第112話 許されざる結果
ハルミア軍の戦艦では、状況把握に難航していた。戦闘機部隊はそれと融合した謎の怪物に取って代わられ、さらに投入した残りのマシーナリー部隊は全滅寸前。さすがに飛行ディゼアを戦力として数えることはせず、それがハルミア軍は状況が不利を決定付けていた。
「あなたご自慢の戦闘機部隊も全滅しましたし、マシーナリーも壊滅状態。カティニヤスかシャニアク国の言葉で言う『背水の陣』・・・・・・という奴ですね」
落ち着いている昇天に対して、レゼンプは慌てふためいている。
「昇天特務部隊長・・・・・・この作戦の発案は、あなたのはずだ!!」
「確かに提案はしましたが、それを実行に移したのはあなたでしょう?」
「貴様!」
睨むレゼンプに、「隊長!」とオペレーターの一人が声を出した。
「我が軍の被害も相当な数です。どうしますか?」
「決まっている・・・・・・押し切れ!敵の消耗も相当なはずだ!!」
「戦闘区域に新たに接近する気鋭。サイズは戦艦クラス!」
「識別信号不明、アンノウンです!」
「まさか・・・・・・ブレイティアの増援か!?」
慌てたレゼンプが顔を上げると、モニターに拡大された画面にはアウグスが操る小型スキールブラズニルが映し出されていた。
「アンノウン艦から通信です。内容は・・・・・・こちらの所属とブレイティア艦の攻撃理由を聞いています」
それを聞くとレゼンプは顔を青くした。
「まずい・・・・・・特務部隊長の意見があったからとはいえ、このことがばれたら、処分は免れない・・・・・・全員、抹殺しろ!」
「しかし、相手は神を味方につけている可能性が・・・・・・」
いくら神が人間社会への介入を制限しているとはいえ、こちらから手を出せば正当防衛でどうなるか、考えただけでも背筋が凍った。
「し・・・・・・仕方がない、撤退だ。こちらの正体がばれる前に、撤退するんだ」
―※*※―
レゼンプの撤退命令にハルミア軍が退き始めたちょうどその時、パラケルが操縦する小型スキーズブラズニルが差し掛かった。
「あれは・・・・・・セイクリト!あの艦の映像を記録してくれ!」
「了解」とスキーズブラズニルのカメラを起動させるが、ハルミア軍の戦艦は弾幕を張って土煙を舞い上げた。
「ダメです!土煙が視界を塞いで、記録できません!」
「くそっ!!」と、パラケルは操縦桿の横にある台を悔しそうに叩いた。
「・・・・・・仕方がない。負傷者の救助に当たる!!」
パラケルは小型スキーズブラズニルを、ダメージが大きなリプレーザの側につけた。
―※*※―
下がり始めたハルミア軍の戦艦を見て、シナリたちは怒りを燃やした。
「なんだ、あいつら!ここまで派手なことやっておいて、簡単に帰れると思ってるのか!?」
怒鳴りながら駆け出すポール・バニヤンだが、むらがるディゼアやマシーナリーの大群が行く手を阻む。
「くそったれ、邪魔だあああああああっ!!」
斧を振って薙ぎ払うが、土煙が舞い上がり視界が塞がる。
「うげっ!?」
「まったく・・・・・・シャンゴ、アコッシ・サバタ!敵の動きは掴めるか!?」
わかりきっていたカイポラは空にいる二人に向かって叫ぶが、飛行ディゼアの群れを薙ぎ払ってる二人に聞こえてる様子はない。例え聞こえてたとしても、群れの厚さではハルミア軍の戦艦を捉えることはできない。
「くっ・・・・・・」
「あいつらのことはもう後回しだ。カイポラ、今は・・・・・・」
アイアンガに諭され、「ええ」とカイポラは頷く。
「この邪魔者どもを―――片付ける!!」
怒りに燃えるカイポラが拳を握ると、彼女の周りにいくつもの太いツタが生える。シナリの四人とポール・バニヤンが慌てて離れると、ツタは地上を多い尽くすディゼアの群れを打ちまくった。
―※*※―
リプレーザ内を走る飛天とメリス。怪我をしているメリスを気遣いつつ速いペースで走ってはいるが、どこまで行っても生きている隊員には出会えない。
「みんな・・・・・・もう・・・・・・」
「気をしっかり持て!避難ブロックなら、護衛の兵が集まってるはずだ。そこなら、生存者もいるはずだ」
「でも、そこまでの道わかるの?」
「くっ・・・・・・」
飛天が唸ったのは二つの理由。一つは避難ブロックへの道を知らなかったため、もう一つは目の前の道が崩れていたため。
「(回り道してる時間はない)」
