執筆速度? 作品の質? どっちを優先?
現在、私は作品の質よりも、執筆速度を重視しています。
書いていれば、質ぐらいついてくるという心構えで、ひたすら数をこなしています。
一作品を完結させたら、筆を置かずに次の作品に取りかかります。
仕事では、切り替えが大切です。
読み直して分析なんてことは一切していません。
そういったことにも、何がしかの効果はあるのでしょうが、それよりも新しい作品を書きたいという情熱が勝ってしまうのです。
本を読んだら、自発的に読書感想文を書いたり、ボールペンでカラフルに線を引きながらもう一度読み直す人もいることでしょう。
でも、私は、直ちに次の本に手を伸ばします。次なる知識が欲しいからです。
これと同じようなことなのでしょうね。
昔は、大勢から感想をもらって、評価が低い理由を考察していました。
でも、結局、やめました。
他人の言葉なんて、無責任なものです。
それに振り回されるよりも、大量に書いてこそ学べることの方が多いと思っています。
他人に指摘してもらうよりも、自分で見つけた方が、欠点をうまく克服できそうな感じもします。
あらゆる熟練した技術は、無数の反復練習によってのみ、身につくのです。
執筆にもそれはいえるのではないのでしょうか?
ひたすら、毎日、反復執筆を行っていれば、クォリティもついてきてくれるのでは?
何かをマスターしたければ、まず、ものすごい量の練習をやるほかないのです。
身体にベースとなるパターンを刻み込むのです。
細部を極めていくのは、それからで十分です。
私の頭の中では、半永久的にいろいろ湧いてきています。
そこから作品を作っていくのですが、年に一作や二作で、あとは無駄になってしまうのは、あまりに勿体ないです。製作スピードを落とすことは、インスピレーションへの冒涜です。
最低でも、月に二~三本は完成させたいところです。
そのためには……ばりばり書くしかありません。
一番筆の進むゴールデンタイムと環境を見つけて、そこで集中するのです。