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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
18/55

モール探索2

優希は木村を伴ってモールの探索を続行する。

食品売り場や、その他日用品売り場など見て回り、


「やっぱり、殆ど何もないな」


周りを見て言うと


「大方、パニックの時に周りの連中が持って行ってしまったんだろ?」


木村が言った。日中は自家発電機の電力を抑える為にソーラを利用している。だから一応電力は持っている。だが過剰な電力消費を避けるため、一部には電気が来ていない。そのため売場内部も薄暗い。フラッシュライトで照らしつつ見て回る。


「はぁ、見てみろよ優希、黒毛和牛だぜ・・腐ってると思うが・・・」


木村に言われ見ると、牛肉コーナーで肉を大量に置いたままになっている。


「「もったいねぇな・・・・・」」


声が重なるが


「食って腹壊したら笑えねぇしな・・・・」


俺は言い木村は笑う。次は飲み物売り場に行き、見ると


「だいぶ消えてるな、俺達はそんなに人数いないし・・人が持っていったにしては多いな・・・」


ライトで照らしつつ言うと


「さっき言っていたヤクザの仕業じゃね?」


木村が言い


「でもそれじゃ、変だろう?あっちもこっちと同じくらいの規模の販売館なのに」


言うと


「まぁ、暴力団なんて社会の弾き物の考えることなんて俺等にはわからんよ」


木村はため息をつきながら言い


「違いない」


俺もそれに答えた。その後、薬局屋などに入ると


「お・・・結構まだ残ってるな」


俺は思わず言っちまった。棚は比較的まだ多くの医薬品があった。コレには木村も


「助かるな・・・・・・・」


木村と二人で、物を見ながら話す。そして


「とりあえず、戻ろうぜ」


木村は言い、


「ああ、分かった。」


とりあえず、俺達は自らの置かれた状態が板挟み状態になっている事をようやく理解出来た。


「ヤクザに感染者か・・・」


対処はどうすべきか否か・・・次から次へと問題が持ち上がってくる。


「{ヤクザを始末できれば、あっちの物を無条件に入手できるけどな・・・・}」


俺は考えていたが


「多分、俺もお前とおんなじ事を考えている。」


木村も言い


「やーさんさえ始末できればな・・・」


結局どっちかが死ぬまで戦わなくてはいけないのだろうか?どうにかこうにか交渉などで解決する事は出来ないだろうか・・・俺は自信はそう考えたか常識で考えれば無理だ。何をしでかすか解らない爆弾のような存在で、酷い所は民間人ですら襲う組が存在するくらいなのだというのに・・考えても始まらないと思った矢先だった。


タァーーン

タァーーン

ダァーーン


「「!!」」


俺と木村は顔を見合わせ


「「銃声だ!!」」


またもや声がハモるがそれどころではないと一目散に銃声が聞こえた屋外テラスに向かった。

次回~命をかける理由~を予定しています。

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