後ろからはディゼアが追って来ており、引き返すことも倒しながら進むこともできなくなる。飛天はメリスを抱え、崩れかけの床を蹴った。
「えっ、ちょっと!!」
「喋るな、舌咬むぞ!」
飛天が穴を飛び越えると、後ろから来たディゼアは床の崩落に巻き込まれ下に落ちる。飛び移るには飛距離が足りなかったが、翼を持つ飛天には関係ない。すぐ羽ばたいて向こう側に着地した。
「ふう・・・・・・」
「ふう・・・・・・じゃないわよ!!いきなりなんてひどい!!」
「ああ、悪かった・・・・・・」
謝りながら下ろすと、メリスは床に着いたまま動かない。
「あれ?」
「私の浮遊魔術は、一定距離地面から離れたら効力が切れるの」
「ああ。そういえば、そんなこと言ってたな」
「忘れないで・・・・・・」
暗い顔で小さく言うメリスに、飛天は一抹の不安を覚える。
「メリス・・・・・・こんな時に聞くことじゃないが・・・・・・」
「じゃあ、聞かないで」
再び浮遊呪文を使うべく魔方陣を展開したメリスに、しばらく黙った後「そうだな」とほくそえむ。
「よし、これで・・・・・・」
浮遊魔術が発動しメリスが浮いたその瞬間、二人の間の床を突き破ってディゼアが飛び出す。飛旋翔羽を振ろうとするが爪の一撃で吹き飛ばされ、脆くなった壁を突き破る。メリスが無意識の内に手を伸ばすが、それが災いし振り下ろされた爪が彼女に襲いかかった。
「―――っ!!」
「ギャゴオオオオオオオオオオォォォォォォォッ!!」
獲物を屠った獣の残虐な雄叫び。それが収まった時、飛んできた矢がディゼアの首元と胸元を貫く。
ディゼアがよろめくと、壊れかけた〈銃剣弓ヴォルファング〉を持ったロウガが飛び出し、そいつを殴りつける。穴に落ちた怪物を見送ると、肩で息を切らせるロウガは膝を突く。
「ぐっ・・・・・・」
痛みを堪え立ちあがろうとすると、ふと後ろの壁にもたれている、傷だらけの人魚の姿が目に入った。その瞬間、人狼の中で何かが弾ける。
「き・・・・・・貴様・・・・・・」
と同時にもう残ってないはずの力が湧き上がり、全身を駆け巡る。穴の下からこちらを見上げるディゼアを睨みつけ、ロウガは飛びかかった。
「貴様ああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
―※*※―
小型スキールブラズニルから移ったルルカとリリナは通路を駆ける。
「血の匂いが充満してる・・・・・・ルルカ、大丈夫?」
「それはこっちのセリフ・・・・・・」
青い顔で返すルルカに、リリナは首を傾げる。
「血の匂いで吸血衝動が刺激されて、自我を失うことがあるんでしょう?」
「あ~~・・・・・・私、それないから」
「ウソ!?」とルルカが声を上げる。かなり前、同じ理由で暴れだしたクドラを沈めたことがあるルルカには、いささか信じられなかった。
「だから、私にはそう言う吸血衝動とかないの・・・・・・ルルカはそんなこと言わないと思ったのに・・・・・・」
ガッカリするリリナに、「わあ~、わあ~、ごめん!!」と悲鳴を上げる。が、それがまずかった。艦内をさまよっていたディゼアが大声を聞きつけてやって来た。
「あら・・・・・・」
「突っ切るわよ!」
構えたリリナの瞳が赤く変わり、体の表面に同じ色のエネルギーが揺らめく。特に両手は爪のような形になっていて、高速で突っ切ったリリナがそれを振り下ろすとディゼアの皮膚を引き裂く。速度を緩めて姿を現し、息を吐くと共に魔力が弾けると、後から襲いかかった衝撃がディゼアを吹き飛ばし、壁に叩きつけられた。残った一体が襲いかかるが、彼女の横を突き抜けた高圧水流が吹き飛ばした。
「サンキュ、ルルカ」
「クトーレの部隊がついているから、大丈夫よね・・・・・・」
「わからない。だって、ここまで一人も会ってないじゃない」
奥のブロックに避難している。そう信じたいが、その考えは儚い願いでしかないことも覚悟しておかなければならない。
「・・・・・・行こう」
「うん」
通路を進みだした二人は、崩れた天井に巻き込まれて落ちてきた飛天を見つけた。
「飛天さん!?」
「二人とも・・・・・・気をつけろ・・・・・・」
飛旋翔羽を支えにして苦しそうに立ち上がる飛天に注意を受け、力任せに振り回される爪を掻い潜りリリナとルルカは駆け寄る。
「頭を冷やしてろ。スプラッシャー!!」
荒い口調の裏人格に変わり、指二本を伸ばした左手を向けて水流を放つ。怯んだところに再び魔力をまとったリリナが突っ込み、通路の向こうに殴り飛ばす。
