前編
前編後編の2部編成です^^
後編は明日UPしますね。
あぁ・・・・・・!!!
僕は報告書を机上に放り投げると、天を仰いだ。
なんと愚かだったのか!
そう後悔しても、もう遅い。
騙されていたんだ!
そう被害者ぶることさえできない。
亜里沙に夢中で、それ以外を目に入れなかったのは、他でもない僕自身なのだ。
そして決断したのは、僕だ。
そう、今のこの状況は、すべて僕自身の選択の結果だ。
奥歯をぐっと噛み締めて、込み上がるものを堪える。
自分への憐憫か、それとも失ったものへの惜別か。
明日からいったいどんな顔をすればいいのか・・・・・・いっそ桐澤から逃げ出せればラクなのに。
*******
12月
僕は、婚約者の絢埜に別れを告げた。
いつも穏やかに笑みを浮かべている絢埜だったけれど、桐澤との婚約破棄はさすがに堪えるのか俯いて苦しそうに眉を顰めていた。
正直、胸が痛む。
絢埜は、申し分のない婚約者だった。
美しく聡明で気配りもでき、常に僕を立てて一歩下がった位置にいて支えてくれた。
絢埜といるといつもよりずっとラクに呼吸ができた。
僕を慕う絢埜のことは嫌いではない。
が、子供時代から知っているせいか今さら彼女に“女”を感じられなかった。
家族のような妹のような、そんな存在。
特に意地の悪い社交界に出るようになってからは、共に支えあって乗り越えてきたためそれこそ戦友のように思えていた。
しかし、なんと思っていようと、絢埜は僕の婚約者で――――つまるところ、やがて絢埜と結婚するんだろう、とそう思っていた。
燃え上がるような恋情はなくとも、この穏やかな親愛の情でそれなりに円満な夫婦になれるだろう、と思っていた。
だが、僕は運命に出会ってしまった。亜里沙に出会ってしまったのだ!
彼女を知って、僕の世界は輝きだした。
亜里沙の目が、桐澤というフィルターのないただの和真としての僕を真っ直ぐに射抜く。
亜里沙の口が、僕を“和真”先輩と呼ぶ。
いつも“桐澤”を背負わされ、誰もに僕でなく“桐澤”を見られていた。
それは桐澤家当主を父に持つ僕の宿命のようなもので、幼い頃にそういうものだと諦観した。
けれど、亜里沙は、僕を“和真”を見てくれたのだ。
一般家庭育ち故の無知からだとしても、僕の心は彼女の言葉に震えた。
淑やかな絢埜と違って、明るく大きく笑む亜里沙。
いつも穏やかな微笑を浮かべ感情の揺れを見せない絢埜と違って、喜怒哀楽を素直に表してくるくる表情を変える分かりやすい亜里沙。
そんな亜里沙に僕は夢中になった。
初めて彼女に触れた時、心臓がドキドキと煩く、爆発するのかと思った。
恋とはこれほど胸が高鳴るものなのか!
彼女の柔らかな甘さに溺れた僕は、亜里沙しか見えなくなった。
もう亜里沙を手放せない。
唐突に婚約を破棄したいと告げる僕に、絢埜は凛とした気配を漂わせながら一言も恨み言を口にせず、そのことを了承した。
僕は間違ったことなど何一つ言っていない、そう思うのに、なぜか妙に居心地が悪くて逃げるように絢埜の前から去った。
家に帰り両親に絢埜との婚約を破棄したいと願うと、父は激怒し、母は絶句した。
叱責されながら翻意を強いられたが、既に絢埜に話して了解を得たと知ると、父も母も呆れを滲ませながら諦めた。
数日後に、両親は正装して顧問弁護士と共に藤原家に謝罪に行った。
僕も行くと言ったのに、連れて行ってはもらえなかった。
年末の社交行事には、一人で出席した。
両親が亜里沙を伴うことを断固として許さなかったからだ。
つきあってる彼女なのに公式の場に連れて行けないことを詫びると、亜里沙は「私のことなら気にしないで。私が一緒して、もし和真先輩に迷惑でもかけてしまったら大変だもの」と言って、健気にも微笑んで許してくれた。
一人で出席したパーティでは、絢埜がいないと知るなり他家の令嬢たちが纏わり付いてきて、散々だった。
1月
年末年始、恋人だというのに亜里沙と過ごせず一人寂しく過ごさせた僕に、亜里沙はとても寛大だった。
にっこり曇りのない笑顔を僕に向けながら「忙しい和真先輩がこんな風に気にかけてくれるだけで十分嬉しいの。これでも私だっていろいろ忙しかったし、全然大丈夫だからね」と言う亜里沙のいじらしさときたら!
