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チキンなオレ流高校生活!  作者: 仁瀬彩波
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チキンな友達のチキンなデートその2

 今日に限って俺-上本那月の朝は早い。目覚まし時計を3つセットしていたので、寝坊という最悪の事態は免れたがかなり眠い。

 時刻は午前7時40分。

 待ち合わせ場所である地元の遊園地は俺の家から自転車で20分ほどの距離にある。

 遊園地でテンションが上がり、プレゼントをカップラーメンにするという最悪の選択をしてしまったと後悔している暇などないので俺は急いで出かける準備をし、近くのコンビニへ向かった。




  俺-鳥山凌哉は変装用のサングラスを探していた

 時刻は7時40分。

 やばい。

 2人の待ち合わせ場所である地元の遊園地は家から自転車で20分ほどの距離にある。


 中学の頃から付き合いのある健人から寝坊を心配されたのだが、あらかじめ目覚まし時計を5個セットすることで未然に防いだ。


 昨晩に健人がバレないように変装していこうと提案してきたのだが、家に変装にいい感じに適したこれというものがなく、まぁ変装なんてサングラス1つで十分だろうと思い昨日は何もしなかった。

 そして今に至る。

 時間的にそろそろ出ないと寝坊してないのに寝坊したと疑いをかけられる。

 流石にそれは恥ずかしいので、俺はサングラスを諦め一応マスクを持って家を出た。

 急げばまだ間に合うだろう。


 あ、そういえば朝ごはんを食べていなかった。

 何も食べずに尾行は流石に辛い。

 ということで俺は近くのコンビニで何か買うことにした。


 24時間営業で欲しいものはだいたい揃うコンビニは本当にすごいと思う。

 しかし、何でも揃うからと言って頼りにしすぎるのもよくないと思うんだ。

 結論から言うと、上本が生理用品棚の前でウロウロしていた。

「おはよぉぉぉございます!!!

 朝からとんでもない物を買いますね!!!

 マジ上本先輩リスペクトっすわ!!!」

 思いっきり煽ってやった。

「あっ、いやっ、ちゃうねん!!

 彼女へのプレゼントにカップラーメンはあかんって思って別のやつ買おうと思ったんや!」

 頑張って弁明を試みる上本。

「あぁ〜そうだよなー。付き合って5年となると、彼女へのプレゼントもコンドーム…ってバカ野郎。マジでお前頭おかしいだろ!」

 遊園地の時もそうだがこいつは馬鹿だ。

 脳の一部を身長に持っていかれたのだろうか。

「逆に何買えって言うねん!俺は一番必要かなって思ったのを選んだだけやん!」

「いや、普通にあるだろ!もっと店の中探せよ!」

「…そうする」


 これでOK。デート終わりに変なものを渡して目の前で破局とかこっちまで気まずくなるから何としても阻止したいところ。


 それから5分後に上本はレジに商品を持っていった。俺もほぼ同じタイミングで朝ご飯を選び終えた。決断力のなさには自信がある。

 上本とは別のレジで会計を済ませたのだが、上本の買った物はだいたいわかった。


 コンドーム

 単三電池

 カイロ


 あいつがネタに走る覚悟はわかった。

 俺たちはそれで破局とかになっても責任は取らない。

 そんなことを考えつつ、買ったばかりのパンを咥え、自転車に跨り目的地に急いだ。


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