「飛天、大丈夫?」
「ああ・・・・・・だが、気をつけろ。手負いの獣は強暴だぞ・・・・・・」
「手負い!?」
起き上がったディゼアは頭を振り、怒り狂うように吼えまくる。よく見るとディゼアの体にはいくつもの傷や亀裂が入っており、それが凶暴化の原因のように思えた。
「じゃあ、飛天より前に誰かと戦ってたってこと?」
リリナが聞くとディゼアが飛びかかる。応戦すべく駆け出すルルカとリリナだが、よろめいている飛天は顔をしかめていた。
「(俺より前に戦っていたもの・・・・・・メリスにはもう戦う力は残ってなかったはずだ)」
そして、ディゼアの体にある傷。あの傷を入れられるものを、飛天は一人しか知らない。
「(ロウガ・・・・・・メリスを連れて逃げててくれよ・・・・・・)」
儚い願いを胸に、飛天は飛旋翔羽を握って駆け出す。
「つあああああああああっ!!」
横薙ぎの一撃を受けてディゼアがよろめくが、すぐ爪を振り下ろす。翼を羽ばたかせてかわしたが、着地の際足に痛みが走って膝を突く。
「ぐっ、こんな時に・・・・・・」
飛天に追い討ちをかけようとするディゼアがそれをリリナとルルカが阻む。ルルカが噴射した水が鎖となって伸び、一端はディゼアの動きを止めるがすぐ引きちぎられてしまう。がら空きになった懐に魔力をまとったリリナが飛び込むが、回転したディゼアの尻尾に阻まれ、爪で尻尾を引っ掻くが表面に傷を付けるだけだった。
「ルルカ、飛天を下がらせて!」
「くっ!」
噴出した水に乗って飛天を連れ出すが、それを睨んだディゼアは驚異的な脚力を発揮して飛びかかった。誰もがまずいと思った時、ルルカの上を飛び越えた光と闇の刃がディゼアの顔に直撃した。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
悲鳴を上げるディゼアに振り返り、その理由を知ったルルカが声を上げようとする。が、それよりも速く、駆けつけたクルスとクドラがそれぞれ斜めに翼を振り下ろす。白と黒の軌跡が交差して、傷を負ったディゼアは後ろによろめくが、尻尾で踏ん張ると口を開いて襲いかかる。
「うおあっ!!くっ・・・・・・」
「まだこんな力が・・・・・・」
「何、弱気になっている!」
着地したクルスとクドラの前にクトーレが現れ、アゾットを振ってディゼアの爪を砕く。
「中の敵はあらかた片付いた。早くこいつを倒して、生存者を探すぞ!」
「簡単に言ってくれる」
鼻で笑うクドラだが、クトーレの意見には賛成らしい。クルスと視線を合わせ頷くと、リリナと三人同時に突っ込む。
「援護するわよ!」
両手をかざしたルルカが高圧水流を放ち、ディゼアの注意を突撃している三人から逸らす。先行したリリナが腹に蹴りを入れて体勢を崩させ、ついでに今までの憂さ晴らしと言わんばかりに爪で引っ掻きまくり、彼女が離れるとクルスとクドラが再び、魔力を集めて形成した刃を交差させて振り下ろし、先に入れていた傷にあわせる。さらにダメージが蓄積されてよろめいたディゼアに、距離を詰めたクトーレがアゾットで切りつける。
〔トドメだ!差し損ねるなよ!〕
「これだけやって、そんなヘマはしない!」
笑みを浮かべてアゾットを放り、〔おい、こら!!〕と聞こえる苦情を聞き流してクトーレは左腕に手をかける。光が放たれると共に銀色の翼が広がり、手首の辺りから刀身が伸びる。
「ブランシュール!!」
突き出した左腕から伸びた刃が、クルスとクドラがつけた傷の中心を貫く。そこからエネルギーを放出し、砲撃を放って吹き飛ばした。通路の床を転がったディゼアは、唸り声を上げて四肢をたらした。
「やったか・・・・・・」
「そのようだ・・・・・・」
消滅を始めたディゼアを見て、やっと警戒を解く。それで気が抜けたのか、飛旋翔羽を下ろした飛天が膝を突いた。
「くっ・・・・・・」
「飛天さん!やっぱり無理しないほうが・・・・・・」
「俺のことはいい・・・・・・」と立ち上がりかけてよろめいた飛天を、クトーレが受け止めて支える。
「おい、怪我が深そうだ・・・・・・あまり動かないほうがいい」
「だが・・・・・・あのディゼアはメリスを襲っていた奴だ。彼女の身が心配だ・・・・・・」
「だが、あのディゼアと戦ってたのはあなたでしょ?メリスのこと見てないの?」
