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幻想戦記  作者: 竜影
第2章
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第87話 共同戦線!やらなきゃやられる

投稿のための書き下ろし第5弾。




騒動の後、小香と織原と英里は再び会議室を訪れていた。

「今回ばかりは迂闊だったな、小香」

「・・・・・・・・・申し訳ありません」

叱りはしない。呆れもしない。ただ、失敗した同僚に声をかけている。

「でも、この行動は怪しいです。トイレに言っていたというのも、間者がよく使う口実です」

「だが、実際に言ってたら?それに、行動一つ一つを監視されたら、彼らもたまったもんじゃないだろ」

「うっ、ぐっ・・・・・・それは・・・・・・」

何も言えない小香が視線を落としていると、会議室のドアが開いて永華と真緒が入って来た。

「遅くなりました。緊急集合をかけるということは、ブレイティアが尻尾を出したのですか?」

「お、おう・・・・・・お前も疑ってたな、真緒・・・・・・」

肩を落とした織原に、「違うのですか」と若干落胆したように真緒が呟いた。

「いや、小香が勇み足を踏んでな。同じことがないようお前たちに注意するよう集まってもらったんだが・・・・・・」

「余計なお世話です。それに、小香の気持ちもわかります」

「だが、彼らも武芸者だ。実際に向かい合ってみれば、ウソを言っているかわかる」

「また烏天狗と手合わせしてたんです。入れ込みすぎではないのですか?」

「確かにそうだな。永華、あまり根を詰めるな。肝心な時に倒れるぞ」

「次からは気をつけます」

「そうか。では、注意ついでに彼らのこと話そうか」

織原が部屋の中を見渡すと、小香はテーブルを叩く。

「妲己が同行者なら、もう決まりでしょう!本性を見抜きそこねましたが、間違いありません!」

「落ち着け、小香」

「これが落ち着いていられますか!かつて国の王に取り入り酒池肉林の圧政を行った悪女。過去の英雄が転生してるなら、悪人が再びこの世に現れることも十分ありえるでしょう!」

