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幻想戦記  作者: 竜影
第3章
165/170

第142話 死闘決着






「・・・・・・・・・」

倒れているディステリアから視線を逸らし、何かを感じたソウセツは顔を上げる。

「デモス・ゼルガンクも、ついに我一人となったか・・・・・・」

その後、視線をディステリアに戻す。

「こうなったら、是が非でも君を仲間にしたいものだ・・・・・・」

「(・・・・・・そんなの・・・・・・お断りだ・・・・・・)」

だが、声すら出ない。これまでか、と思った瞬間、何か予感のようなものがよぎり、思わず目を見張った。

「(・・・・・・今の・・・・・・感じは・・・・・・)」

ディステリアの脳裏にゆっくりと、これまでことが蘇る。

「(走馬灯・・・・・・って奴か・・・・・・)」

色々、蘇る。俺たちが頼りないばかりに、押しつけられるような形で任されたチームのリーダーを笑って引き受けてくれた。

「(セリュード・・・・・・)」

会った頃はケンカばかりだったけど、今は頼もしい相棒になった。

「(クウァル・・・・・・)」

会ったばかりの頃は大して気にしてなかったが、今はかけがえのない存在となった。

「(セルス・・・・・・)」

突撃前、三人と交わした必ず後で追いつくという約束が蘇る。相手が敵組織のボスだからって、三人が来る前にやられて力尽きるなんて、ディステリアには耐えられなかった。

「(俺は・・・・・・っ!!)」

ディステリアは歯軋りして、強く天魔剣を握った。光属性の魔力をまとった左の天魔剣を、右腕に持ったもう一本の闇属性の魔力をまとった天魔剣に重ねる。

「まだ戦うというのか・・・・・・愚かな・・・・・・」

侮っているのか、それとも失望しているのかソウセツは構えすら取らない。

「(―――今ならわかる・・・・・・今の俺なら・・・・・・あの技を―――)」



~―回想―~


「光と闇の力を同時に振るう技、その名は『ドゥームズ・デイ』。それが、君の目指す最終奥義だ」

「『ドゥームズ・デイ』・・・・・・災いの日・・・・・・?」

「まあ・・・・・・『審判の日』と訳するものもあるが。しかし、この技・・・・・・一つ問題がある」

「使用者への負荷ですか・・・・・・?」

「それもある・・・・・・が、それ以前に、この技がどんな技だったか知るすべがない・・・・・・」

「は・・・・・・?」と、ディステリアは首を傾げる。

「・・・・・・考案者が技を完成させる前に死んでしまって、結局、未完成に終わってるんだ・・・・・・」

「そんな技を・・・・・・俺に習得しろと・・・・・・?」

「あくまで目標だ。だが・・・・・・もしかすれば、実現するかも、な・・・・・・」


~―回想終わり―~



重ねられた二つの天魔剣が一つの剣になる。コウモリの翼を模した刀身は、剣としてよくある前後に刃が付いた形に変わるが、前部が黒、後部が白と色分けされている。柄についていたコウモリの翼と鳥の翼の装飾が交差し、コウモリの翼が前、鳥の翼が後ろ向きに付いている。白と黒、光と闇、重なった二つの力が螺旋状に巻きつき、剣先に向けて流れる。

