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執筆の流れ1 コンセプト

 私が小説を書く流れは、こんなものです。


 骨組み(プロット・ストーリーライン制作)→肉付け(本格的執筆)→開眼(仕上げ)



『骨組み』


 まず、何はともあれ、骨組みを作るために、プロットを組みます。

 骨組みをしっかり作っておくと、後々、楽です。


 これをしないで、切れ切れのエピソードから書いていく手もありますが、それだとエピソードが余ったり、辻褄が合わなくなったり、で余計な時間を食う恐れがあります。

 骨組みを作ってから、エピソードをはめ込んでいく方が効率的でしょう。

 なによりも、作品の全体像を掴むことができます。




 ストーリーを作るには、段階的なインスピレーションに頼るほかありません。(完璧にパクらない限り)

 インスピレーションを人為的に誘発する方法は、今現在見つけ出せていません。有酸素運動してみたり、納豆食べたり、いろいろやってみてはいるのですが……。


 よって、いつやってくるとも分からないインスピレーションの瞬間を逃さないように、メモ帳を持ち歩くのは忘れません。


 インスピレーション頼りのこの段階で大活躍するのが、雑多な情報を詰め込んだデータベースです。紙・デジタル双方にわたる、ここ数年分の『面白い』と思ったことを書いた乱雑なデーターベースを持っていて、そこから、無作為に変なアイディアを抽出して、ストーリーに異常な要素を放り込んで、面白いストーリーとなるよう努力します。


 ストーリーラインは、フローチャート方式で簡単に書いてしまいます。

 イベントやキャラクターの相関関係をマインドマップ方式で記入してみたこともあります。ただ、マインドマップは大きいと管理が大変になってしまうことがあるかもしれません。


 どのみち、描いているうちに小説の世界は広がっていくものですので、スタート時にそんなに大仰なことはやっていません。





 大まかな設定を決めたら、これまたデータベースから関連しそうな語句や情報、キャラに似合いそうな台詞を集めてきます。

 時代考証等が必要な場合も、ここで情報を引っ張ってきておくと、いろいろ楽です。執筆中に情報を集めると、書き直しが必要になってくるリスクがあります。




『肉付け』


 十分な情報が揃ったら、もう寝かしておく理由もないので、書き始めます。

 あとは、ひたすらキャラクターを動かして、ストーリーを進めていきます。普通に、執筆を行うわけです。


 冒頭からラストに向けて一直線に書いていく手もありますし、それぞれエピソードを書いた後に、並べていって隙間を埋めると言った手法もあります。

 私は目下、後者を採択しています。

 仕事中、通勤中、食事中など、切れ切れの時間を利用して、平日執筆をおこなうことを目標としているので、こちらの方が都合がいいのです。



 

 やっかいなのが、エピソードごとの隙間を埋める作業です。時間がかかる上に、うまくいっていません。

 短文の集まりを小説にする、肉付け作業です。これは、物語に没頭していないと、うまくいきません。


 逆に、一度のめり込んでしまえば、もう筆者が小説側の世界の住人となりますので、ノンストップで小説は進むことでしょう。

 この没頭モードが、私にとって非常に中毒性が高いものとなっているので、日常生活の方に悪影響を及ぼし、たびたびこの趣味をストップする原因にもなっています。

 一方で、小説が進まないときは進まないときで苦しい。

 それをクリアするために、いろいろ執筆環境を変えたり、ポメラ買ったりと、頑張りました。


 これはもう、完全に体力、気力との勝負に思います。厄介な作業を敬遠したがっている自分を、いかに叱咤して、パソコンやメモ用紙の山に向かわせるか。

 これをしくじると、失敗作の山ができます。

 現在の目標は、隙間時間でうまく没入できて、執筆が終われば速やかに現実世界に復帰できるようになるのが目標です。





 ここでのツールとして、私はプリントアウトした紙への書き込みを多用していました。パソコンに小説を打ち込んでは、プリントアウトして、その紙に書き込んで、それをパソコンに打ち込んでは――。


 パソコンに触れる時間を十分に確保できない平日は、紙が頼りです。そして、電車、教室、オフィス、公園、全てが書斎となりえます。

 紙こそ、究極のモバイル媒体ではないか……そんな気さえするものです。


 とはいえ、最近、執筆補助ツールとしてkindleを購入したので、この手法に変化が起きそうです。




『開眼』


 冒頭から、ラストまで、作中全てのイベントを消化。小説が繋がりました。ここまで来たら、もう完成は目前。騎虎の勢いです。寝ないでいけます。

 あとは、小説を洗練させる作業。


 推敲したり、言い回しをいじったりして、作品を完成させます。もう一度、データベースを洗って、小ネタを挟んでみたりしてもいいかもしれません。





 長編の場合は、書いている途中で、力つきてしまうこともあるでしょう。

 固定ファンがいるから、疲れなんて感じない! なんて方もいることでしょう。そんなものがないのなら、休んでしまうのが一番です。


 別の一発ネタ短編でも書けば、いい気分転換になることでしょう。

 私は、エピソードをちびちびメモ帳に書いていく執筆スタイルの関係上、複数の作品を同時に執筆しています。


 あるいは、完全に書くのをやめてしまってもいい。完全な充電期間をとるわけです。

 真の創作家なら、そのうち、いずれ完成させたくなるはずです。ならなければ……まあ、もっと魅力的な趣味があったというだけの話。


 ……休んで何の問題があるでしょう?

 ファンが失望? 筆者の体を壊すほどの価値はありますまい。

 企画作とか、応募作とか、締め切りがない限り、急ぐ理由もないですね。


道楽で小説書いているアマチュアの執筆法です。ご了承ください

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