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プロット製作1 ツングーなりのプロットの作り方


 私自身はプロットの位置づけを特に重視していません。

 大まかなストーリーラインと、登場人物の姿形、性格や戦闘スタイル、哲学、決め台詞、そして舞台背景を作るだけです。

 あとは、本編執筆をGO。


 大まかなプロットで特に困ったこともありません。

 なぜなら、本編書いているうちに登場人物が自力で動き出すことが多々あるからです。

 キャラのデータが筆者の中で臨界量を越えて、筆者の脳内で自在にシミュレート可能になるのでしょうね。そうなると、筆者はそのキャラのように考え、行動できるようになります。

 その段階になってしまうと、初期のプロットなんてものは足を引っ張るだけになる可能性もあります。


 もちろん、プロットを綿密に作るのは悪いことではありませんが、不要と感じれば、投げ捨てる勇気を持つことも大切でしょう。

 柔軟な姿勢こそが良作への道です。

 捨てたプロットは、次作品に流用すればよしです。





 プロットをひらめいてから、実際に本編を書き始めるまでの時間は、作品によって違います。

 締め切りがあるような、タイムリミットを優先させる場合は、瞬時に書き始めますが、大抵は寝かしておきます。

 深みを出すためです。ウイスキーやワインと同じように熟成させます。


 一つは資料集めのため。

 学園ラブコメとか書くのならともかく、ヴィクトリア朝やイラク戦争やカバラ秘宝を書こう! と決めている場合、資料なしで書いてみても、何か全く別のモノができあがる可能性が大です。非日常ジャンルの執筆に資料集めは不可欠です。

 関連資料をネットで検索して、図書館で借りて、アマゾンに注文して。

 そんでもって、集めた資料をコピーして、まとめて、線引いて……。相当な時間がかかります。


 もう一つはプロットに別の観点から光を与えるため。

 プロットを文章化してみて、いまいち魅力を感じないことがあります。

 そのまま書き始めても、モチベーションが上がりません。

 ですが、寝かしておきますと、ある日、『これだ!』と思う添加要素をひらめくことがあります。ちょっとしたスパイスを加えるだけで、展開が面白くなるかもしれません。


 ぱっとしない中世ファンタジーのプロットがあっても、舞台を変えて和風や中華風やアシャンティ族風にすると、楽しくなるかもしれません。

 ありきたりな戦士の成長物語も、キャラの職業を変えて、外交官や行政書士やビル爆破解体業者の成長物語にすると、ユニークなものになるやも。


 大切なのは、常に知識を集めることはもちろん、常に制作中プロットを意識の隅に浮かべておくことでしょう。

 そのために、私は制作中プロットの束に、定期的に目を通すようにしています。

 時に書き足します。私の作るプロットは過去から現在に至る私の合作のような様相を示すわけです。





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