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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第一章~発生壊れ行く日常
2/55

訪れる終わり・・・・・

目の前に広がる光景が崩れるのがあっという間に訪れるとは誰も思わないだろう・・・・その光景を見るまでは・・・・

♫~~♫~~~~♫


「う・・・う~ん」


ベットから起きて時計を確認する。いつも通りの時間だった。日課のランニングに行くために着替え外に出る。そしていつもと変わらない風景を見つつ、自分で決めたコースを走る。そして家に帰りシャワーを浴びて朝食を作る。


「やべッ、目玉焼き少し焦がしちまった・・・・まぁいいか食べられればなんでもOK」


味噌汁・目玉焼き・ウィンナー・ご飯・オレンジジュースとダイニングのテーブルに置き、テレビの電源を入れる。


「岡本官房長官の記者会見が始まります」


ピッ


別のチャンネルに変えるも


「只今から岡本官房長官の発表が・・」


ピッ


電源を切った。そして、静かな環境下で朝食を食べる。


「朝からご苦労なこったな」


そう言い食器を流し台に持っていき洗う。時計を確認し


「そろそろ行かないとマズイかな・・・・」


学校の制服に着替えそのまま外に出て、家に鍵をかけ内ポケットに入れる。そして、通学路で翼と合流して学校へと向かった。翼と校門のに行くと


「ちょっといいかしら?」


「ちょい、面貸せや」


掛け持ちで活動している弓道部の先輩方に引っ張られ


「「放課後、弓道場に来なさいいいわね?」


怖い顔して言われ


「先輩方、一体なんなんですか?!そんな怖い顔して」


俺は言い返すが


「「いいから来なさい、いいわね」」


言い残し先輩方は行ってしまった。下駄箱で靴を履き替え、教室に向かい翼と別れ教室に入る。最近学校ではインフルエンザ?なのか知らないが体調を崩すものが多く、うちのクラスにも数人が顔色が優れないようだった。そこに