あぁ、亜里沙。
僕の亜里沙。君と過ごす時間が、たまらなく幸せだ。
冬休み明け、学校に行って驚いた。
絢埜がスイスに留学していた。
僕との婚約破棄が原因だと告げる1年の生徒会メンバーは、その眼に非難の色を濃く浮かべていた。
金城学院の生徒会は、他校の比ではないほど権限が大きい。
予算を握っているからだ。
学院側がら与えられる億近い年間予算。それを各部や各委員会、体育祭、文化祭、クリスマスパーティ、プロムにどう割り振るか、生徒会がその権限を持っている。
行事では、外部の業者との折衝も必要とされるため、その力があると見込んだ者を現職が補佐(次代)に指名する。
といっても、初等科からある金城学院のこと、生徒会メンバーになる顔ぶれは初等科からそう変わりはしない。
幼い頃から苦楽を共にしてきたメンバー。
けれど、互いをよく知る者たちが作る居心地の良い場(生徒会室)が、いつの間にか殺伐とした場に変わっていった。
2月
癒しが欲しくて、いなくなった絢埜の代わりに亜里沙を生徒会メンバーに推したら、1年メンバーが全員生徒会に来なくなった。
2年メンバーに窘められて、亜里沙を書記補佐にするのは諦め、仕方なく書記補佐は欠員のままとした。
バレンタインデーの夜。
亜里沙から手作りのガトーショコラをもらった。
恥ずかしげに俯きながら「初めて作ったの。和真先輩のお口にあうといいんだけれど」と言う亜里沙の愛らしさといったら!
本当はせっかくの日曜日だから、朝から亜里沙と会いたかった。
でも、愛する(!)僕に出来の悪いものは渡したくないとすねる亜里沙に折れ、会うのは夜になってしまった。
別に少しくらい見た目や味が悪くたって気にしないのに。
そんな些細なことを気にして、僕のために一生懸命にお菓子作りをする亜里沙が、本当に可愛くてたまらない。
もらったガトーショコラは、僕の好み的には甘すぎると感じたが、もちろんそんなことをバカ正直に亜里沙に告げはしない。
僕のために亜里沙ががんばって手作りしたというだけで、胸がいっぱいになった。
これまでは毎年、絢埜から有名なショコラティエの新作をもらっていた。
僕の好み通り甘さ控えめのショコラたちはとても美味しかったけれど、こんな風に胸が温かくはならなかった。
3月
会長補佐である九鬼春香が、留学した。
絢埜のいるスイスだ。
亜里沙を書記にと提案した時から、一切春香は僕と口をきかなくなった。
来期の会長が金城からいなくなり、頭が痛くてたまらない。前代未聞のこんなトラブル、どうしたらいいんだ?
みなが僕を責めるように見る。非難の言葉を口にされないのが、かえって辛い。僕に何を言っても無駄だと呆れられているんだろうか?
