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チキンなオレ流高校生活!  作者: 仁瀬彩波
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初めての昼休憩

入学式から一週間ほど経った頃ようやく六時間授業が始まった。


昼休みになると大きく分けて二種類の生徒が現れる。食堂でラーメンなどを買って食べる生徒か教室で弁当を食べる生徒だ。


ちなみに俺は後者だ。

買うより自分で作る方が安いからな。


俺は図書室で慎司と仲良くなった馬原と仲良くなった。

友達の友達は友達というやつだ。


「それにしてもあれやな、高校ってリア充多いな。俺完全にぼっちやわ」

と、突然の関西弁で登場したのが俺の中学からの付き合いがある上本那月(うえもとなつき)である。


ガリガリメガネで身長が高い。

顔は普通のブサイクだ。

関西で生まれただけで育ちは違うはずなのに関西弁で話す理由は本人曰く「そういうキャラクターっておった方がいいやん」とのこと。

まぁ深くは触れないでおこう。


「お前はまだマシな方。俺なんかクラスのグループに間違えてエロ画像貼って退会させられたぞ」

そう語る彼は森重健人(もりしげけんと)。同じ中学からの付き合いがある。

見た目は惜しいイケメン。

時々メガネをかけている。


健人は上本と同じ硬式テニス部に所属している。

二人は中学の時も同じ部活に所属していた。その上通っている塾も同じだったため仲がいい。


ちなみに上本が2組で健人が3組で、俺と慎司と上本と健人は同じ中学である。

一緒のクラスになったことは一度もないが友達だ。


「てかこの学校謎すぎるわ。さっき体育やったけど初めの授業で体育館用の靴にデカく名前書かされたわ」

そう言い大爆笑する上本。


雪ヶ崎高校はそこそこ偏差値が低くそのぶんガラの悪い生徒が多く度々盗難が起きたりするらしい。その為持ち物には大きく名前を書かせるなど教師による対策が施されているようだ。


「お前ら弁当くらい教室で食えよ」

呆れるように言う慎司

「「ぼっち舐めんな!」」

口を揃えて言う上本と健人


上本は中学の時から苦手だった腐女子と同じクラスになったため教室では大人しくしてるらしい。


健人は間違えてエロ画像貼った日からクラスの全員から避けられてるらしい。


「心中お察しします」

そう言い俺は弁当の唐揚げを口に運ぶ。

うむ美味い。

冷凍食品も進化したものだ。


現在の時刻が午後12時55分

予鈴が鳴るまであと15分。

次の授業の準備をしたいからなるべく早く食べたいところ。


「慎司次の授業って何?」

未だに俺は時間割を覚えていない。

毎回こうして慎司に聞いている。


「ん…体育」

慎司が携帯を触りながら答える。

「名前書かされんかよ…」

「あれな、変に小さく書くと逆に気持ち悪いから思いっきりデカく書いた方がいいで」


上本のアドバイスを聞き流し俺は弁当の残りを掻き込む。


昼ごはんを食べた直後に運動しなくていいだけ良しとしよう。

そう思いながら高校生活初の昼休憩を終えた。

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