「・・・・・・バカな・・・・・・貴様、その構えは・・・・・・」

ソウセツは、信じられないという表情をディステリアに向けていた。

「相反する属性のエネルギーが、反発も起こさずに流れるだと・・・・・・!?ありえない・・・・・・」

「貴様の目的・・・・・・」

その声で、ソウセツはハッと我に返る。

「『この世界を私の理想通りの世界に造りかえ、我が支配者となるため』とか言ったな・・・・・・。自分勝手だ」

「人間とは、自分勝手に行き、他者を省みない。そうやって争いが起きるなら、誰かが絶対的な支配者となって、力ずくで押さえるほうがいい。違うか?」

「・・・・・・反発が生まれる・・・・・・」

「それも歓迎だ、と言ったはずだ・・・・・・」

ギリ、とディステリアは無意識の内に歯軋りする。


―――――――――――――――――――――――――――

そんなもののために、父さんが死んだのか。

そんなもののために、母さんが死んだのか。

そんなもののために、たくさんの命が奪われたのか。

そんなもののために・・・・・・。

世界がいつまでも変わらないから。

こんな男に・・・・・・いいように利用される



『だけどな、ディステリア・・・・・・それでも、俺たちは・・・・・・』


―――――――――――――――――――――――――――


目を閉じたディステリアの脳裏に浮かんだ答えが、彼の激しい怒りを収める。ゆっくりと目を開き、ゆっくり深く息を吸った。

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉっっ!!!」

雄叫びを上げて剣を振り上げ、すさまじいエネルギーを放った。その力にソウセツは始めて怯む様子を見せる。

「バカな・・・・・・ありえない・・・・・・その力は・・・・・・!!」

うろたえるソウセツが何を言おうと構わず、ディステリアは天魔剣に左手を添えて床を蹴る。

両者を隔てる距離が半分を切った時、ソウセツは我に返り衝撃歯を飛ばす。しかしそれを、ディステリアは天魔剣で払う。

「ぐっ・・・・・・!」

伸びたエネルギーの刀身が、身をかがめたソウセツの上を過ぎる。後ろの壁が砕かれ、瓦礫が吹き飛ぶ。それを一瞥して視線を向けると、ディステリアは左側に天魔剣を構えて突っ込んで来ていた。

「ちぃっ!」

詠唱破棄のファイアブラインドを壁にし、自身は後ろに離脱する。ディステリアはそれを割るが、天魔剣のエネルギーが減る。

「(くっ・・・・・・物を壊す度・・・・・・!)」

「(放出されている魔力は―――減る!)」

笑みを浮かべたソウセツは床や天井を壊して瓦礫を飛ばす。天魔剣を振ってそれらを消滅させるが、代わりに天魔剣のエネルギーがさらに減る。

「(まだだ!!)」

天魔剣を振る度、狙いにない天井や壁も傷付き、その度に魔力が減る。使いこなせていない力が付け入る隙になると考え、ソウセツは衝撃波で瓦礫を飛ばし波状攻撃を続ける。それを天魔剣で防ぎ、防ぎ、防ぎ続ける。

「(せっかくの技も、使い手がふさわしくなければ無駄打ちされるだけか!)」

それを愚かと笑い、ソウセツは両手をかざす。

「エンシェント・クロス!!」

「―――っ!!」

これを食らうわけには行かない。かといって防ぐわけにも行かない。足元に光が交差すると、ディステリアはジャンプでかわす。光の中心から出た十字架はかわせた。しかしすぐに、光の刃が襲いかかる。肩のたてを左手に付けて防ぎつつ、翼を羽ばたかせて切り抜けた。エンシェント・クロスをかわせると思ってなかったが、そこまではソウセツの想定内。

「こっちが本命だ!グランドクロス!」

周囲を風の刃が取り囲む。それらが荒れ狂う瞬間、ディステリアは天魔剣を振って一瞬だけの抜け道を作る。通路を横切るほど横に長い抜け道。刃が乱れ塞がっていく中、ディステリアは恐れず突っ切り、抜けた。

「なんだと!?」

そして刀身から放出されるエネルギーは、天魔剣の元の刀身の半分加えられた長さになっていた。ディステリアにとって、現在もっとも使い易い長さ。

「終わりだああああああああああああああああっ!!!」

「(そうか!エネルギーを減らしていたのは・・・・・・!)」

自身にあった形となった、それでも強大なエネルギーの剣を振り下ろす。ソウセツの体を貫き、突進の勢いそのまま通路を抜け、その先の部屋の奥の壁に叩きつけた。ソウセツは口や全身から大量の血を流していた。

「まさか・・・・・・ここまでの素養を・・・・・・持っているとは・・・・・・」

エネルギーの放出が収まり、ディステリアが離れる。天魔剣は二つに戻り、両手にそれを持つ。血を流しているにも拘らず、ソウセツは不気味な笑みを浮べている。

「・・・・・・私の血を・・・・・・浴びたな・・・・・・」

ハッと気付くと、ソウセツから流れた血がディステリアに集まる。

「なっ、これは・・・・・・!?」

「・・・・・・私が見てきた地獄を・・・・・・お前にも・・・・・・見せてやろう。それで・・・・・・同じことが言えるか・・・・・・どうか・・・・・・」

目を見張っていると、血が跳ね上がり、ディステリアの体にまとわりつく。

「うわぁあああああああっ!!!」

「・・・・・・見もの・・・・・・だ・・・・・・な・・・・・・」

血の池に引きずり込まれるディステリアの悲鳴を聞きながら、ソウセツは息絶えた。その直後、駆けつけた者は歯軋りした。

「遅かったか・・・・・・」



                      ―※*※―



「ハッ!?」

気が付くと、ディステリアは荒野の真ん中に立っていた。目を見張りつつも周りを見渡すと、何人もの兵士が武器を手に戦っている。

「なんだ、ここは・・・・・・」

その時、一人の兵士が剣で切りかかってきた。ディステリアは天魔剣で防御するが、兵士は彼をすり抜けて後ろの兵士に向かって行った。

「なんだ・・・・・・いったい・・・・・・」

「どわっ!!」

後ろでした声に振り向くと、ディステリアは目を見張った。戦っている兵士の中にソウセツの姿があった。ただし、その姿は天使たちと酷似しており、鎧をまとい腰の左側のホルダーに銃を入れ、手には剣を持っていた。

