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チキンなオレ流高校生活!  作者: 仁瀬彩波
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合宿に行くチキンその6

 俺たちが泊まる旅館に卓球台がある。球とラケットは旅館の人が貸出してくれた。生徒会男子陣は正々堂々卓球で勝つべく練習に励んでいた。もうすぐ5時になろうとしている。藤堂先輩が9時に卓球台で集合と言ってきたのであと4時間、勝利を確実なものにするため最後の一瞬まで練習をすることにした。どうやら上森ペアはテニス部の練習で卓球をしていたらしく結構上手かった。しかし、相手には音坂さんと大松さんがいる。体育の授業で卓球をした時俺はボコボコにやられた。藤堂先輩もかなり上手いと聞いたことがある。まぁ、あの人は大体のことは何でも出来るのだが。ラケットは健人がペンホルダーでその他はシェイクハンドだ。ちなみに慎司は図書カード1000円分で釣れた。安い出費だ。

 黒田が緩い球を上げ、決めていく。ひたすら4人で回す。抜かりはない。


「そろそろゲーム形式でやってみるか」

 練習が一段落つき、5人でゲームを回すことに。ちなみに卓球男子のキャプテンは慎司だ。台は二つあるため4人がゲームをしている間一人余る。最初は慎司と上本、健人と黒田でゲームを始める。セルフジャッジなので暇になる。この時間を利用して俺はジュースでも買いに行く事にした。まぁ歩いて30秒くらいで着くんだが。

「あれ凌哉くん一人?」

「見事にぼっちにされた」

 自販機には先客がいた。小暮可奈(こぐれかな)だ。

「練習してるんだよね?頑張ってね」

「あぁ、ありがと」

 それだけを言い残し去っていった。俺もミネラルウォーターだけを買い、戻ることにした。

 俺が自販機に行ってる間に上本と慎司のゲームは終盤を迎えていた。あと二点取れば上本の勝ちだ。慎司のサーブを上本が返す。攻める慎司に対して上本は後ろに下がり徹底してツッツキで返す。慎司が浅く打つと一気に前にきて決める、というゲームの展開。11-3で上本が勝った。

「上本強いなー。凌哉交代な」

「オッケー」

 慎司に変わり俺が台につく。軽めにラリーをしてゲームを始める。さて、どう戦うか。


「疲れたー。健人交代してー」

 結局俺は終始決めきれず、11-2で負けてしまった。上本強すぎだろう。この戦いは上本をどこに置くかで勝敗が決まりそうだ。

 それから俺は慎司と黒田に勝ち、今日は4戦2勝2敗だった。


 鳥山凌哉2-11上本那月

 鳥山凌哉11-7今川慎司

 鳥山凌哉11-5黒田永秀

 鳥山凌哉2-11森重健人


 上本那月11-3今川慎司

 上本那月11-2鳥山凌哉

 上本那月11-3黒田永秀

 上本那月8-11森重健人


 今川慎司3-11上本那月

 今川慎司7-11鳥山凌哉

 今川慎司11-7黒田永秀

 今川慎司1-11森重健人


 黒田永秀3-11上本那月

 黒田永秀7-11今川慎司

 黒田永秀5-11鳥山凌哉

 黒田永秀0-11森重健人


 森重健人11-8上本那月

 森重健人11-2鳥山凌哉

 森重健人11-1今川慎司

 森重健人11-0黒田永秀

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