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プロローグ

思いつきなので誤字脱字があると思います。発見し次第修正します。ご意見ご感想をお待ちしています。※若干、編集しました

マルノヴァ国立学院 第48回卒業式


「これをもちまして、第48回マルノヴァ国立学院卒業式を終了します」


卒業式の緊張感から解放された講堂の舞台の上に今卒業したばかりの一人の青年が駆け上った。


「マリエール・テナ・エディエスト公爵令嬢殿、壇上へ」


たった今、大声で女性の名前を呼んだ彼は、ラグーン・グラ・アンクァトル。歴とした候爵家の跡継ぎだ。


地位、性格、能力の3つがそろっていて、今年度の卒業生の中で結婚したい男性ナンバー1に選ばれている。


「一体何の用かしら」


貴族らしく完成された表情を浮かべながら、一人の女性が壇上に上がってくる。魔力容量の大きい者の証である銀色の髪を揺らしている。


魔法や武術、座学、容姿、礼儀の全てを超高水準で修めるマリエールは、この学校ではいろんな意味で有名人だ。


マリエールは口が悪いのだ。何時いかなる時にも辛辣な言葉しか吐かない。故にマリエールはこの学校の生徒達から“悪徳令嬢”と呼ばれている。


「この公然の場を使って、君に大事な話がある」


聴衆は待っていた。マリエールがどん底に突き落とされるのを。なぜならマリエールがいじめていた平民の女の子が、実は行方不明になっていたこの国の王女だったからだ。


マリエールがラグーンに対峙し講堂が再び緊張感に包まれた。誰かが唾を飲みこむ音さえもはばかる静けさだ。


「マリエール・テナ・エディエスト公爵令嬢」


ラグーンはマリエールにそっと近づき跪いた。


「いや、マリー。僕と一緒になってくれませんか」


「「「「「「「「え!?」」」」」」」」


聴衆の心が1つになった瞬間だった。


「ラグ、私ね今にも吐きそうよ」


「「「「「「「「はあぁぁぁぁぁ????」」」」」」」」


その声は巨大な講堂を抜け国中に響いたそうだ。

次は主要人物の紹介をします

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