「な・・・・・・なんで、ソウセツが!?」

だが、その戦いからは相手を殺すものではなく、戦力を削ぐような動き。他の天使の兵たちも、同じように対応していた。口々に何か言ってるが、ディステリアは聞き取れない。しばらく驚いていたが、戦場の奥にある建物を見てさらに驚く。

「・・・・・・転移の・・・・・・門・・・・・・」

やがて転移の門が開き、門をくぐって現れた天使たちが戦闘の中止を訴えるが、兵士たちは誰も戦いをやめようとしない。

「これが最後の通告だ!これ以上、戦闘を続けるようならば、聖地防衛として貴行らを攻撃する!」

天使の軍勢の戦闘にたっていたのは、自分たちに警戒を向けていたドミニオン。

「繰り返す!ただちに戦闘を中止しない場合、聖地防衛のために攻撃する!」

「やれるものならやってみろ」

力天使であるパワー二人の忠告に、兵士たちは野次を飛ばした。さらに天使たちは忠告を続けるが、兵士たちが聞くことはなかった。

「愚かな!自らの行い、死して魂なり悔い改めるがいい!」

先頭の天使が両手を交差させると、辺りに雷が落ち、炎の柱が立ち昇った。それらは容赦なく兵士たちを焼き、辺りを静寂が包んでいたが、天使たちは光に包まれた転移の門の向こう側にいった。

「まさか・・・・・・ドミニオンが地上界の住人を嫌っていたのは・・・・・・」

目を見張ったディステリアが、静かに呟いた。間もなくして、崩れた建物の下からソウセツが這い出てきた。彼と数少ない生き残りで彼の仲間たちは、ただ黙っていた。



                      ―※*※―



場面が変わると、今度は周りに無数のテントが立っていた。歩いていくとテントの中から呻き声が聞こえ、消毒液の臭いもする。しかし、ここでも人とぶつかってもすり抜けていった。

「(さっきと同じ・・・・・・)」

そう思っていると、近くのテントから言い争いが聞こえる。そのほうに行くと、ソウセツが一人の兵士と言い争っていた。ただしその時のソウセツの姿は、鳥の翼を持たない人間と同じ姿。

「戦いは終わった。もうこいつは敵ではない。ただの負傷者だ」

「傭兵ごときが口を挟むな!」

兵士はソウセツを蹴りつけると、持っていた銃で負傷者を撃ち殺した。

「貴様・・・・・・」

「敵はすべて抹殺する。それが、戦争の常識だ」

立ち去る兵士の後ろ姿を、ソウセツは睨み続けていた。

「これは・・・・・・!!」

突然、辺りが暗闇に包まれる。

〔今日この時までに、私が見てきた地獄の全てだ〕

「その声は!!」と、ディステリアが暗闇に向かって叫ぶ。

〔今こそ私の正体を明かそう。我こそは、ソウセツに不老と不完全ながらも不死の体を与えた者だ〕

「何!?それじゃあ・・・・・・」

〔そうだ。我こそこの戦いの元凶・・・・・・ということになる〕

「ふざけるな!!正体を明かすとか言って置きながら、自分は姿すら見せないのか?貴様・・・・・・本当は何者だ!?」

〔私は常に人と共にある感情より生まれし者。我に本当の姿はない〕

「『本当の姿はない』だと?じぶんは神だとでもいうつもりか!!」

〔そのようなつもりはない。しかし、天使たちに『永久の主』と呼ばれる存在も、形無き存在といっても過言ではない〕

「ふざけるな!!そのようなこと・・・・・・」

〔私の契約者はそう信じきっていた。しかし、事実は違う。世界を創造した真の神とはすなわち、『永久の主』。『永久の主』とは、天使が自分たちを創造した存在を隠し、善悪問わず触れようとする者、全てから守るための隠語。大天使よりも上位に位置する階級の天使がその姿を見ることが許される・・・・・・〕

「貴様はその『永久の主』とでもいうのか?」

〔―――否。我らは人間の意識集合体の一部に過ぎない。だが、故に知っている!!争いを続ける人間の、業の深さを!!〕

ディステリアの足元の映像に、連続した爆発が映し出される。画面の奥で焼けていく木々や街、人々を見たディステリアは背筋に強烈な寒気を感じる。

「これは・・・・・・」

〔かつて人間が存在した世界の成れの果てだ。この世界に魔科学はなかったが、過剰なまでに発展させた科学でこの有さまだ・・・・・・。ソウセツはこれを見た時から、この世界の粛清を考えた〕