「よう、秋山」


同級生の木村が駆け寄ってきた。


「おう、木村おはよう!!」


木村に挨拶し


「なぁ、秋山最近なんか体調崩すやつ多くねぇか?」


教室を見て、木村が言い


「ああ、そうだよな。隣のクラスや翼のクラスでも体調崩す奴が出てるって」


俺も通学途中に翼から聞いた事を木村に言った。そんな中、中でも体調が悪そうな子に保健委員の子が


「岡崎くん、大丈夫?すごい顔色悪そうだけど」


心配そうに尋ねる。本人は


「はは、ちょっと昨日ねてないからだよ。大丈夫、大丈夫」


苦笑いしながら言ってるが全然大丈夫そうには見えない。俺達が世間話やそんな事を話している時、隣のクラスの教室から悲鳴が聞こえた


「キャーーーーーーーーーッ!!」


突然の事で静まり返る教室、しかしそれも数秒の事


「?!?!?」

「おいおい、今のなんだ?!」

「隣のクラスからぞ」


「今の何?!」


周りのギャラリーに混じり俺達は廊下に出るそして隣の教室のドアを開けるとそこはもう地獄絵図だった。


「どうなってるんだ!!これ」

「誰か、職員室にいって先生呼んで来い!!」

「・・・・・・・・・・・・・・」


皆が皆言葉を失う光景だった。ある男子生徒は、教師の首に食いつき、ある女子生徒は同級生の内蔵にむしゃぶり付いている。吐き気を覚えそうな光景だった・・・・


現実に戻ると直ぐにドアを閉め皆が皆逃げ惑い始める、


「どきやがれ、ぶっ殺されぇてか」

「早くいけ、つかどけ!!」

「警察だ!!警察誰か通報しろ!」


皆が皆逃げ惑う、気が付けば、二年生だけでなく一年生・三年生など廊下はラッシュアワーのような事になっていた。俺と木村はその中に翼を見つけ


「翼ッ、こっちだ!!おーーーい!!」


叫ぶと翼も気づき俺たちの方に人の波をかき分けて翼がこっちに来る。


「秋山先輩に、木村先輩・・ハァハァ無事で何よりです」


話していると


「おい、秋山、木村それに高本こんな所でぼさっとしてると危ないぞ」


野球部の森山先輩が俺達の所まで来て


「一緒に部室まで逃げよう、」


俺達に言い


「「「分かりました、先輩」」」


俺たち三人は森山先輩に続き部室方面へとにげる。幸いなことに人の気配があまりなく、うろついてるのは凶暴になってしまった学生・教師だった。俺達は部室に入った後に直ぐに鍵をかける。そのドアを凶暴になった奴らが叩く。コレには俺達もビビる

「はぁはぁはぁ」

「ふぅ、これで一安心だな」

「なっ・・なんで秋山先輩はバテないんですか?」


そんな、素朴な翼の質問に一言


「鍛えてるかなら・・・」


俺も言った。しかし耳をすませば街中で救急車のサイレン消防車のサイレンパトカーのサイレンと朝まで普通の町並みだったのが一変してこの世の地獄と化してしまった。俺も木村も思っていると


「ゲホッゲホッ」


森山先輩がむせ始め


「大丈夫ですか?」


翼が聞くと


「ああ、大ジョブだよ、数日前から体調が優れないみたいでな」


森山先輩は座り込むとそのまま眠るように休む。俺と翼で部室にあるものでバリゲートを組みその後に座る。それから数十分後・・・・・・・


異変に気付いたのは木村だった。


「なぁ・・・・・・秋山、森山先輩・・・・息してないんじゃないか・・・・」


木村は森山先輩を見て言った。


「笑えない冗談言うな」


そんな事を言うがまさかと思い俺も部室に置いてある自分のバットを持って森山先輩に近づく。森山先輩はピクリとと動かない。そっと首筋にフレると


「・・・・・・!!脈が・・・・・ない・・・」


これが意味することは・・・・既に森山先輩は死んでいると言う事だ。さらに


「木村先輩・・・あれ・・・」


俺も翼が指した所を見る、そこには若干血が滲んでいるが怪我をしていた。


「秋山、離れた方が言い」


木村が言ったその時、森山先輩だったそれは急に起き上がり口から黒ずんだ血を垂れ流していた。そして瞳のない白い目が俺達を捉える。


「せ・・・先輩!!森山先輩!!」

俺は咄嗟に言うが


「森山先輩ッ!!」


木村も言い


「・・・・・・・・・」


翼は目の前で起きた事が信じられずに口を押さえ込んだま半分放心している。俺もバットで先輩に殴りかかる事ができずに躊躇っていた。だが


「秋山ッ」


木村の一声が俺を現実に引き戻す。俺は


「{そうだ・・・・・先輩を・・・先輩を楽にしてやるだけだ・・・開放してやるだけなんだ・・・}」


心の中で思い先輩の頭部めがけてバットを二度・・三度と振り下ろした。その光景を後ろで見ていた木村も、翼も


木村は俺の肩を叩き


「仕方が無かったんだ・・・お前は間違ってないよ・・それに先輩もきっと感謝してるさ・・あんな格好でうろつくくらいならってな」


木村は言い俺を慰め


「そ、そうですよ、仕方が無かったんですから」


翼も後ろから言ってきた。俺はバットを一旦置きそこら辺に置いてあった仮眠用の布団のシーツを持ってきて森山先輩の上にかけた。


「・・・・・・・・・」


「・・・・・・・」


「・・・・・」



俺達は無言になった。その時街の放送で避難所が公民館にできると緊急放送が流れ


「行こう、いつまでもここにはとどまれない・・」


おれは言い


「そうだな」


木村が言い


「そうですね」


翼も言い、その後部室でバットを武器として拝借し、後ろの窓から脱出し俺達は公民館へと向かった。

次回~避難所~

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[気になる点] 句読点の打ち方が気になりました。・・・は3点リーダー(……)にする方が読みやすいです。
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