に立たされても俺は迷いなく引き金を引く。仲間を傷つけようとするなら容赦するつもりはない。これは変わらない思いだ。」


望月に言い


「うん、その気持ちは嬉しいし私は秋山君達を信用してるし信頼してるでもね・・・」


望月は一旦切り


「怖いの、寝るとずっとあの時の夢ばかり見てどうしようもなくらいに怖いの・・・・・」


望月は語った。一度目はガソリンスタンドで・・・・二度目は此処モールで・・・DQNに暴力団。所詮は社会の弾かれ者だがこのような状況に置かれれば置かれるほど奴らは本領を発揮する。なぜなら奴らを縛る法律が消えるからだ。


「・・・・・・・・・・・・・」


黙って聞いていたが、やはり望月にとってトラウマになりかけているのだろうか?正直心配になってきた俺は


「とりあえず、寝よう。な?望月、疲れがたまると体にもさわるし・・」


言いなんとか望月を寝させようと説得を図る俺だったが


「・・・・・・・・・」


望月は黙り込んでしまう。


「{これは重症かもなぁ・・・・}」


思っていると


「分かった・・・・秋山君の言う通りに眠るよでも寝てる間、手をつないでいて欲しい・・・一人だと怖いから・・・」


望月は言い


「OK、お安い御用だ」


俺はそう言うと望月の寝袋に自分の寝袋を近づけ、俺が後ろを向いている間に望月は汗を拭き着替えを完了する。


「じゃぁ、望月・・・良い夢を・・・・」


望月の手を約束通り握り俺も望月も互いに目をつぶると眠気はすぐにやってきた。しかし


「{望月の心理状態はなんとかしないと・・・・・}」


眠りに落ちる前に俺は思ったのだった。

次回~相談~を予定しています。

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