「・・・・・・つまり、やっぱりお前が元凶か・・・・・・」

うつむいたディステリアの拳は震えていた。

「・・・・・・この戦いで・・・・・・多くの罪のない人が死んだ・・・・・・」

〔この世界が変革するために、必要な犠牲だ・・・・・・〕

「世界が変わるべきなのはわかっている。だが・・・・・・罪のない人々を傷つけるのは納得できない!!」

〔それは貴様らが無知ゆえに抱く感情だ!そんなことではいつか厳しい現実に挫折するぞ!〕

「そんなことにはならない!!」とディステリアは顔を上げ、天魔剣を振り上げる。

「仲間との絆がある限り、俺は貴様のようにはならない!!」

振り下ろした剣の軌跡が、一面の暗闇を切り払った。

〔そう言い切るなら、変えて見るがいい。だが、ディステリアよ。この世界で生きるというのなら、いずれ自分の目でも見るはずだ。私と同じを・・・・・・いや、かつての契約者と同じ生き地獄を・・・・・・〕

〔それでも、全ての者の心が折れるとは限らない〕

聞き覚えのある声が響くと、ディステリアは目を見張る。

〔何者だ!?この空間には、契約者とそれが目を付けた者しか干渉できないはず!〕

〔だったら、私にもできる。わずかな期待の残りかすでも、君が干渉できると言った者には違いないから〕

「ソウセツと同じ奴が他に!?」

驚きに目を見張ったディステリアに、〔おいおい・・・・・・〕と呆れた声が響く。

〔確かに確率は低いけどさ・・・・・・目をつけられるのが君だけだなんて思わないでよ〕

「あっ、すまん・・・・・・」

謝っておいて、ふと眉を寄せる。

「(なんで俺、こんな得たいの知れない奴に謝ってんだ?)」

〔得たいが知れなくて悪かったな。お前をこの空間から助けるために、危険を冒して入って来たんだぜ?〕

「なんで知ってんの!?」

〔ダダ漏れだ〕呆れた会話をしていると、周りの空間が揺らめく。

〔おのれ・・・・・・逃がしはしない!せっかく新たに素養のある者が現れたのだ。そう簡単に・・・・・・!!〕

〔悪いが逃がしてもらうぜ?俺たちと同じ過ちを、こいつにさせるわけにはいかない〕

ディステリアの足元から延びてきた黒い手が止まり、外側に引っ張られるように広がる。

〔そうだろ?大切な奴を誘惑されてんだ。あんたらとしちゃ許せないだろ〕

〔ああ・・・・・・〕

低い男の声がすると、目の前に〈天魔の具足〉の鎧を身につけた白い人影が現れる。体付きから男だと思わせたが、その声は〈天魔の具足〉をまとった時に聞こえた声の内一つ。

〔世話をかける、旅人よ・・・・・・〕

〔いや、こっちも久々に面白い奴に出会えた〕

「なんの話だ・・・・・・ってか、あんた・・・・・・」

唖然とした声を漏らして手を伸ばそうとすると、後ろからその手を下ろされる。そして抱きしめる誰かに、再び目を見張る。

「(えっ・・・・・・?)」

〔あなたは、早くここから出なきゃ・・・・・・〕

優しい女性の声。彼女もまた〈天魔の具足〉をまとった時の声の一つ。そして感じる暖かさ。

「あんたたち・・・・・・まさか・・・・・・」

〔何も言わず行きなさい。そして、心を強く持って生きなさい〕

〔隙が生まれれば、〈世界に潜む悪意〉はお前を呪いの中に引きずり込もうとする。今後そうなったら、今回のように助けにこれない〕

〔させぬ・・・・・・逃がさぬ!!〕

黒い手が集まって巨大な生物の口になる。〈天魔の具足〉の鎧をまとった人影がその前に立ちはだかり、拳一発で殴り飛ばす。

〔行け!〕

〔いつまでも・・・・・・あなたの側にいるから・・・・・・〕

振り返った男性と離れた女性。女性の人影は両手に盾を持ち、怪物の前に立ちはだかる。

「・・・・・・わかった」

頷いたディステリアは翼を羽ばたかせ、空間を飛ぶ。なぜすぐ受け入れられたか。それをはっきり考えることは許されていなかった。

〔止まるなよ〕

〈天魔の具足〉をまとった時の声の一つ、三人目の声が響く。

〔後ろ髪を引かれれば、それが隙になる。二人やあの人の意思を無碍にするぜ〕

「ああ、わかっている・・・・・・」

三人目の声はフッと笑い、二本の天魔剣を取り出して怪物に向かって行った。

「サンキュ、俺自身の心・・・・・・サンキュ・・・・・・―――、―――・・・・・・」

自分を引きとめてくれた存在の名を口にし、ディステリアは空間の入り口を突っ切った。






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