「そいつも悪女と限らないけど、な」

「何が言いたいのですか?」

喋り続ける小香と織原が睨み合う。真緒は小香と同意見、永華はいつも通り黙っていて、英里は止められずおろおろしている。

「身柄を拘束しましょう!捕らえて取り調べれば、いくらでも埃が出るはずです!」

「かつての悪女と同盟異人を連れてるだけで、白か黒か確証がない彼らを拘束できるのか?」

痛いところを突かれ「うっ・・・・・・」と唸る小香だが、彼女は退かない。

「なら・・・・・・このまま手をこまねいているのですか?」

「そういう訳には行ないだろうな・・・・・・」

織原があごを触って呟くと、「大変です!」と兵士が飛び込んできた。

「先ほど検問の一つが突破されました!敵は異形の怪物としかわからず、現在部隊と交戦中!」

「まさか、彼らが手引きを?」

眉を寄せた真緒が呟くが、織原は同意しない。

「それなら、もっとうまくやらないか?警備システムを無力化するとか書き換えるとか」

「きっとしないでしょうね」

「言い切れるの!?」と小香が英里を睨み、彼女は身を震わせる。

「戦況は?」

「我が軍が押されています。形状、能力から、世界中に出現している謎の怪生物と一致します」

「ディゼアか・・・・・・」

自分にしか聞こえないほど小さく呟いた織原に、小香は疑問を感じる。

「タイプによって弱点となる攻撃が違うと聞く。果たして、錯綜している現場でそれが探れるか・・・・・・」

「前線は重火器を中心に攻めてますが、一向に効果がありません。魔術部隊を送りますか?」

「そうだな。同時に、他の検問にも警戒を向けたほうがいいだろう。一方を攻めてる間にもう一方から、ということも十分考えられる」

「しかし、そうなると人手が・・・・・・」

「なら、彼らの手を借りるしかないか」

「なっ・・・・・・正気ですか!?」

「手を貸してもらう前に身辺調査は済ませとくべきだったか?」

「・・・・・・もういいです。状況が状況なだけに、まだ彼らを拒むのは得策じゃありません」

真緒の意見に織原は頷き、眉間にシワを刻んでいる小香を見る。

「で、まだ反対か?」

「・・・・・・・・・彼らを信用する要素はありません」

強情な小香に、織原は溜め息をつく。

「でも・・・・・・それで王やこの国を守れるのなら・・・・・・私情は挟みません」

「そうか・・・・・・」

柔らかく微笑むと、悔しさを滲ませている小香の肩を叩く。

「恩に切る!」

会議室を織原、英里、永華が出て行き、残された小香に真緒が話しかける。

「・・・・・・・・・小香」

「・・・・・・・・・わかってる。私情は挟まない。優先すべきは祖国と王族の安全」

「それから、市民の安全ね」

二人は頷き、会議室を後にした。



                      ―※*※―



ディステリアたちのいる部屋にやって来た織原、小香、英里、栄華、真緒は早速彼らに説明した。

「謎の怪物退治に協力しろ?」

「ええ。我々は都市を防衛でき、あなた方は信用を得られる。損がない話しと思います」

「そうやって体よく利用しようとしているとも考えられる」

小香の言葉に反論したのは、今まで疑われていた睦月だった。

「これまでの対応を見ていたらわかる。あんたらカティニヤス軍は俺たちを拘束する理由を欲していた。だから部屋の前に見張りを置いたり、基地内を移動する時には、案内と称して見張りをつけたりしたのだろう」

「わかっていたのなら、どうして脱走なり占拠なりしなかったの?」

「そんなことしたら、ますます疑っただろう」

「・・・・・・・・・おっしゃるとおりです」

目を閉じて包み隠さず明かした小香に、ディステリアたちは思わず立ち上がる。

「なのに、自分らで対応できない敵が現れたら協力を要求する。虫がいいと思わないのか」

「思いません。どのように思われようと、我々の任務は都市防衛です」

「そのためには、どんな汚れ仕事も請け負うか。・・・・・・ったく、とんでもない覚悟だな」

「どうするの、睦月くん。聞く限り、もうあなたたちが助ける義理はないように思えるけど?」

先ほどひどい扱いうけた玉藻の恨みもわかるが、ディステリアたちの答えは決まっていた。それが一致してることを互いに頷いて確認し、代表してセリュードが口を開く。

「協力の申し出を受けよう。その敵がデモス・ゼルガンクなら、我々が対応すべき範囲だ」

「幻獣とその力を持つ人間の混成部隊か・・・・・・」

「何か?」とサツキが小香に言い返す。互いに言い方が引っかかったので、瞬時に敵意を持つ。

「二人とも。玄奘法師どの、すまないが協力してはくれぬか?」

「それは構いません。と言っても、悟空らはすでに行ってしまいましたが」

言われて始めて気付く。確かに孫悟空、猪八戒、沙悟浄が姿を消していた。



                      ―※*※―



軍の最前線。押し寄せるディゼアの大群に、殷楚軍の兵士は重火器を連射しながら後退していた。

「攻撃が効かない!」

「くそっ。並みの魔物なら手傷を与えられる威力なのに!」

正確に言えば、ディゼアはミサイルやランチャーを受けるたびにダメージを受ける。しかし、このディゼアの再生能力が殷楚軍の攻撃力を上回っていた。

「第一防衛ライン、このままでは突破されます!」

「あと数分持ち堪えろ!本部から応援が来るらしい!」

「でも、こいつら相手だったら応援が来ても・・・・・・」

殷楚軍兵士の一人が情けない声を出すと、彼らのうえを何かが高速で通り過ぎる。ディゼアの群れの中にそれが落ちると、数体が打ち上げられる。

「さあて・・・・・・」

無謀にもディゼアの群れの中に降りたその男は、自分の髪を千切り、息で吹き飛ばす。すると、その毛が飛び込んだサル顔の男性となり、ディゼアの群れに踊りかかった。

「おらあっ!!」

「ギャアッ!!」

「おらあっ!!」

「おらあっ!!」

「おらおらあっ!!」

「ギィイイイィィィ!!」

爪を振りかざし暴れるディゼアを、サル顔の男は手に持つ棒で叩き、体の殻を砕いていく。砕いただけでは倒れなかったが、そこに棒を叩きつけて吹き飛ばし、やっと倒せる。が、彼にとっては関係ない。

「やっと暴れられるぜ!俺が斉天大聖、孫悟空さまだ!!」

分身の中の本体が高らかに宣言し、襲いかかってきたディゼアを返り討ちにしていく。

「そ、孫悟空!?」

「あ、あの『西遊記』に出てくるっていう!?」

「す、すげぇ!本物だ!!」

兵士たちが驚く前で、孫悟空の軍団はディゼアの群れをちぎっては投げ、ちぎっては投げ。かつて仙人たちの世界でやったのと同じほどの無双ぶりを発揮した。

「兄貴~~!」

「お~い、孫悟空~。先走るな~~」

後からやって来た猪八戒と沙悟浄、セリュード小隊と睦月小隊も駆けつける。

「遅いぞ、お前ら。俺だけで片付けちまう・・・・・・」

「バカ、そいつらは囮!上を見ろ!」

「上?」

睦月に言われて上を見ると、鳥形ディゼアに乗った怪しげな男がバズーカを向けていた。そこから発射される紫の魔力の槍は、ディゼアを圧倒していた孫悟空の分身を蹴散らしていた。

