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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
21/55

エネミーライン

銃器の所持を認められ、た優希らは規定通りの行動を取る。だが三人は敵地・第二総合販売館エネミーラインへと赴く。

「よっこいしょっと」


俺達は銃器の管理のために一階からロッカーを運び込み、壁にドリルで取り付ける。その中にある程度の弾薬と武器を入れるようにする。鍵の管理は井上さんとそして俺の二人に一任された。まぁ、外野の連中に


「お前らだけ、ずるい俺らにもよこせ!!」


ときたが警察が認めてあることを言い黙らせた。


「優希、こんな感じでいいんじゃね?」


木村はドリルを置き、


「ああ、いいだろ」


俺も頷いた。一応、中には散弾銃(俺らが使う分)と拳銃が数丁後は、弾薬を放り込む。


「翼、警察の方々に分ける分の38口径の弾薬あとどれくらい残ってる?」


聞くと


「えっと・・・・元が520発あって・・・・・新倉先輩に50発・・・・倉田先輩に40発・・西条先輩に・・30発渡してあるはず・・・なんで・・・400発は残ってる計算になりますね・・・」


翼は言い


「じゃぁ、一人40発分として120発にするか」


翼と二人でキャンピンガーに行き、弾薬を調整しそのまま俺と二人で岡本さん達の元に向かう


「失礼します、今いいですか?」


言うと


「ああ、どうぞ」


中に入れてもらえ


「約束の弾薬です。三人で120発分、一人頭40発計算になりますけども」


箱に40発分ずつ詰めた物を渡す。


「助かる、どうもありがとう」


箱を受け取る。そして、


「そういえば、拘束している連中はどうする?」


聞かれ、岡本さん達本職の判断に任せます。


一言言い


俺たちは戻り


「先輩方、それに望月大丈夫ですか?」


「う・・うん私は大丈夫。」


「私も、」


新倉・西条先輩は言うが


「も、望月?」


俺は肩を叩こうと手を置いた時


「触らないでッ」


思いっきり手を叩かれた


「あッ・・・・・・ごめん・・・・・」


望月はシュンとしてしまうが


「いいって、無理もないさあんな怖い思いを二度もすれば」


俺は言い


「うん・・・・・でもごめんなさい・・・」


望月は言った。望月を紗希先輩や弥生先輩があれこれと慰めるが


「ちょい、秋山今いいか?」


倉田先輩が俺を呼び、


「もしかしたらなんだけど・・・葵・・トラウマになっちゃったとか・・・」


それを聞き


「あ・・・・・・」


俺も翼も木村も


「あ~配慮に欠いた事しちまったな・・・・・」


反省すると共に、


「翼、木村、付き合ってくれ」


言うと


「後これも着ろ」


プレートキャリアを二着放り投げ


「It’s payback time」


俺は言いM1100を持ち、木村、翼とそれぞれM590・M870を持ち


「さて、行くか」


俺達はとある場所えと向かった。途中、銃器を背負い防弾ベストを着ている俺達を他の人達は頭をかしげながら見ていたが


「第二総合販売館」


のドアの前に立ち


「弾薬装填」


各自、シェルを装填し俺・翼はM9に、M1911A1にマガジンを装着しスライドを引きプレートキャリアの隙間に挟み込む。安全装置を解除し


「さて、この先は明確な敵が支配するエネミーラインだ躊躇うなよ、でも殺しが目的じゃない。こちらの意思表示をしに行くんだ。行くぞ。」


俺たち三人は中に入っていった。中に入っての第一声は


「うわぁ、汚ねぇな」


木村が言い


「ええ、俺らの所より酷いです」


翼が言い


「シっあまり声を立てるな」


俺は言い。奥まで進むと真ん中で止まり


「{翼・・木村・・・囲まれたぞ}」


小声で言うと、一斉に周りからヤクザが出てくる。俺達も一応ショットガンを構え周りを見る。全員がトカレフや猟銃で武装している


「さっきの今でいい度胸してんなてめぇら。手下がだいぶ世話になったしなぁ」


さっきの屋外テラスで銃撃戦が始まると速攻で逃げたカスがいた。


「銃撃戦で速攻で逃げるような腰抜け野郎に言われたくねぇし、チキン野郎に用はねぇ」


俺は言うと


「こ・・このクソガキッ」


自分の面子を潰され、泥を塗られたも同然の物言いに顔が赤くなり怒るのがわかるが


「やめぇかッ!!」


奥から年配のいかにも親玉といった感じの男が来る。


「兄ちゃんがた、こっちは我々が支配してるエリアだ、それも物騒な物をぶら下げて何かようかね?」


物腰こそ柔らかいが仮にも暴力団、その気になればあっという間に殺される。


「貴方が責任者とお見受けしますが、先ほどの件に関して物申しにこさせて頂いた所存です。」


言うと俺はショットガンの銃口をさげ、


「翼、木村銃口を下げろ」


二人に言い


「「で、でも」」


二人も言うが


「分かった、話を聞こう。オイッ」


その方がひと声上げると周りの奴らは銃を下げ


一言言い俺達を案内する。だが俺を始め周りの警戒だけは怠らなかった。周りを見て歩くとやはりとても汚い人が住んでいるような処とは思えないくらい酷いモノだった。


