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チキンなオレ流高校生活!  作者: 仁瀬彩波
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合宿に行くチキンその12-Red

 俺-鳥山凌哉は自分のくじ運の良さにちょっとした感動を覚えていると果汁100%のオレンジジュースを持った上本那月(うえもとなつき)を発見。これでメンバーが揃い、いざ自由行動へ。

「藤堂先輩今日はどこに行くんですか」

「とりあえずお昼を済ませておこうと思ってな、イタリアンなんてどうだ」

「流石月詠さんはオシャレですね」

 どうやら可奈さんは藤堂先輩の意見に賛成のようだ。

「俺もイタリアンがいいです」

 便乗させてもらったぜ。

「えー俺この前…ムグッ!」

「うちも那月もイタリアン賛成です」

 藤宮さんが上本の口を塞いで言った。この先一生尻に敷かれることになりそうだな。


 旅館から結構歩いたところにその店はあった。

「クレメンテ・マエストラーレ…?」

 何かそれっぽい名前だがこれは一体…。

「マエストラーレは日本語で北西風。クレメンテは人名だろう」

 流石は藤堂先輩だ。イタリアにも詳しいとは。真っ先に藤堂先輩が入り俺も後に続く。店内はホワイトで統一されたオシャレな感じだ。そこそこな広さで、クラスメート全員でも入れそうだ。

「すみません5人なんですけど」

「こちらにどうぞ」

 席に案内され椅子に座る。俺の隣に上本。向かいの席は左から藤堂先輩、藤宮さん、可奈さんの並び。可奈さんの正面に座れているのは周りのメンバーの計らいだろうが。いらん気は使わなくていいのに。何を頼もうか悩む。可奈さんと食べに行った時みたいにマルゲリータにしようか…。

「私ジェノベーゼのパスタとシーフードサラダにします」

 可奈さんはこの前と同じオーダー。なら俺も

「マルゲリータのピザと生ハムで」

 俺もこの前と同じオーダー。まぁ唐揚げがないから生ハムということで。可奈さんはどうやら俺のオーダーの意図に気づいたようで少し微笑んでいた。


 流石はイタリアンレストラン、といったところか。ピザがめちゃくちゃ美味い。チーズがかなり伸びるし、味も濃い。生ハムの方はちょうどいい塩気でワインと合いそうたが、未成年だから飲めないんだよなぁ。

 各々食べ終わり次にどこに行くか話し合う。時刻は1時半を回ったところ。個人的にはこのメンバーで混浴と行きたいところたが、良くて足湯だろう。

「金鱗湖とかどうかな?」

「賛成」

 可奈さんの意見にはとりあえず賛成しておくスタイル。

「確かに湯布院に来たら欠かせないスポットだな。じゃあ可奈の意見を採用して金鱗湖に行こうか」

 藤堂先輩に対しての否定意見はなかった。

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