「んなろ~~。空中戦は負けねえ!来い、金斗雲・・・・・・」

「アホ!呼んでる間にやられるわ!」

そう叫んだディステリアが切りかかり、鳥形ディゼアを倒す。アホ呼ばわりされた孫悟空は眉を動かしたが、鳥形ディゼアから飛び降りた男に向かって駆け出した。

「おらあああああっ、くらえええええええええっ!!」

孫悟空が振り上げた如意棒をバズーカで受け止め、反撃の蹴りを繰り出す。反撃を食らうとは思っていなかったが、即座に反応し、体を仰け反らせて敵の蹴りをかわす。そのまま寝転ぶも如意棒を突いて飛び上がり、自身も蹴りを繰り出す。が、相手はそれをバズーカで防いだ。

「ちっ。ちったあ、やるな・・・・・・」

「フレイムランス!」

連続で飛んできた炎の槍が男を撃ち、不機嫌そうな顔になった孫悟空が後ろを睨む。

「てめっ、余計な手出しをするな!」

「相手は、神界で神を破るほどの力を持っている。油断ならんぞ!」

叫ぶセリュードが突っ込み、セルスが先ほどと同じくフレイムランスを使用して援護する。男はバズーカから矢を撃って撃ち落とすが、風をまとったセリュードの槍がその砲身を貫いた。

「ちっ・・・・・・」

舌打ちすると共にバズーカを捨てると、爆風に煽られてフードが取れる。

「あ、あんた・・・・・・」

露わになった顔を見て、セルスが目を丸くする。

「知ってるのか?」

「ううん。でも、アテナ・・・・・・さまが書いた似顔絵にそっくり・・・・・・」

「あの女、仕留められてなかったようですね。本当にラグシェの神々はしぶとい・・・・・・」

「じゃあ、お前が・・・・・・」

「我が名はデーモ。滅ぶべき世界に執着する愚か者よ、裁きを受けよ!」

不気味な笑みを浮かべたデーモが胸に手を当てると、どす黒い魔力が放出される。

「気をつけて!魔導変化って奴よ!」

「そこまで知ってるか。だが、知ってた所でどうしようもない!」

注意を呼びかけるセルスを嘲笑い、デーモが飛び込んでくる。空中で迎え撃ったクウァルと拳を打ち合い、互いに両腕を掴む。

「てめえの相手はあっちだ」

「何?」

「ほら、行って来い!」

体を回してクウァルを放り投げ、「うわあっ!!」と成す術もなく放られる。

「クウァル!?」

セルスが驚いている間、デーモは孫悟空の分身たちや猪八戒と戦っている。殴り飛ばした猪八戒に追撃をかけようとすると孫悟空が割り込み、その影から沙悟浄が武器を突き出す。後ろによろめいた所に、猪八戒の渾身の一撃が直撃した。

「ぐほっ!!・・・・・・ちぃっ、仙人は地上戦もお手の物、ってか」

忌々しげに舌打ちすると、デーモはさらに魔力を放出する。前進をウロコで覆われ、翼を持った姿になると高速で突っ切る。孫悟空の分身たちが如意棒を振るが、翼で受け止めたデーモは両腕の爪で腹を引き裂く。

「何!?こいつ・・・・・・」

「第三段階は補助魔法を受けなくなるだけじゃ・・・・・・」

「生憎だな!こいつは、レベル4(フォー)だ!」

高速で動いて孫悟空らを翻弄し、死角からセルスに襲いかかる。が、それをユウに阻まれる。

「何!?」

「お前の動き、ちょっと早い。でも、それだけ!!」

デーモの体を二回蹴り、ユウは空中で後ろに回る。

「ぐっ!?」

「よくやった、ユウ!」

炸裂弾を三連射し、デーモにダメージを与える。が、デーモにとっては痒い程度。

「人間風情が・・・・・・!」

両腕を振り、肩アーマーの棘を飛ばす。ディステリアやユウたちはかわし、睦月はそれを撃ち落としていく。だが、睦月の後ろに一瞬でデーモが現れる。

「―――!?」

「ムー!!」

「まず一人!!」

爪を束ねた右腕を引くが、突き出そうとした時速度が緩む。銃弾をリロードした睦月は後ろに下がりながらデーモを撃ち、銃撃が終わった後、滑り込むようにユウとサツキがすれ違い体に槍と爪を打ち込む。

