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チキンなオレ流高校生活!  作者: 仁瀬彩波
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合宿に行くチキンその16

 全員が満腹となり合宿二日目の夜は三つの班に分かれてレクリエーションとやらで時間を潰すらしい。

「それでは引きたまえ」

 藤堂先輩は用意した箱を構える。中には割り箸で作られたくじがある。昼間に使った箱を改造したものだと言っていた。

「なんだこれ…α?」

 割り箸の先端にはαと書かれていた。くじ引きの結果は

 α…今川慎司、鳥山凌哉、藤宮優妃

 β…藤堂月詠、小暮可奈、黒田永秀

 γ…上本那月、森重健人、大松京子、音坂千尋

 となった。


「理系担当の今川と」

「文系担当の藤宮の」

「「よくわかる爆弾の作り方」」

「は?」

 三つの部屋を貸切にし、分かれてレクリエーションが始まったと思ったら何だこれ。爆弾作るのか。

「よく考えるんだ凌哉。RPGが飛んできそうだな、って思ったらもう遅いんだ」

「平和な日本でRPGが飛んできそうになるか馬鹿!第一RPGが飛んできたとして爆弾作ってどうすんだよ!あと自分が巻き添え食らうじゃねぇか」

「相手に明確な敵意があれば交戦するのが男よ」

「藤宮さんは黙ってて!」

 変人2人組によるコンビネーションアタックのせいで俺のHPはどんどん減っていく。

「防護服は最悪通販で買うとして」

「そこ妥協すんのかよ」

「まぁ物理学年トップクラスの俺が爆弾の作り方を教えてやろうってことだ」

「…本当に作れるのか?どうやって?」

「良い子が真似したらどうするんだ。」

 なんだそれ。

「せっかく合宿なんて滅多にないようなことをしようじゃないか」

 不敵な笑みを浮かべ慎司は予め用意していたであろうカバンから色々なものを取り出した。今夜は寝れなさそうだ。


「あぁー癒される」

 爆弾作りが終わり風呂に入る。今日は部屋の露天風呂ではなく旅館の風呂でぼっちなうだ。慎司は爆弾作りの途中で火傷をした、とかで指を冷やしている。上本、黒田、健人はレクリエーションの途中。風呂に入る前に見た時計は9時過ぎくらいだった。この時間に外に出るからもっと暖まっておかないと風邪を引きそうだ。俺たちがサウナ耐久大会とかしてる間に可奈さんは風呂に入っていたらしい。さっき会った時のシャンプーとかの匂いで確信したぜ。匂いフェチの人間を満足させるのに充分だった。この後二人で会うことを想像しながら俺はもう少し湯船から動かないことにした。

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