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第32話

47日目



 昨晩あれだけ騒いだのに、いつもどうり夜明けと共に目覚める。

 炎魔猫たちも起きだし朝食の用意をしてくれた。


「長老。洞窟の中も見てみたいのだが大丈夫か?」

「はいニャぜひともお願いするニャ。」


 俺は朝飯を食べると俺は魔石が置いてある洞窟に向かう。

 中はひんやりとして涼しい感じだ。なだらかな坂を30メートルほど下ると洞窟の最深部に到達する。かつてニャファイヤが祭られていた場所だ。

 直径15メートルくらいの空間の真ん中に簡素な祠がある。恐らくあの中に魔石があるのだろう。


 木の枝と葉っぱ、つただけで作られた祠の中に手を入れ中にある石を取り出す。以前俺が置いていったものより一回り大きく、輝きを増した赤い石が出てきた。

 石を握り見つめていていると、なにやら不思議な力を感じる。


 これが、集落のみんなから信頼を得た効果か?でも魔石に力がこもっている気はするんだけど、俺に還元されているのかな?まぁその辺はおいおい確かめていこう。


 しばらく広場でぼーとしていたのだが、何だが違和感がぬぐえない。以前来たときはもっとムシッし暑かった気がするのだ。どういうことなのだろうか?

 俺は少しの間思考をめぐらす。

 

 考えてみれば簡単なことだった。炎魔猫に、火を操る神様が居た洞窟だ、暑くて当たり前だよな。今俺の力がこの洞窟の環境に影響を与えているから涼しいのだろう。


 でもこれって炎魔猫たちにしてみればあまり喜ばしいことじゃないよな。魔法の力が落ちてるって言ってたし。


 俺は石を握りなおすと、炎熱魔法を使いながら、石に魔法をこめなおす。

 しばらくすると部屋全体がモワッとしてきた。


 成功かな?


 石を元の位置に治すと俺は集落の広場に向かった。


 俺が広場に戻ると、男達はもう狩りに出た後だった。

 俺は広場に残っている長老と女達を集めると、狼達や先日狩った兎や鼠の皮を使い毛のなめし方を教えていく。

 全工程を出来るわけではなかったが、とりあえず触りだけ教え、さらに俺が持ってきた革を使用して防具などを作ってやった。

 ちなみに昨日ゲットした猿人犬の爪は大好評で、料理屋や日常の細かな作業に重宝がられている。


 昼近くになって男達が戻ってくる。今日もそれなりの成果を上げてきたようだ。


 全員が広場に集まったところで、ステータスを確認してみる。無事全員のステータスを見ることが出来た。さらに、昨日の戦いのおかげか男達の戦闘系スキルが軒並み上がっていた。

 ちなみにこんな感じだ。


 チャペ 炎魔猫 オス

 村の長

 強い炎魔猫リーダー 戦士 群れを率いるもの ゴブリンの配下

 レベル10

 スキル

 炎魔法  5Lv

 統率   6Lv

 索敵   3Lv

 短剣術 10Lv

 槍術   6Lv

 隠密   5Lv



 チャぺ朗 炎魔猫  オス

 村の魔法使い

 賢い炎魔猫

 レベル11


 ユニークスキル

 酒造


 スキル

 炎魔法  12Lv

 道具製作  5Lv 

 槍術    2Lv


 チャぺ草 炎魔猫 オス

 村の一員

 森の炎魔猫

 レベル7


 スキル

 炎魔法  6Lv

 薬草採取 5Lv

 槍術   2Lv


 チャぺ太 炎魔猫 オス

 村の狩人

 強い炎魔猫

 レベル10

 

 炎魔法  8Lv

 索敵   5Lv

 隠密   3Lv

 槍術   5Lv


 チャぺ造 炎魔猫 オス

 村の一員

 森の閻魔猫

 レベル8

 

 ユニークスキル 酒造

 

 スキル

 炎魔法  8Lv

 道具製作 3Lv

 槍術   3Lv


 先日と比べて一回り強くなった感じだ。特に槍術を覚えたのと、炎魔法のレベルが全員上がっているのが大きい。さっき炎系の魔力を石にこめたのも影響してたりするのかな?


 なんにしても、これから継続して鍛えていけば結構使えそうだし、チャペにゴブリンの配下という称号がついたということは、俺が家に戻っても当分大丈夫だろう。

 そういうわけで帰宅することにした。持ってきた物資の代わりに薬草や毒草をもらい集落を後にする。ロンは子供たちとかなり仲良くなったようで、お互いに名残惜しそうに別れていた。

 

 子猫たちとじゃれているうちに体が鍛えられたのか、ロンの足取りが行きより軽い。家に着くのは日が暮れる頃かなと思っていたが、このペースなら充分明るいうちに帰れそうだ。家畜の世話とかを考えるとかなりありがたい。


 

 家に着きすぐに家畜の世話をする。昨日から飯を抜いているため、餌を器に入れると皆一斉にがっつき始めた。

 ロンが大きくなったら旅に出ようとか考えてたけど、このままじゃ無理だな。誰か代わりに

世話してくれる奴を探さないと。


 炎魔猫たちに任せるか?まぁ急ぎのことでもないし、今はだらだらしよう。


 俺は家に入ると、干し肉をつまみながら横になる。ロンも長距離移動はさすがに疲れたのか、身を投げ出して寝ている。


 何気なく自分のステータスを確認してみると、俺のも変化していた。



 ゴブリン 幼生 オス

 森に住むゴブリン

 獰猛で狡猾なゴブリン 小神殺し 炎魔猫の主

 レベル40


 ユニークスキル

 獰猛なゴブリンの咆哮 自己分析 主将 適材適所 暗視 青炎


 スキル

 狩猟    20Lv

 投擲    33Lv

 槍術    10Lv

 剣術     5Lv

 棍棒術   31Lv

 格闘術   18Lv

 弓術     6Lv 

 魔力操作  32Lv 

 炎熱魔法  12Lv

 水冷魔法  11Lv

 魔道具製作  3Lv

 統率    20Lv

 炎熱耐性  35Lv

 水冷耐性  32Lv

 魔獣使い   5Lv


 

 微妙な変化だ。大きく変わったところといえば称号で炎魔猫の主がついたこと、弓術が出てきたこと、剣技が剣術に変わったこと、隠密と罠猟がなくなって狩猟になったくらいだ。

 結構頑張ってきたつもりだったけど、格下と思われる奴らとばっか戦ってからかな?思ったより能力が上がってない。


 だからといってわざわざ勝てない相手と戦いたくないしな。難しい…



 今日はごろごろしながら、長らく放置していた冒険者から奪った革鎧の調整や、武器作りをして寝ようと思います。




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