怒声と契約はセットです?
そんなわけでやってきました王城前。
ちなみにここまでは原付できてます。
エンジンふかした瞬間に周りにいた人たちが一斉に逃げ出してプチパニックが起こったりしたけど気にしない!!おかげで大通りからここまで誰にも邪魔はされなかったしな!!!
何かあった時のためにヘルメット(フルフェイス)は被ったまま、バイクもエンジンかけて跨がったままです。
さ、息を吸ってー吐いてー吸ってーーー
「くおらぁぁぁ!!馬鹿ユーゼルーーー!!!
三十秒以内に来ないと城ぶっ壊す!!!!!
いーち!にー!さーん!×じゅーーー」
「うわぁぁぁっ!!
待ってください!!それ、三十秒じゃないですよね!?かけ算とか反則ですよ!!!」
絶叫しながら現れたのは魔法使いのユーゼルくん。
くん。とか言ったけど30過ぎのオッサンです。何か魔力のせいとかで20前にしか見えないけど。
「間に合ったんだからいーじゃん。
それよりアンタ、私に言う事があるんじゃないの?ちなみに内容によっては国ごと消えてもらうからね(´V`)♪」
ニッコリ笑ってやると、ユーゼルは冷や汗をダラダラ流しながら視線をあっちこっちにやって目を合わそうとしない。
誤魔化そうとしたってそうはいかねーんだよ!という気合いを込めてニコニコしながらユーゼルの言葉を待つ私。
たまにこっちをチラッと見て私が微笑んでいるのを確認しては光速で視線を外し、またこっちを見て…っていい加減鬱陶しい。三回我慢したから私の勝ちでいいよね?
「返事がないので責任は国に取っても「待ってくださいっ!」」
「何よ?」
「えぇと、今回の事に関しては王族の方は一切関係ありません!貴女を再び呼び戻すような馬…もとい、勇気のある方は王国上層部にはいらっしゃいません!!詳しい説明は必ずさせて頂きますからお願いですから国ごと消すのだけは勘弁してくださいっっ!!」
身体を頭が膝につく位まで折り曲げて、深々とお辞儀をするユーゼル。
「適当な事言って誤魔化そうとしたら消すよ?」
「かまいません。
嘘は吐かないとお約束いたします。」
「ん。じゃあ手ぇだしてーちょっとチクッとするけど我慢してねー」
ヘルメットを外して小脇に抱えると、素直に出された右手首に唇を寄せて触れるだけのキスをする。
唇を離すと…うん、綺麗にできた!満足!!
「これは何ですか?」
キスした所に浮かび上がっている♡マークを見てユーゼルは首を傾げる。
よぉし!張り切って説明しちゃうぞー☆
「それはー約束の証ですぅー。
私が召還された理由やその他諸々に関して嘘を吐いたり誤魔化したりすると、その印から激痛が走るようになってるんですぅー。警告とかは一切ないので気をつけてくださいねぇー。」
うげっ。自分でやったけど、甘ったるい女言葉気持ち悪っ!!
オエオエと舌を出しているとユーゼルが蒼白な顔をして震えていた。
「ん?気に入らなかった??」
にこにこにこにこ。と笑顔三割り増しで聞いてやる。
気に入らなかったとしても解除してやる気はサラサラないんだけどな!
「いえ、印については理解しました。
それではこちらへ。乗り物う厩の隣に置かせていただいてもかまいませんか?」
「あーこれエンジン切ったら重いから私が運ぶよ。イタズラされないようにしときたいし。」
「わかりました。ご案内させていただきます。」
まだ顔は青いけど震えの止まったユーゼルに案内されて厩へ。端っこに原付を置いて周りを円で囲みます。
その四方にここに来るまでに拾った何の変哲もない小石を配置して終了。
円の中に入ったり小石を取ろうとしたらビリッとするよ!って警告を厩の人に告げてからユーゼルの後について城に入った。