「痒い!!」

自由になった右腕を振るがサツキを捕らえるには至らず、背中に飛び乗ったユウがデーモの背中を爪でかきまくる。

「おのれ、降りろ!!」

「やだよ~~だ!!」

何度も引っ掻くがデーモの体に傷は入らない。ユウを叩き落とそうと躍起になるデーモだが、彼女が飛び退くとエネルギーをチャージしていた睦月が砲撃を放つ。気付いた時には目前まで迫っており、回避が間に合わずそのまま受ける。だが、体が少し焦げた程度でダメージは低い。

「ちっ、お前のほうがしぶといじゃないか!」

「だが、少しずつでもダメージは溜まるはずだ。攻め続けろ!」

「―――できればな!!」

セリュードに叫び返し、デーモは高速で動きまくる。捕らえきれないセリュードたちは防戦一方になってしまう。



                      ―※*※―



「でやっ!!」

「ぐっ!」

両腕で防御したヘスペリアが殴り飛ばされ、着地する。目の前に立っているクウァルは、辛そうな顔で声を上げる。

「もうやめろ!本当はもう、わかってるだろ!」

「うるさい!あんたなんかに・・・・・・あんたなんかに言われたくない!」

「お前のその葛藤も、奴らの望む餌なんじゃないのか!?」

「侵害ですね」

目の前に現れたカイネの蹴りを構えた腕で防ぐ。続いて水平に振られた腕の一撃、体勢が崩された所に蹴りを食らう。今度はクウァルが吹き飛んだ。

「彼女を迷わせて苦しめてるのは、お前らのほうじゃないのか?」

「なんだと!?」

「上っ面だけの奇麗事を並べて・・・・・・お前に彼女の・・・・・・被害者の何がわかる」

「そう言うお前は、味方のふりをしてるんじゃないのか!?」

指差したクウァルに言われ、カイネは眉を寄せ、手を握り締める。

「・・・・・・・・・ああ、そうだよ。最初はそのつもりだった・・・・・・」

よく聞こえず眉を寄せると、「だがな!!」とカイネが吼える。

「・・・・・・さっさとやるぞ、ヘスペリア。こいつの魂を持って、お前の望みを果たす!」

「う、うん・・・・・・」

「ふざけるな・・・・・・確かに先祖のやったことは納得できないが、だからって殺されてたまるか・・・・・・」

「そうだ。だが、血をひく者が責任を果たすことを望む。それがこの世界でもある」

「擦り付けんな!!」

叫んだクウァルは駆け出し、抑えていた力を解放した。

「うおおおおおおおおおおおっ!!」

「―――っ!!」

右腕で思い切りカイネを殴りつける。ヘスペリアの注意がそちらに向いた時、彼女を後ろから押さえつける。

「しまった!放せ!!」

「悪いが、そうはいかな―――」

彼の言葉を遮り、カイネがクウァルを蹴り飛ばす。こめかみを狙った鋭い蹴り。気付かなければ意識が飛んでいた。

「てめっ・・・・・・」

「悪いですが、こちらはあなたを殺すつもりで来ています。それに僕は、ヘスペリアと違って容赦ありません」

地面に着地し、「彼女は、優しいですから」と小さく呟く。

「その優しさを利用してる奴が・・・・・・何言ってんだ!!」

「返す言葉もありません―――ね!!」

突っ込んだ両者の拳と足がぶつかり、衝撃で周りの瓦礫が吹き飛ぶ。ヘスペリアはその戦いに入れず、衝撃に耐えていた。

「無理に加わろうと思わなくていいです。隙を見つけて魔術で攻撃して!」

「は、はい!」

答えたヘスペリアは両手をかざして構える。が、その前に宙に浮いたマーメイドが割り込む。右手にはヒレを長くしたような剣、左手にはカニのハサミのような武器を持っていた。

「ごめん・・・・・・そうはさせないから」

「―――!!」

「ヘスペリア―――くそっ!」

一瞬逸らした隙を突かれ、カイネはクウァルに押され始める。

「メリス!?なんでこんなところに・・・・・・」

「物資に医薬品が入ってなかったから、届けにきたの」

間抜けな内容とは裏腹に、メリスの表情は真剣そのものだった。それは命を預かる医者ではなく、命を削る戦士の顔。






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