「{あれじゃぁ・・・衛生環境もくそもねぇなぁ}」


周りに散らばっている食べ物の食いカスや腐った物が放置されているのを見て感じつつも案内された事務所に入り椅子のある所へ通される。そして、俺達と暴力団の親玉が座り


「何か、飲み物はいるか?」


尋ねられるが


「いいえ、結構です」


俺が答え、その親玉の所に水が持ってこられる。そして


「さて、あんちゃんがたさっきの銃撃戦に関してこっちも聞きたいことがある。」


そいつは言い


「すまんな、名乗りもせんでわしは剛田源蔵まぁ見ての通りの暴力団の組長をやらせてもらってる」


語り


「秋山優希、17歳 高校生です」


自己紹介する。そして


「単刀直入に聞こう、なぜあんな惨状になるまで撃ち合った。」


聞かれ

「無礼を承知で言わせて頂ければ、自分の仲間が大事な仲間が目の前でレイプされかければその躾のなっいない犬を殺すのは妥当な権利であると心得ています、それに銃があれば何をしても良いと自分は思っておりません。再三にわたって警官の方が穏便にしようとしたのを無視したのはそちら側です。それにどれほどの恐怖を味わったとお思いですか?こちらから言わせて頂ければ全て正当防衛です。そちらも自分の部下の管理をしっかりして頂きたい。」


俺は半分感情のリミッターが外れかけていたが


「あ、秋山・・・」


木村が横から遠慮気味に言い


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


剛田さんは聞き入り


「私は、此処に殺される覚悟で抗議に来ています。」


きっぱりと相手の目を見て言った。


付け加えて言い


「なるほど・・・・」


一言言い剛田さんは深く頷き


「今回は道理の通らない真似をして済まなかった。怖い思いをさせたのも全面的に謝罪する。」


剛田さんは言い、頭を下げられ


「おいッさっき屋外テラスから逃げ帰ってきた後藤を呼んで来いッ」


手下に言うと


「ハイおやっさん。すぐに」


外に行き、後藤と呼ばれているあの速攻でバッくれた男が連れてこられ


「お前は何おやっとんじゃーーッ、このバカ野郎ッ」


その後藤を見るなり俺達の目の前で思い切り張り倒す。一度や二度ではなく何度も何度も


「ワシだけでなく、組全員の顔に泥を塗りおって、こんバカモンがーーーッ」


容赦なく殴り飛ばされる。その後藤がふらふらと立ち上がった所で


「おいッ、岡本警部からパクった拳銃と先輩方からパクった銃・弾丸も今すぐ全部揃えて返せッ、これはお願いじゃない。」


言っては見たが正直、虚勢を張るとはこのことだろうと思う内心はビビってビビってもうチビリそうだった・・・。


待たされる事数十分後、後藤は弾と武器をそれぞれ持ってきて


「か・・確認してくれ・・」


後藤は言い、俺は翼や木村が見る中確認し


「・・・・・・・・確かに確認させてもらった。・・・・」


武器をしまい込み


「こういう事はコレきりにして欲しいと思います。冗談でもなく。年増もいかないクソガキに言われお怒りとは思われますが、重ねてお願い致します。」


剛田さんに俺達は頭を下げる。そして最後に武器を返してもらい、帰りは丁重に第二総合販売館の前まで送ってもらい


「秋山君と言ったね、お詫びにはならないがこっちに残ってる物資を持ち出したい時には言って欲しい。協力させてもらう」


剛田さん仰り


「ありがとうございます。岡本警部にもそのように報告致します。」


俺達も頭を下げ、第一と第二を繋ぐドアを出てそこを後にした・・・・・・・



剛田side


「組長、あのクソガキにあそこまで言われなければならんのですか!!我慢できません!あのガキ始末しましょう!!」


組員の一人が言ったが


「バカヤロォォッ」


剛田は怒鳴り


「何処に目ェつけてる。あそこまでガッツのある若造は今時いねぇ、それにさっきの今で敵地に乗り込んでくるくらいの根性と度胸のある奴なんてな」


そう言い


「彼の言う通りだ、あんな事はこんりんざいだ・・いいなっ」


周りの部下に剛田は言ったのだった・・・。


剛田sideアウト


その後銃本体からシェルとマガジンを抜き、安全装置を確認し岡本さん達の所へと向かった。そして


「これ、岡本さんのですよね?」


俺達は岡本さんにSIG P230ピストルを返す。ちゃんとマガジンと。これを見た岡本さんらは


「おいおい、君らこれをどこから」


言われ、ありのままを説明する。するともう、佐藤巡査長に岡本警部に怪我をしている中野巡査部長に


「恐れ入ったよ君達には・・・・たった三人で乗り込むなんて・・」


三人に呆れられるも伝えるべき情報は伝える。


「中を見てきましたが、こっちよりも劣悪です衛生環境は。おそらく保存食を溜め込んでいるとは思われますが、あまり関わり合いにならないのがベストだと思います。私見を挟みつつ報告する。


「なるほどな、貴重な情報ありがとう。だがこんな無茶はこれで最後にしてくれ」


岡本警部に言われるも


「あっちの出方次第です。目には目を歯には歯を報復の掟です。」


俺は言い切った。

次回~モールでの日々~を予定しています。

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