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消えていく日常~終末の世界で僕らは今を生きる~  作者: 特殊警備隊
第二章~島崎市アウトレットモール編
14/55

つかの間の安息

島崎アウトレッドパークに入ることが出来つかの間のひと時を過ごす。

「皆さんは、ここのスペースを寝る時にお使い下さい。」


警官に案内されたのはモールで使われていない、空きテナントの一つだろう


「どうも、ありがとうございます。」


俺や井上さんが言うと


「{ここだけの話、君達と同じ高校の制服を着た不良には気を付けるんだぞ}」


案内してくれた警官は言い井上さんにここのシャッターのキーを渡した。俺達は早速荷物を降ろし、置かれてる寝袋をチェックする。


「異常はないな。」


チェックし


リュックとスポーツバックを置く。そして


「どうする?、暇人になっちまったな」


翼は言うが


「多分、見張りとか手伝わされるんじゃないのか?」


木村は言い


「あるかもな」


言っていると


「優希、さっきの警官なんて言ってたんだ?」


木村は言い


「ああ、俺達と同じ学校から逃げてきたDQNがいるらしいから気を付けろってさ」


言うと新倉先輩ら女性陣は


「えー・・・ヤダな」


言うが


「何もしてこなければ、こっちも何もする必要はないわけだ。でも、予防策を貼っておくに越したことはないぜ」


木村も言い


「じゃぁ、行動する時は女性だけではなく最低一人の男性が付くとか?」


言ったのは紗希先輩だった。


「そうしますか?」


俺は聞くと


「そうした方がいいね」


結局DQNや何が何やらかすか解らないため俺達は単独行動は避けると決めた。荷物を降ろした後


「秋山君、店舗の内部見て回らない?」


新倉先輩の誘い


「分かりました。」


答え、中身を空にしたスポーツバックを持ち


「「紗希、頑張れよ~~」」


後ろから先輩方の生暖かい視線が送られる中、俺は先輩と


店舗内部を見て歩るきに行く。逃げてきた人達は老人・妊婦・と色々いた。中には昼間から酒をかっくらっている奴もいたが


「優希君は、どこか行きたい所ある?」


言われ、


「食品売り場ですかね」


そう言い紗希先輩を伴って、食品売り場へと行く。そんな中


「お前・・・新倉か、生きてたのか?、良かった。二人きりでどっかで話さないか?」


一人の男子学生が先輩に声をかけるが先輩は俺の後ろに隠れる。


「{先輩、どうしたんですか?}」


小声で聞くと


「{あいつ、同期の佐田雅之って言うんだけど私に結構付きまとわれて・・・・}」


先輩は言う。佐田・・・・・聞いたことがある親がどっかの会社だか、のお偉いか、議員とか・・どうでもいい事には変わらない。だが仲間に危害を加える可能性がある人物なら話は別だ。


