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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
16/55

素晴らしき、ロクでもない一日

監視を行う二人だが、夜はあけてまた日は登る。そして絶望の一日が始まる・・・・・

「・・・・・・・・・」


俺は周りを見渡す、夜更けの為まだ薄暗いがそろそろ夜が開けそうだ


「・・・・酷いものだ・・・・」


呟く。それもその筈、下では感染者同しが死体を取り合っている。または腕をかじってるなど信じたくない光景が広まっている。そんな中、横を見れば


「zzzzzzz・・・・・zzzzz」


体力の限界がきたのか既に眠ってしまっている、紗希先輩が居る。それから数時間後、完全に夜が開け


「先輩・・・紗希先輩・・起きて下さい」


ゆすると


「もう少し・・・・もう少しだけ寝させて」


ゆっているが


「寝ぼけてないで起きて下さい」


すると、ゆっくりと目を開ける。


「~~おはよう・・・・」


目を擦りながら紗希先輩は起き


「おはようございます。」


俺は言った。紗希先輩は起きて周りを見て


「はぁ~~これが夢だったら・・・どんなにいい事か・・・」


そう言った。その時、屋上のドアが開き中野巡査部長がコーヒーをもって入ってきた。


「あちゃー・・・・君達を除いて寝落ちしちゃってるか・・・まぁ無理もないか」


言い


「見張り、お疲れ様。ハイこれ缶コーヒーだけどどうぞ」


中野巡査部長にコーヒーを貰い


「「ありがとう、ございます」」


二人でお礼を言って封を切る。その後、見張りは警官の方々に変わって貰い俺達は自分達の所へと戻る。戻ると既に皆起きていたようで


「うっす、見張りお疲れ優希」


木村が寝袋を畳んでおり


「先輩方お疲れです」


翼も同様だった。井上さん一家は眠たそうにしており、その中でも井上さんの娘さんが元気一杯といった感じだった。


「木村、朝食は何時頃だ?」


聞き


「大体、七時から八時の間だろ・・・」


言い


「すまんが、少し仮眠を取りたい。時間になったら起こしてくれ」


木村に言うと俺は自分の寝袋に潜り込み目を閉じると眠気はすぐにやってきた・・・・・・・・・







しかし・・・・俺の安眠はすぐにぶち壊される事になる・・・


「せん・・・・・秋・・・・・秋山先輩!!」


目を覚ますと、翼と、雛子先輩が俺をたたき起こしていた。


「どうしたんですか?・・倉田先輩に・・・翼・・・もう朝食の時間ですか?・・・」


言うと


「それどころじゃないんだってば!!!」


倉田先輩が言い


「先輩、寝ぼけてる場合じゃないっすよ!!!」


翼も言葉がかなり強めの口調で言い


「紗希が!!」


倉田先輩は言い


「西条先輩が!!!」


翼も慌てたようで言い、ただ事ではないと思い俺もすぐに起き


「どうしたッ、落ち着け二人共、DQNとボンボンが何かしでかしたか?」


聞くと頷き


「はぁ・・・俺の寝る時間・・・・」


イラっとしたが起きてまず、昨日の芝居の続きをしないといけないだろうと思い紗希先輩の方へ向かい


「翼は、DQNの方をなんとか足止めしろ可能なら締め倒して良い、こっちもボンボン片付けたらすぐに行く。」


そう言いつつ、拳を鳴らしつつ向かうするそこでは紗希先輩と佐田の言い争う声が聞こえてきていた。


「なんで、あんたなんかに私の付き合う人決められないといけないのよッ!!」


「新倉にはあんなの相応しくない君は、選択を間違ってる。まして親が人殺しの自衛官だなんて!!」


「訂正しなさいッ!!アンタみたいなボンボンのろくでなしが誰のおかげで枕高くして寝てられると思ってるの!!」


騒がしく行っているが、周りの人ごみを掻き分け


「ホイちょっくら、ごめんなさいね」


そう言って紗希先輩と佐田先輩の前に割って入る。


「おい、佐田ァお前昨日言ったよなぁ・・オレの女に手を出すとしばくぞって・・・お前のオツムは空っぽか?」


吐き捨てると


「うるさい!!・・うるさい!!うるさいッ・・すぐに新倉から離れろ!!!でないと・・・でないと」


周りは


「{あっ・・マズイ}」


そう思った。佐田は近くにあったフォークを取り


「おいおいボンボン、発狂の次は殺人未遂か?」


言うと本当にフォークを振り回して突進してきた。めちゃくちゃにフォークを振り回し突っ込んでくるが

オヤジに仕込まれた通りに相手の動きを見る・攻撃をかわす・反撃するの手順通りにフォークを叩き落とし、腕を押さえ込み、拘束する。周りからは


「オォォォォォ!!」


歓声が上がる。俺は佐田に


「{俺を馬鹿にするのは結構だが、親父やお袋の悪口は許さん・・次はないと思え}」


そう言っていると、騒ぎを聞きつけた警官の佐藤巡査長か駆けつけ、何人かの人が協力し佐田を拘束した。


「さて、いっちょ上がり次はDQNか?」


翼の援護に向かうと既に翼が笹原を地面に組み伏せていた。こっちは岡本警部が対処に来たらしくすぐに立たされて連れて行かれた。


そして皆の所に戻ると


「やだ、秋山君・・頬・・」


紗希先輩に言われ触ってみると、薄らと血が出ていた。どうやらかわしたつもりがかすっていたらしい。


「おろっ・・・数撃ちゃ当たるか・・・俺もまだまだだなぁ・・」


言うと


「そんな事言ってないで手当、手当!!」


紗希先輩は言い、望月が救急箱を持って来た。先輩に


「染みるけどゴメンネ」


言われ、消毒薬をかけられ、上からガーゼと固定用のテープを貼られた。


「ごめんなさい、・・私のせいで秋山君に怪我させて・・・・」


紗希先輩は謝るも


「気にしないで下さい、ああ言う言っても解らないバカは痛い目に合わないと解らないでしょうし」


紗希先輩に手当を受けて、俺達も朝食の為集まる所に言った。そして


「ああ君達、さっきの学生の事だが・・」


岡本警部が俺達を呼び止めて言い


「警備室に分かれて拘束しておいた。また君達に危害を加えないとも限らないだろうしね」


言われ、


「わざわざ報告ありがとうございます。」


俺達は礼を言った。その後朝食を取った俺達は普通と変わらない日常をモールの中で過ごす。

次回~モール探索1~を予定しています。

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