頭痛をこらえながら、それでも生徒会長として卒業式を執り行い、プロムを開催した。
そのプロムで、僕は亜里沙を見かけて呆然とした。
亜里沙が、竹宮先輩のパートナーとして出席していたのだ。
プロムは、生徒会が主催し卒業生を招待客として招いて行われる。
招待客である卒業生は、必ずパートナーを伴って出席せねばならない。
竹宮先輩には婚約者がいたはずなのに、なぜ亜里沙が?!
しかも亜里沙は、僕が亜里沙のために選んで贈ったドレスを身に纏っていた。
そう僕がクリスマスパーティのために、遠慮する亜里沙にプレゼントしたたくさんのドレス。どのドレスもよく似合っていて、1つに決められなかったから、全部プレゼントしたのだ。
なのに、どうしてそれを最初に着て見せるのが僕じゃないんだ?
プロムの途中、壇上で竹宮先輩のヴァイオリンが披露されている隙に亜里沙を詰問する。
「先輩の婚約者? さ、さあ・・・? よく分からないわ。ただ、一人では出席できないって言われて先輩から頼まれただけなの」と困惑した顔で、亜里沙はそう言った。
そして「そんなことよりも」と真剣な顔をしておかしなことを亜里沙は口にした。
「ね、どうしてみんないないの?」
みんな? 3年はみんな来ているだろう?
「え? プロムって3年生だけ?! なんで? いつから?」
いつからって、金城でプロムが始まった時から、これに出席するのは卒業生だけだ。
プロムは在校生から卒業生に向けて贈られる卒業祝だからな。
「始まった時からって・・・・・・えぇ、嘘っ! ・・・おかしいよ、これもしかしてバグ?」
ひどく驚き、嘘だと叫んでいた。
他にも何か呟いたようだったが、小さな声過ぎて聞き取れなかった。
嘘も何も、どうしたんだ?
誰かに意地悪されて変な風に教えられたんだろうか?
だが、そんなことで誤魔化されないぞ。
亜里沙、いったいどこで先輩と知り合ったんだ?
お人好しにも程があるだろう、相手がいないと困っていれば誰とでもパーティに出るのかと問えば、「竹宮先輩がプロムに出席しなかったら、和真先輩が困ると思って」と殊勝げにそう答えた。
確かに、竹宮先輩に欠席されると痛い。
竹宮先輩のヴァイオリン演奏は、今年のプロムの目玉の一つなのだから。
でもなぜだろう、僕のためと口にする亜里沙に、言いようのないモヤモヤとした思いが残った。
4月
始業式の後、生徒会室に集ったのは、3年だけだった。
そのことに僕は愕然とした。
どういうことだ?
「どうもこうも・・・・・・理子ちゃんたち、みんな留学したんですって」
「あぁ、スイスだろ?」
「そうそう、絢埜ちゃんと春香ちゃんを追いかけるって言ってたわね」
「どうっすかね。今さら2年から役員なんて選べないし、1年だけで何とかなる?」
「何とかするしかないんじゃね?」
「そうね、私たちの引退時期を延期するしかないわよね」
「冗談きっついぜ。わりぃが俺は例年通り5月で引退するから」
「俺も」
「えぇっ?! 私と雅だけにフォロー押し付ける気?」
「いやだってさ、外に出るからさ、まじ時間ないんだ」
「そ、勉強の方に集中したいわけよ」
「うっそ、貴司たち2人とも外部受験?」
「なんでそんなとこまで仲良く一緒なのよー。もうやだ、双子って」
驚きに固まる僕を置き去りに、他の役員はみな冷静に話している。
「・・・・・・・・・・・・知っていたのか?」
当たり前だろう、といわんばかりの氷のように冷たい4つの視線が僕を貫く。
「なぜ僕に連絡がない」
呆れたというように副会長の雅が口を開いた。
「自分がしたこと、まさか忘れたとは言わせないわよ? 絢埜ちゃんを手ひどく捨てておいて、どうして春香ちゃんや理子ちゃんたちが許すと思うわけ?」
「べ、別に捨てた訳じゃ・・・」
「へぇ、何の非もない絢埜ちゃんとの婚約を一方的に破棄しておいて? しかも破棄の理由が他の女を妊娠させたかもしれないなんて」
「・・・・・・」
「あんなに健気で一途だった絢埜ちゃんを捨てるような貴方に、どうして仲良し5人組だったあの子たちが付いてきてくれると思うわけ? おめでたいわね」
「そうよ。何をとち狂ったのか、絢埜ちゃんの代わりにあの女を書記にとか訳分かんないことまで言い出すし」
「そうそう。優奈も私もあの時は焦ったんだからね。なにせ春香ちゃんたち激怒してサボタージュ始めるんだもん」
「だなぁ。まじで俺も焦ったよ。結局、それがきっかけで春香は早々に留学しちまったし」
「うんうん、結局それさ、俺らが大反対して止めたから、卒業式とプロムがなんとかなったんだぜ。分かってる?」
「和真さー、俺らにどれだけ迷惑かけてるか、もしかしてその自覚もない?」
いったい何を言ってるんだ?