「情けない話・・・・・・埃が待ってて見えなかったし、そんな余裕はなかった・・・・・・」
「何が情けない話だ。お前、ここまで飛ばしすぎなんだ」
顔をしかめて口を出したクドラに、「そうだったな、すまない」と飛天が頭を下げた。
「クトーレは飛天を避難区画に連れて行ってくれないか?」
「くっ・・・・・・仕方ない・・・・・・」
戦力を一箇所に集めておくのは得策ではない。クドラとクルス、ルルカとリリナが合流した以上、ここにクトーレと怪我をしているとはいえ飛天を加えておくのは、過剰な戦力の集中でしかない。
「飛天もいいな?」
「・・・・・・・・・あいわかった」
悔しげに唸る飛天を肩に担いでクトーレが立ち上がる。
「まだ生存者がいるかも知れない。探そう」
「うん」
「ええ」
「ああ」
そう頷いて敵か生存者を探し出すクドラたちだったが、全員嫌な予感を感じていた。
―※*※―
「・・・・・・う・・・・・・あ・・・・・・」
リプレーザ内のある一角。頭や肩から血を流したメリスが、壁にもたれかかっていた。うっすらと目を開けると、目の前にはロウガが倒れていた。
「・・・・・・ロウ・・・・・・ガ・・・・・・ダメだよ・・・・・・怪我人は・・・・・・ちゃんと・・・・・・傷を治さない・・・・・・と・・・・・・」
動かないロウガの周りには、大量のディゼアが物言わぬ骸となっている。
「・・・・・・他にも・・・・・・たくさん怪我人が・・・・・・いるのね。・・・・・・治療して・・・・・・あげないと・・・・・・」
だが、メリスは強い脱力感と眠気により、体が動かない。いや、肉体の感覚など、もうすでにないに等しい。
「でも・・・・・・その前に・・・・・・少し・・・・・・眠らせて。・・・・・・働きすぎかな・・・・・・とても・・・・・・眠い・・・・・・」
わずかに微笑むと、ゆっくりと目を閉じた。
「あーあ・・・・・・結局、英里の言う通りか・・・・・・」
悔しそうに呟くと、メリスはそのまま安らかな顔で深い眠りについた。
―※*※―
ハルミア軍本部のある部屋では、軍の兵士が何人か集まっていた。
「レゼンプ・トープスは失敗したらしい」
「しかも、ろくに確証もなくブレイティアを攻撃したらしい・・・・・・」
「なんということを・・・・・・」
中央に座主ひげを生やした兵士が頭を抱える。
「・・・・・・だが、これでレゼンプを処分できる」
「そうだな。やつの行動は、軍の兵士としてあるまじきものが多かった。いわば、目の上のたんこぶだ・・・・・・」
「ブレイティアには悪いが、この事件を利用して奴を断罪する」
「クスス・・・・・・断罪、ね」
嘲笑う声が聞こえ、「誰だ!?」と中の兵士が怒鳴る。急いでドアを開けると、レゼンプの使用人の女性が立っていた。
「お前は・・・・・・レゼンプの」
「はい、クレイン・クーワイトです。彼の処分は待っていただけませんか?」
笑顔で応対するクレインだが、部屋の中にいる兵士たちの答えは決まっていた。
「悪いが、それはできない。君の主人の軽率な行動のおかげで、我々は世界政府からも睨まれている。ここで処分を見過ごしては、我々の立場はない」
「そうですか。なら、残念ですね・・・・・・」
そう言ってレインは、口元に冷酷な笑みを浮かべた。
「・・・・・・レゼンプが処分されれば、君はクビになるだろう。だが、君の仕事振りは聞いている。どうだね、軍で働いてみないか?」
提案をした直後、体を何かが貫く。訳がわからず視線を落とすと、クレインが伸ばした指が胸を貫き、血が流れていた。
「た、大佐!!」
「せっかくのお誘いですけど、私はそれに乗れません・・・・・・」
指を抜くと貫かれた兵士は口から血を吐き、床に倒れ息絶える。それに恐怖を感じた兵士たちはすぐ銃を向けるが、クレインが振った指が銃と兵士の腕を切り落とした。
「ぐあああああああああああああああっ!!!」
「き、貴様は・・・・・・」
痛みに堪え睨み付ける兵士に、クレインは冷徹な目で見下ろす。
「なんたって、今の主人のほうが利用価値ありますから」
「利用価値・・・・・・だと・・・・・・?」
「ええ」と笑みを浮かべ、兵士を引き裂く。返り血を浴びたエプロンを取ると手から出した炎で焼き尽くし、血塗られた手で唇を撫でると長髪を翻して廊下を歩き出す。
「デモス・ゼルガンク八幹部、ベノクレイン・クーワイト。そろそろ本部へ帰還するわ。文句は言わせないわよ、ソウセツさま」