佐田はお構いなしに新倉先輩の腕をつかもうとするが、逆に腕を掴み返し


「おい、嫌がってるだろ離せ」


ドスを少しきかせ言うと


「お、お前の事だって知ってるんだぞ、親父が自衛隊のお偉いだからって調子乗るな」


言うが、腕を掴んだまま、


「別に、お前ほど調子こいた事ないから心配しなくても結構。」


しかし、紗希先輩がここに爆弾を落とす事になる


「正直迷惑だからさ、やめてくれないかな?私、秋山くんと付き合ってるからさ、迷惑なの。」


先輩の発言に


「?!?!」


(゜д゜)←状態になるが


紗希先輩はアイコンタクトで


「{話を合わせて}」


と言っているように見え、軽く頷き


「そう言う訳だ、つかいい加減俺の女にちょっかい出すのやめぇとしばくぞ?」


脅すと


「そ・・・そ・・・そんな~~~~」


ボンボン事、佐田は現実を受け入れられず、叫びながらモールの奥へと走り去ってしまった。俺はため息をつき


「はぁ~~、新倉先輩よくもまぁあんなでまかせ言えましたね?」


言うと


「だって、迷惑してたんだもの申し訳ないとは思ったけどまさか佐田が生きてるなんて思わなかったんだもの」


紗希先輩に言われてしまうと何も言えない。その後、俺達は一回の食品コーナーに行くがここでも面倒な奴がいた。おそらくコイツが警官が言っていた本命だろう。


「ん・・・てめぇ、二年の秋山優希か?」


あからさまにガラの悪そうな奴が買い物かごに酒にタバコに食物にと詰め込んで降り


「そう言うお前も生きていましたか笹原先輩、まぁ憎まれっ子世に蔓延るって言いますしね。」


言い横には名前は知らないがギャルが一人。


「お前ら、新入りなら新入りらしく年上の言う事聞けや、怪我させてやってもいいんだぜ?」


いきがる笹原に


「フッ・・」


苦笑し


「全然前の事から、学んでいないんですね。前に、ナイフで俺を締めようとして俺に素手でボコられて泣きっ面書いたのはどこの誰でしたっけね・・」


俺は言い


「ここで揉め事起こすのはやめとけ、警官だっているんだぞ」


言うと


「ケッ、おい行くぞ」


笹原はギャルを伴い行ってしまった。やり取りを見ていた紗希先輩は


「秋山君のご両親は自衛隊員なの?」


聞かれ


「ええ父、秋山宗二は海上自衛隊・海将補いわいる海軍の少将みたいな役職です。母、雪華は航空自衛隊・一等空佐両親共に幹部職であまり家に帰ってこないですから」


説明すると


「寂しくないの?」


紗希先輩は聞いてくる。


「寂しくないと言えば嘘になりますが、俺には翼がいて木村が居るそして仲間が居る。だから大丈夫です。」


紗希先輩に答える。


「そう、じゃぁ寂しくなったら言って慰めてあげるから」


紗希先輩は言い


「笑えないジョークはやめて下さい」


二人で食品売り場を見て歩き


「生ものはやっぱりダメみたいだな・・・」


「ええそうね、腐りかけているもの」


紗希先輩は言った。そして缶詰やレトルト食品の売り場まで来ると周りを見て、しゃがみ缶詰を見る。保存食は当然持っておいて損はないはずだ。そう思い


「先輩、買い物しましょう」


言うと


「ハイ?!」


先輩は何い言ってるのという感じだったが


「いずれMREや戦闘糧食はなくなります。そうすれば俺たち自信、餓死か自殺の二択ですよ」


そう言い、俺は持ってきた大きめのスポーツバックに、レトルトカレーや牛丼中華丼パックご飯など片っ端から入れていく。持てるうちに持っておく。


先輩は


「秋山君って以外に悪ね・・・」


笑いつつも俺達はバックに入れ


「人目に付くのもあれだし二階に持ってくの夜にする?」


言われるも


「大丈夫です、俺達が寝泊りする場所のテナントの前にエレベーターがあります。そこから行けば大丈夫でしょう。」


俺は言うと満帆になったバックを背負い


「戻りますか」


先輩にひと声かけ、エレベーターまで戻りエレベータに乗る。そしてドアが開けば目の前は案内された所だった。戻って着た俺達を見て


「あれ、紗希でーとはもうおしまいか?」


雛子先輩が冷やかすが


「しー」


俺が言いバックを置く。井上さんを含む皆が集まってきたので


「下の階から、まだ保存が利く食料品を回収してきました。生ものはほぼ全滅コースでしたがレトルトの

カレー・牛丼・中華丼・パックご飯などまだあったので行きたいと思います。」


言うと


「なるほど、優希も悪ダなぁ」


木村が言いじゃぁ次は俺が行くよ翼と雛子先輩が行き二人は飲料水やスポドリなどできるだけ確保してきた。


木村は西条先輩と行き日用品・食料品・飲料水(スポドリ含む)を持ってきた。それらは、警官の目を盗み、キャンピングカーまで行き食料品を保管している所に一緒に放り込んできた。だから周りの人間は俺達が食料品を確保している事には気づかないのだった・・・


夜になり皆集まるがやはり笹原は来なかった。まぁDQNに協調性を期待してもしょうがないのだが。岡本警部などに言ってはダメなところなどの説明を受け、最後に見張りに関しての説明に問題が生じ


「なに?!、あの学生また我々の言うことを無視して」


笹原警部も頭を抱えているが


「何か問題でも?」


尋ねると


「いや、君たちにもいずれやってもらう事になるのだが、夜間の見張りだ順番は今日はあの学生なのだが」


岡本警部が言い


「じゃぁ、俺でよろしければやりましょうか?」


言うと


「いいのかね?今日来たばかりで?」


聞くが


「自分は大丈夫です。集団生活は誰かが和を乱せばそこでオシマイですから。自分でよければあのバカのケツ拭いをしますよ」


言うと


「済まないな、じゃぁ夜の9時頃に屋上にテントが何張りかあるからそこに来てくれ」


そう言うと岡本警部は行ってしまった。その後は佐藤巡査長より夕食はモールのある物で取って良いとなり皆思い、思いの夕食を食べる事が出来た。・・・・レトルトだけど・・・・・


そして、夜の見張りの為準備していると


「一人じゃ辛いでしょ?、私も手伝うわ」


紗希先輩が準備しており


「すみません、お願いします。」


俺は準備しフラッシュライト・双眼鏡などをもって屋上に行った。既に今晩の見張り担当が来ていた。

俺たちはそれぞれのテントにはいり、紗希先輩と雑談を交えつつ監視していた。」

次回~二人きりの夜~を予定しています。

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