氷のようだと思った4つ視線が、更に温度を下げ、侮蔑の色を濃くしていく。
「恋は盲目っていうけど、ホント重症ね。救いようがないわ」
「だな。やっぱ敦司と俺は5月で抜けさしてもらうわ。1年には悪いが、それもいい経験になるんじゃないか?」
「やだもう、このサド男はー、どんだけ1年にスパルタさせる気よ」
「そりゃ1年は可哀想だけどさー、そもそも優奈たちは和真についていけるわけ? 俺はもう無理なんだけど」
「俺も」
初等科からずっと一緒で、苦楽を共にしてきた得がたい仲間だと思っていた貴司と敦司の目が、俺を蔑むように見る。
いつからだ?
いったいいつから、俺はこんな目でみられるようになったんだ?
貴司の問いに雅が口を開いた。
「ついてけるわけないでしょ。私たちだって無理よ。ただ1年のために残るだけよ。・・・・・・桐澤くん、私と優奈は残るけど、間違っても勘違いしないでね。私たち貴方の味方じゃないから」
春麗らかなこの日、生徒会室はブリザードに包まれていた。
5月
僕の説得に折れたのか、別の思惑があるのか、初めて父が亜里沙をパーティに伴うことを許してくれた。
僕ははりきって、亜里沙に新しいドレスをプレゼントした。ドレスだけではない、靴や装身具や小物類もドレスにあわせてプレゼントした。
「あ、和真先輩。・・・・・・ねぇ、どうかしら? 似合う?」
はにかむように少し照れながらもドレスの裾を摘み、そんなことを僕に確認する亜里沙。
僕が気に入るかどうか確認せずにいられない彼女のいじらしさを、僕はたまらなく愛しく思う。
絢埜からこんな風に訊かれたことは、一度も無かった。
まあ絢埜の場合、僕に確認する必要などないのだ。いつだってその場に相応しい装いを完璧にしているのだから。
あぁ、亜里沙。
本当に可愛い。
この上なく愛らしく着飾った亜里沙に、自分の恋人はこんなに可愛らしく素敵な女性なのだと誇らしい思いが湧き上がるのが止まらない。
しかし。
僕の隣に立つのに相応しいか試されたそのパーティで、亜里沙は見事に失敗した。
主賓である招待客とまともに会話ができなかったのだ。
僕は愕然とした。
亜里沙が英語を話せなかったことに。
「はじめまして」と日本語で言ったきり、ニコニコと笑うだけで会話のできない馬鹿っぽい僕のパートナー(亜里沙)に、客は不思議そうな不審そうな顔をしていた。
それどころか、人形みたいに笑うだけの亜里沙に彼女との会話を早々に諦めた客は「どうして今夜は絢埜がいないんだ?」と訊かれてしまった!
