チキンな友達の生徒会選挙編その4
生徒会長の藤堂月詠先輩の説明によるとこうだ。選挙の結果は張り出される三日も前に本人は先生から聞かされていたらしく、張り出される前日にSNSで同じ候補である慎司を発見。コンタクトを取り年下だらけの生徒会にしたいと相談。生徒会に入りたいという友達を抱える慎司にとっては都合が良い。放課後皆を呼び、この教室に集まった。慎司を含め今ここにいるメンバーでめでたく生徒会っていうことだ。ここまで生徒会に入る実感が湧かないとは演説前の俺に知らせてやりたい。
「君たちには書類にサインして貰いたい。学年とクラス出席番号と名前を書くだけでいい」
なんというか会長の変人っぷりに救われた気がする。藤堂先輩が決めた役職に対し、慎司が名前を書くところを指示した。最初からこうするつもりだったと思うと腹立たしい。
「んじゃあ凌哉は小暮さんと書記な」
「へ?」
「よろしくね。鳥山君」
なんてこった。やはり慎司は最高の友達だ。
「鳥山凌哉…っと。慎司これでいいか?」
「おう。これで生徒会の出来上がり」
藤堂先輩と慎司により俺は生徒会に入ることになった。
生徒会長
藤堂月詠
副会長
今川慎司
書記
小暮可奈
鳥山凌哉
会計
上本那月
大松京子
庶務
黒田永秀
音坂千尋
森重健人
火曜日と金曜日に会議があったり学校行事に駆り出されるらしいが、それほど大変という訳でもないらしい。
内申稼ぎや留年回避へ向けて藤堂先輩率いる生徒会が動き出す。