絢埜とこの前の話の続きをするのをとても楽しみにしていたのに、と。
とても残念そうにそう告げられた。
動揺のあまり、なんと答えてその場を凌いだのか覚えていなかった。
父や母や周囲の人々の咎めるような眼差しが、痛い。
恥ずかしさのあまり、その場に穴を掘って隠れたくなった。
あぁ、絢埜・・・!!
ここに立っていたのが絢埜だったら、こんな無様なことにはならなかっただろう。
僕や絢埜は、英語は母国語である日本語と同じくらい流暢に話せるまで特訓されている。
桐澤の社内公用語は英語だ。
会議も資料も議事録も、全て英語だ。それは日本オフィスだって、例外ではない。
もちろん英語だけではない。挨拶と簡単な日常会話程度なら、広東語、伊語、独語、西語、露語にアラビア語もこなす。
それは桐澤の主要な取引先がその国にあるからだ。
さらに絢埜は、特に重要な取引先については、その一族のことまで調べて趣味や友人関係などの私的な事柄まで把握していた。
愛しくも可愛らしい僕の亜里沙。
僕だって、亜里沙にそこまでは望んでいなかった。
亜里沙なら何だって出来ると言いたいところだが、誰もに完璧と謳われた絢埜と同じことができるとは、さすがの僕でも思っていなかったから。
でも、英語は話せると当たり前のように思っていた。
絢埜みたいに流暢でなくても話しが通じればいいし、日本では非主流な英国英語の発音でなくてもかまわない。
僕は愚かにもそう思い込み、亜里沙に確認すらしていなかった。
だってまさか金城の生徒ともあろう者が、英語が全く話せないなんて思わないじゃないか!!
確認などしなくとも、英語を話せると思い込んでいた。
それは確かに僕の失敗だ。
だが、暗黙の了解というのがある。
いわゆる上流階級では、英語で意思疎通できるのは息をするように当たり前のことなのだ。
「英語なんて・・・・・・そんな」
と呆然とする亜里沙。
これから大急ぎで英会話を特訓せねば。マンツーマンでレッスンしてくれる先生を手配しよう。
けれど、地に落ちた亜里沙の評価を覆すことができる日は来るんだろうか?
再びチャンスをもらえる日が来るんだろうか?
「ゲームじゃパーティだって日本語だったよね?・・・・・・そもそもパーティの時期おかしいし。プロムの前だったよね? もうっ、またバグ? やっぱなんか変だよ、ここ。だいたいどの攻略本にもパーティで英語が必要なんて書いてなかったのにさ」
パーティに上手く対応できなかった亜里沙は、ショックを受けたように、俯きながらぶつぶつと何事かを口にしていた。
僕にはよく聞こえなかったが、おそらく自分の至らなさを反省しているんだろう。
亜里沙をパーティに連れてくるのは、まだ早かったんだ。
かわいそうなことをしてしまったな・・・・・・。
あぁ、失敗した。
お読みいただいてありがとうございます^^
亜里沙はゲームの内容を知るがために、現実感のないままお気に入り攻略キャラを落とすのに夢中になっています。
年末年始、亜里沙は超忙しかったです。
バレンタインデーも朝から大忙しの亜里沙でした。もちろんお菓子作りが初めてなんて大嘘ですよー。
早朝、テニスの試合の移動前に松ヶ崎に会いに行き渡す。
午前のどこか、一日塾な梅郷の休み時間に塾に行き渡す。
お昼、竹宮とランチ→ショッピングデート。夜は家族でディナーと偽って和真のもとへ。
夜、和真とディナーデート。
ゲーム期間は1年。
庶民ながら特待生として(学力、音楽、運動のどれかが優れて入学を許される。今回は運動で入学)入学してから、いろいろなイベントがあり、最後に攻略したキャラとプロムを楽しんで終わりとなります。
しかし、ゲームではプロムで落としたキャラ全員を侍らせてフィナーレを迎えられたのに、ここではプロムで落とした4人が揃わない。
そのことに、初めて違和感を持ちました。